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女に目覚めて行く妻、その51、パパぁ・・・ママが病気だと思ってぇ・

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女に目覚めて行く妻、その51、パパぁ・・・ママが病気だと思ってぇ・

ケンジと殴りあった日から、

娘達との3人での生活も娘達は娘達で妻のことには

触れないようにとしていて、私も仕事が早く終わり家に帰ったときに

娘達がいると今までに無いほどに二人の娘といろんな

会話をするようにしていました。

3人共に妻のことが気にならない訳では無かったでしょうが、

妻が居るとき以上に娘達の存在が近くに感じる毎日に

私は救われていたのかもしれません。

しかし娘達も自分の部屋に行き、

私一人になると妻のことを考えずにはいられない毎日で、

私の心の中には妻を許せない自分と、

そうでない自分が毎日のように戦っているようでした。

仕事先や外出したときに何事もないように楽しそうに

二人で歩く同年代の夫婦を見るたびに、

妻と何もなかった頃のことを思い出してはあの頃に戻ることは

無いのだろうなと思い、

どうして私達夫婦だけがこんなことになったのかと後悔と

腹立たしさで胸が締め付けられる思いでした。

久しぶりに娘二人と外食に出かけたときのことでした。

3人で食事をを楽しみ、そろそろ帰ろうかと思ったときに下の娘が

ポツリと誰にともなく言いました。

「ママは私達のこと捨てたんだね・・・」

上の娘が慌てて怒りました。

「理奈!!何を言い出すのよ!

ママのことは言わないって約束したでしょ!」

「だって・・・お姉ちゃんは我慢できるの?私は出来ないよ・・・」

「我慢できるわけないでしょ! 

子供じゃないんだから諦めるしかないでしょ!」

「諦められないよ・・・本当にママは私達より男の人を選んだの?」

「もう辞めてよ!ママだって好きで出て行ったわけじゃないでしょ!

色々考えて出て行ったんだから!」

「わかってるよ・・・わかってるけど・・・

ママは男の人と毎日楽しくいるんでしょ・・・

許せないよ・・・そんなこと」

「楽しくしているかどうかわかんないでしょ。

もう辞めよこの話は。わかった?」

ショックでした・・・いつまでも子供だとばかり思っていた娘達が

こんなに私と妻に気を使い自分達の思いを我慢しているとは。

家に帰り下の娘は風呂も入らずに、

そのまま自分の部屋に行き泣きながら寝てしまったようでした。

上の娘が風呂から出てきて私の前に座り、

私の飲んでいたビールを持って来たコップに入れて

飲み始め私に話し始めました。

「あの子ショックだったんだと思う。

私もママが男の人と一緒だと思うだけでもショックだったから。

尚更それを目にしたのだからね」

「そうだな・・・」

「私も理奈も信じられないの・・・

あのママが男の人を選んだなんて・・・考えたくないんだよ」

「お前達がそう言ってくれるだけでパパは十分だよ」

「どうして?パパはママを許せないでしょ?」

「毎日そのこと考えてるよ。

反対にお前達はママがもしこの家に帰って来ることがあれば許せるか?」

「・・・・・・・・・・・・・」

「そんなことお前達に聞く俺が悪いよな。すまない」

「許せるかどうかわかんないけど・・・

戻って来て欲しいと思う気持ちは少しはあるよ」

「そっか・・・すまないな辛い思いさせて」

「辛いのはパパもでしょ・・・」

上の娘は我慢していたモノを押さえることが出来なくなったのか泣き出し

私に向かってこう言いました。

「パパぁ・・・ママが病気だと思ってぇ・・・お願いだからぁ・・・

ママの病気を治して・・・パパしかいないの・・・ママを治せるの」

必死に泣くのをこらえながら大粒の涙をこぼし、

必死に私にそう訴える娘を私は娘が小学生の頃依頼、

強く抱きしめました。

そんな娘を抱きしめながら私の中でモヤモヤしていたものが

一気に晴れ上がりました。

友人や人にどう思われようが、

どんなことがあっても妻を攻めずにこの家に戻って来さそうと。

私は娘を部屋まで連れて行き「心配するな。パパがなんとかするから」

と告げてリビングに戻りました。

リビングに戻った私は妻が携帯を変えてないことを願いながら妻の

携帯番号を出し発信ボタンを押しました。

何度か呼び出し音が鳴っても妻は出ません。

あと数回呼び出して出ないのならメールしようと思ったときに妻が出ました。

「もしもし・・・」小さな声で脅えたように電話に出る妻でした。

「携帯変えてなかったんだ?」

「うん・・・どうかした?」

「明日時間無いか?少し話がしたいんだ」

そう言ったときに後ろからケンジの声で

「誰なの?」と聞こえて来ました。

一瞬ムカッとしましたが、さっきの娘の姿を思うと

不思議と我慢することが出来ました。

「話し?何の?」

「お願いだから少し話がしたいんだ」

「わかった・・・仕事終わってからなら」

「じゃぁ7時頃でもいいかな?電話するから」

「はい。わかりました」

そう言って電話を切りました。

電話を切った後、妻とケンジが今何をしていたのか直ぐにわかりました。

こんな私達3人のことも何も知らずに二人でセックスしていることに

不思議なくらい冷静でいることが出来ました。

翌日、仕事が終わり妻の携帯に連絡をしてから、

妻の住む近くの駅前の居酒屋で妻と会うことにしました。

私の方が先に着いたのか、店に入ると妻はまだ来ていませんでした。

一人でビールを注文し、

飲んでいると妻が店に入ってくるのがすぐにわかりました。

久しぶりに見る妻は以前の妻よりも一段と若々しく見え私が

言うのもなんですが、いい女に見えました。

「ごめんなさい。少し明日の用意頼まれて」

「なんの仕事してるんだ?」

「介護の仕事してる」

「そっか大変だろ?」

「うん。毎日クタクタになるかな」

そう言った妻の笑顔は久しぶりに見る妻の笑顔でした。

「ケンジとは一緒に暮らしているのか?」

「ううん・・・昨日はたまたま来ていたの」

「そっか。どうなんだ?ケンジとは?」

「どうって?」

「上手くいってるのか?」

「わかんない・・・」

「今の生活は楽しいか?」

「・・・・・・・」

「楽しくないのか?」

「毎日大変かな・・・仕事もしてるから」

「久しぶりに見ると綺麗になったな」

「そうかな・・・あなたも変わったね」

「そうか?カッコよくなったか?」

「少し・・・老けたね」

「なんだそれ?? まぁ苦労してるからな」

「ごめんなさい・・・」

そう言って俯く妻でしたが、

私自信ここへ来るまで妻に会ってどんな話をしようか、

いきなり顔を見て妻が言うことに腹が立ち殴ってしまえば

どうしようかなど考えていましたが、

以前に話すときよりもすらすらと話せることが自分でも不思議でした。

「昨日さ・・・香奈に言われたんだよ」

「香奈が・・・元気にしてる?あの娘達」

「俺の前では元気にしてくれてるよ」

「・・・・・・」

「理奈はまだ子供のところがあるから時々泣いたりするけど」

そう話したとたん妻の眼は真っ赤になり涙で一杯でした。

「ごめんね・・・」

「香奈は本当に俺にも理奈にも気を使ってお前の代わりしてくれてるよ」

「うん・・・」

「けどな、昨日我慢してたんだろな今まで・・・

大声でワンワン泣いて俺に言ったんだ」

「・・・・・・・」

「お前を病気だと思って治してくれってさ・・・」

妻はハンカチで鼻を押さえて何度も何度も

「ごめんね・・・香奈・・・ごめんね・・・理奈」

と言い泣き崩れてしまいました。

「誤るならあいつらにそう言ってやってくれよ・・・」

「俺はお前のしたことに何も言うつもりはない。」

「これからもお前のしたことで苦しむだろうけど、

それも俺にも原因があるから。」

「勿論まゆみも俺がしたことや

言ったことで苦しむだろうけど一度考えて欲しいんだ」

妻はじっと下を見つめたまま私が言うことを聞いていました。

「どうかな?考えてくれないか?」

しばらく何も答えずに下を向いたままの妻が私の方を見て言いました。

「気持ちは物凄く嬉しい・・・けどもう一度あなたを

以前のように見れるかどうかはわからないから」

「それは俺も同じさ。

けどお互い前向きに考えれば変われるかもしれないだろ?」

「あなたは私を許せる?昔の私とは違ってしまったのよ・・・」

「わかんないさ俺にも・・・けど俺は諦めない。

確かにまゆみが言うようにまゆみが嫌で

嫌で仕方ないと思うときもある」

「・・・・うん」

「それはお互い様じゃないかな」

「それはそうだけど・・・ケンジ君はね・・・

あなたとは全然違うの・・・好きな音楽も似てるし、

私が興味持つものも興味持ってくれるし」

「まぁ確かにまゆみと俺は全然好み違うからな・・・」

「そうだったね・・・全然好きな音楽も食べるモノの好みも違ったしね」

「俺にいつも合わしてくれてたからな」

「あなたには悪いんだけど・・・

こんなに何もかも合う人っているんだってケンジ君といると思うの」

「そっか・・・セックスも合うんだな」

「・・・・うん そうかも知れない」

「ケンジ無しでは生きれないか?ケンジのセックスが

なくなれば生きていけないか?」

私は穏やかに話していたつもりがいつの間にかセックスの

話題になったとたん変わってしまいました。

「またそんな言い方するでしょ・・・」

「すまない・・・つい・・・けどそんなにいいのかケンジのは」

「もぉ辞めよその話は」

「愛されてるのか?ケンジに」

「わかんない・・・」

「なんだそれ?」

「いいんだ・・・愛されてなくっても」

「俺にはまゆみの身体目当てに思えるときもあるけどな」

「そう感じるときがあっても一緒に居て楽しいって思って・・・

おまけに抱かれてる女なのよ・・・今の私は」

「・・・・・・」

「そんな私を愛せるわけないでしょ・・・」

妻は本当に身体を震わせるようにワナワナさせて

真っ赤な目をして寂しそうに

私を見てそう言いました。

「私の身体目的って不安で不安で仕方なくっても

ケンジに抱かれて喜んでいる私なのよ」

「どうして解っているのに・・・そこまで」

「あの娘達が言うように・・・病気なんだね・・・」

「今ケンジと一緒にいると楽しいって言ったじゃないか!!

なのに病気だって思うんだったら辞めてしまえよ!!

ケンジなんか辞めろよ!!」

周りの客達が私を見るほど大きな声で妻にそう言いました。

「不安になって何度も辞めようと思ってもケンジに抱かれると・・・

また抱かれたいって・・・」

「お前は何処まで堕ちたんだよ!ケンジにそこまでされて・・・

俺がケンジと話をしてやる!」

そう言った私を大きな眼に涙を一杯浮かべて私を見つめて妻が

首を何度も横に振りました。

私が次の言葉を話そうとする前に妻が私を制止するように言いました。

「パパ・・・ありがとう・・・その気持ちだけで十分だよ」

真っ赤な目をし、涙を流しながらも久しぶりに私に、

にこりと微笑みながらそう言う妻でした。

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女に目覚めて行く妻、その50、パパ・・・もういいよ・・・








女に目覚めて行く妻、その50、パパ・・・もういいよ・・・・

「あんたはまゆみをどうするつもりなんだ?結婚でもするのか?」

「はぁ?結婚?しませんよ。そんなめんどくさいモノ」

「ふざけるなよ!じゃぁまゆみとはどうなんだ!」

「ふざけてませんよ。私も彼女も結婚なんて考えてませんよ」

「じゃぁまゆみとどうしたいんだ」

「どうもこうもないですよ。反対にあなたに聞きたいくらいですよ。

あなたの方こそ彼女をどうしたいんですか?」

「俺はまゆみとは離婚はしない。」

「それが彼女を苦しめていることが解らないのですか?」


「苦しめている?」

「そうですよ。あなたの勝手な行動で彼女は心が

病んでしまったんでしょ?

それすらわからないのですか?」

「俺だけのせいでもないだろ・・・」

「そうですかね。もしもですよ、

私が今いなければ彼女はどうなりますか?

あなたに今の彼女を支えられますか?」

「支えることなんてできませんよ!

あなたは彼女を性の捌け口にしているだけでしょ!

まだわからないのですか!」

「お前にそんなこと言われる筋合いはない!

とにかくまゆみとは別れてくれ!」

「それは私が決めることじゃないですよ。彼女が決めることですから。

今彼女にとってあなたと私がのどっちが必要か

彼女に聞いてみればいいじゃないですか」

ケンジは自信ありげに妻を見ながらそう言いました。

「まゆみは家に戻る気はないのか?香奈や理奈達が心配ないのか?」

私が妻に向かってそう言うと妻は少し考えて言いました。

「心配です・・・でもそれよりあなたと一緒に暮らす方が

今の私にとっては辛いことかもしれません。

ごめんなさい」

「そうなのか・・・じゃぁ香奈と理奈はどうするんだ?」

「あの子達には私から話をします。解ってもらえるように」

「理解できる訳ないだろ・・・そんなこと」

私がそう言ったときにケンジが少し笑いながら私に向かって言いました。

「じゃぁ娘さん達にあなたがいろんな男に母親を抱かせたんだって

理解してもらうしかありませんね」

その言葉を聞いた瞬間、私はケンジを蹴り飛ばし、

ケンジも私に殴りかかってきました。

妻が必死に泣き叫びながら私を止めようとしますが、

私の怒りは収まることはありませんでした。

しばらく殴りあった私とケンジは妻の必死の仲裁に

よって少し冷静さを取り戻しましたが、

私はその場にいるとまたケンジに殴りかかりそうなので妻に

「とにかく一度家に戻って来い」

と言い残し家へと帰りました。

家に戻ると私の腫れ上がった顔と鼻血で汚れた服を

見て娘達は驚き、そして泣き出しました。

そして下の娘がそんな私を見て寂しそうに

「パパ・・・もういいよ・・・」

そう言ったのを今も忘れることは出来ません。

自分の性癖から招いてしまったことを泣きじゃくる二人の娘を

見ながら後悔する私でした。

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女に目覚めて行く妻、その49、パパ、ママを許してあげて

妻がいなくなって娘達は妻のいる実家に週末近くになると泊まりに行き、

その他の日は私の面倒を文句一つ言わないで良くしてくれました。

必要以上にしゃべることもしなかった妻との生活でもいなくなった後よりも

良かったように思えました。

1ヶ月ほど経った頃に娘から妻が仕事をしだして、

アパートを借りたと聞きました。

その間私の頭の中にはケンジとのことよりも妻が声を掛けられ、

楽しそうに男とはしゃぎ、

いつの間にかホテルに行き抱かれていることを

思い浮かべては腹立たしさと悔しさで一杯でした。

興奮はまったくありませんでした。

スポーツクラブに通い始めて、

どんどん綺麗に若々しくなって行った妻に

私自身が喜び、そして私の性癖から江崎と関係を持たせ、

リョウやケンジとのことを何度も何度も

思い出してもそのときの私には

まったく興奮を覚えることはありませんでした。

自分自身妻を愛していなくなったのかとも思いました。

そんなある日、仕事を終えて家に戻って来ると下の娘が

リビングで泣いているので

娘にどうして泣いているのかと聞いても

何も答えてくれませんでした。

何度もどうしたのかと聞いてみても「大丈夫・・・」

と答えるだけで、

しばらくすると自分の部屋へと行きました。

次の日、会社でそろそろ昼飯を食べに行こうかと

思っていたときに上の娘からメールがありました。

(パパ今晩遅くなるかな?家以外で少し話したいんだけど)

私はそんなに遅くならないと娘に返事を送ると娘から駅前の

ファミレスに来て欲しいと時間を記して返信がありました。

仕事を終えてファミレスへ行くと上の娘だけが一人で

私を待っていました。

「すまんすまん。待たせて。何か食うか?」

「ううん。家で用意してあるから、このコーヒーだけでいいよ」

「そっか。ところでどうしたんだ?」

「ママのことで・・・」

「ママがどうかしたのか?」

「うん・・・理奈がね」

「理奈が?」

「理奈がママのアパートに行ったときにね・・・」

「うん。どうかしたのか?」

「・・・・男の人がいたのを見たみたいなの」

「そっか・・・それでこの間泣いていたんだな」

「パパは知ってたの?」

「・・・あぁ」

「そうなんだ・・・離婚するの?」

「・・・・・・」

「あのママが・・・信じられないよ・・・」

「とにかくお前達は心配するな。理奈にはパパから話をするよ」

「・・・・パパ・・・ママのこと許せないの?」

「パパもよくわかんないんだ・・・」

「・・・・・・」

「理奈は家にいるのか?」

「・・・うん・・・いるよ」

「そっか・・・じゃぁ帰ろう」

そう言って泣く娘を連れて我が家へ帰りました。

家に戻ると心配そうに下の娘が私達を待っていて私を見た瞬間、

「パパ・・・お願い・・・ママを」とワンワン泣き叫びました。

そんな二人の娘を見ると私自身も泣かずにはいられませんでした。

いっきに今までモヤモヤしていた私の胸の中で

何かが弾けたような気がして、

私は娘達に妻が住んでいるアパートの場所を聞き、

夕飯もとらずに妻の住むアパートへと向かいました。

娘に聞き車で探して見つけた妻の住むアパートは

2階立ての少し古びれたモノでした。

娘に聞いた部屋の前まで来て私はドアの横にある呼び鈴を押しました。

ピンポーンと昔ながらの呼び鈴の音がします。

ガチャ・・・とドアの鍵が開く音がすると少しだけ

ドアを開けて私が来たのを覗き窓から

見たのかわかっていたように出て来ました。

「どうしたの?」と少し開けたドアから顔を出し私にそう言う妻でした。

「ケンジが来てるのか?」

「え・・・・うん」

「話しをさせてくれないか?」

「・・・今度ではダメかな?」

「理奈が見たんだよ・・・お前達のこと」

「・・・じゃ少し待ってくれる」

妻はそう言ってドアを閉めてケンジに話をしに行ったのでしょう。

長い間私は待たされ、もう一度呼び鈴を押そうかと思ったときに

ドアが開き、妻が出て来て「どうぞ」と私を部屋の中へと入れてくれました。

狭い玄関にはケンジのものと思われる靴が置かれ、

小さな下駄箱の上には赤いバラの一輪挿しが飾られていました。

部屋に入ると一緒に夕飯を食べていたのか小さなテーブルには

妻が作ったであろう料理が置かれていて、

ベットにもたれてこっちを見るケンジがいました。

「ご無沙汰してます」そう私の顔を見て言うケンジに私は「

ご無沙汰?よくもそんなことが言えたもんだな」と言うと妻が

「喧嘩するのなら帰って」と私に血相を変えて言いました。

私は小さなテーブルのケンジがいる反対側に座り、

こみ上げて来る怒りを抑えながら話し始めました。

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女に目覚めて行く妻、その48、家を出る妻、









女に目覚めて行く妻、その48、家を出る妻、

妻まゆみとの間にすっかり深い溝が

出来た心の繋がっていない夫婦の関係を

続けることはお互いにとても辛い毎日でした。

初めて嫌がる妻を無理やり犯す様に抱いてから、

私は妻がケンジと会って帰って来た日の夜には

妻の寝ている部屋へと行き嫌がる妻を無理やり犯し続けました。

家に帰って来て風呂に入り洗濯をして

私に「先に寝ます」

と一言だけ目も見ないで自分の寝る客間へと

行く妻に私も何も言わないで、

娘たちが寝静まるのを待ち妻の寝ている部屋へと行くのでした。

そっと引き戸を開けるとスースーと寝息を立てて寝ている妻の

布団にそっと入ります。

妻は私が布団に入って来たのが解ると最初の数回は抵抗しましたが、

いつのまにか仰向けになりただ目を

閉じてじっとしているだけになりました。

そんな妻の着ているものを興奮を抑えきれずに

荒々しく脱がせて妻の両脚を開き先程まで

ケンジのもので満たされたであろう妻の淫部を

マジマジと眺めてから私の唇と舌で丹念に舐めるのでした。

妻から喘ぐ声は漏れません。

ただじっとしているだけの妻でしたが私自信、

そんなマグロ状態の妻にもその時は逆に興奮していたように思えます。

いつものようにじっとしている妻の淫部を舐めて妻の乳房や身体中を

綺麗にするように私は舐め、

自分のいきり立ったモノを妻の淫壷へと挿入するのでした。

挿入する時にはじっとしている妻も「うっ・・・」と一瞬声を上げます。

「今日は何回したんだ?」

「いっぱい感じたのか?」

「ケンジのと俺のどっちがいい?」

「アナルも入れられてるのか?」

「中に出したのか?」

何も答えない妻に一人、病的に質問攻めして勝手に果てる私でした。

今から思えば本当にその頃の私はどこかおかしかったのだと思います。

昔からの妻と共通の友人達もその頃心配をして男性の友人は

私を女性の友人は妻の話を聞きなんとか

私達を元に戻そうと努力してくれました。

しかし女性の友人から妻が友人に話すことは私のことは非難ばかりで、

ケンジとのことは楽しそうに話すと聞きました。

女性の友人は妻とケンジが関係を持っていることも知っていました。

男性の友人は妻とケンジが関係を持っていることを知ると皆、許せない、

直ぐに別れろと私に意見してくれました。

そんな友人達も私達が長い時間そんな関係を続けていると、

知らぬ間に遠ざかって行きました。

愛する妻が浮気をしているのに、それに何も言わない夫。

夫のことを非難ばかりし別の男のことばかり話す妻。

友人達のように普通の男女であればどうして一緒に

暮らすのか解らなかったのでしょう。

勿論妻がなぜそうなったのかのきっかけを私も妻も友人達に

は話さなかったからです。

そんな頃いつものようにケンジと逢って帰ってきた妻を

私が無理やり抱こうとしたとき妻の口から

思いもしない言葉が出て来ました。

ただじっとしている妻に私が挿入しようとしたときでした。

「もうこんな関係終わりにしませんか?」

薄明かりの中、私の顔をじっと見つめながらそういう妻でした。

「終わり?どういうことだ?

「はい・・・もう心も身体も私は限界です。

あなたと一緒に暮らすことは出来ません。」

「出て行ってケンジのところに行くってことか?」

「いいえ・・・一人で暮らそうと思ってる」

「子供達にはなんて話すんだ?」

「あの子達には、もう話しました。

離婚するかはわからないけどパパと別々に

少しの間暮らそうかと思ってると」

「それでどう言ってるんだ?」

「二人共悲しそうにしてたけど、パパの面倒を見てあげてと

頼むと一応解ったとは言ってくれた」

「どうしてそんなこと勝手に話しするんだよ!」

「このままこんな関係を家で続ける方があの子達に

とって辛いだけだと思うから」

「俺は何も変わってないぞ!

お前が勝手に男に惚れるからじゃないか!」

「・・・・・・」

「俺はそんなこと許さないからな!」

「私が悪いんです。現実から逃げようとケンジ君に

どんどん惹かれていったのだから」

「それは俺のせいでもあるだろ!お前一人が悪い訳じゃないだろ?」

「・・・・・・・」

「もう一度やり直せばいいじゃないか!」

妻はこらえていたものを一気に吐き出すように大粒の涙を

流して私を見て言い出しました。

「無理なの!もう無理なのよ・・・

私は・・・あなたと一緒にいれないの・・・」

「ケンジが好きだからか?俺よりケンジがいいからか?」

妻は私がそう言うと首を何度も横に振りました。

「じゃあどうしてなんだよ!」

少しの間何も答えなかった妻が唇をかみ締めながら言い始めました。

「私が家を出て行ったとき・・・実家に帰ったときにね・・・」

「あぁ 俺と喧嘩したときだろ」

「うん・・・あの日・・・友達のところに泊まってないの」

「え?どこに泊まったんだよ」

「ケンジ君に電話したんだけど・・・丁度出張で居なくって・・・」

「・・・・・・」
「ファミレスで時間潰していたんだけど閉店になったから・・・

どこか開いてるお店に行こうと歩いているときに声掛けられたの」

「・・・・・・」
「変な人かと思ってずっと無視して歩いていたんだけど、

私がファミレスに居たの知っていて何かあったの?

とかずっと話してくるから・・・」

「それでついていったのか?」

「丁度タクシーが通ったから、タクシーに乗ろうとしたときに、

腕組まれてとにかく楽しいことしよう!って引っ張って走らされたの」

「・・・・・・」

「走ってるとなんだかすっとして・・・」

「一緒にどこかへ行ったんだな」

「うん・・・」

「抱かれたのか?」

「・・・・・・」

「そうなんだな?」

「うん」

妻の頷きながら「うん」

と答えた姿を見たときはショックでした・・・

ケンジのことだけでもいっぱいいっぱいだった私は、

それを受け入れることはそのときはできませんでした。

結局その3日後、妻は家を出て一旦実家へと行きました。

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