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先生と妻、その32、妻の光(終演です。)

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 先生と妻、その32、妻の光(終演です。)

私は、三年前の出来事を長々と投稿してきました。

もうこれで終わりになるでしょう。

私は今、我が家の居間に立って、庭を眺めている。

この部屋にはもう、盗聴器など仕掛けていない。

三年前にこの家、この部屋で行われていた家庭訪問などもうないのだ。

私は、宅配会社で、支社長を任されるようになった。

充実し、安定した毎日を過ごしている。

居間の隅に、息子の健太が置いている剣道具がある。

来年、中学になる健太は、今年、全国小学生剣道大会の上級生の部で、

入賞を果たした。

健太は驚くほど、才能があるようだ。

県外の中学から、入学しないかと誘いが来ているのだ。

本人は行く気があるらしい。

テーブルに、堀田からの葉書がある。

支社長就任の、祝いの葉書だが、

今度、市議会選挙に立候補した堀田は、

票集めの意味もあるに違いない。

私は、堀田は当選すると思っている。

彼のこの三年間の仕事ぶりは、風の噂で聞いている。

風の噂と言えば・・・。

数ヶ月前に、隣町で剣道の道場が開かれたそうだ。

杖を突いて歩きながら、子供たちに指導する老人らしい。

いい指導者だと、噂になっている。

きっと、あの男だ。峰垣だ。

そして、下半身が不自由なその老人に寄り添うように、

同年代の女性がいつも傍にいると言う。

その女性とは、男を捨てて出て行った、夫人なのだろうか?

男の元へ、戻ってきたのだろうか?

真相は判らないが、道場の建設には、堀田が力を貸していると、

私は思っている。

男が私の名前を出さなかったのは、

指導者としての道を閉ざされるのを恐れたのではないか・・・。

そして・・・

「ねえ、あなた、見て。綺麗なコスモスが咲いてるわ」

庭の手入れをしている妻が、大きなお腹をかばうように、屈んでいる。

そう、妻は妊娠しているのだ。

39歳の妻は、産むと言い切った。

その39歳になった妻は、変わらず美しく、

庭の陽だまりで輝いている。

丈の高い花と共に、輝いている。

三年前、暗い穴に落ち込んだ私は、妻の輝きに救われた。

私だけじゃない。深い穴に落ちた、私や、あの男、そして堀田・・・。

暗い穴から真っ直ぐ、外の世界へ伸びていこうとする妻の輝きに、

皆、救われたのだ。

嬉しそうに庭いじりをする妻を見ながら、

子供が生まれて落ち着いたら、また行くのだろうなと、思いました。

妻はこの三年間で、あちこちの地方都市に私を連れて行った。

ただの旅行だというが、必ず、地方競馬場がある都市なのです。

きっと、ギャンブル好きな父親を捜しているんじゃないか。

私はそう、確信しているのです。

妻がまた声をかけてきました。

「ねえ、あなたったら。こっちに来て見て御覧なさいよ」

私は、答えながら、庭に下りました。

「ああ、わかったよ、美奈代・・・」
 




 

 

先生と妻、その31、沸き上がる愛情

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先生と妻、その31、沸き上がる愛情

ナイフだ。私が男との死闘の後に捨てたナイフを持っている。

妻が拾うなんて、考えもしなかった・・・。

私は何て事をしたんだ。

「どっ・・・どうするつもりだ・・・」

「もう私は限界なのよ。この汚れきった体で、

主人と一緒に歩いていけない。

笑顔だってもう出せないわ。

主人は、私に家庭の幸せを教えてくれたのよ。

父を許す気持ちになれたのも主人のおかげ。

私の最愛の人にこんな汚れた体で・・・いいえ、

私の事なんかどうでもいい。

よくも私の主人を追い詰めたわね。

あなたは私の主人を、消し去ろうとしたのでしょう。

私の体はどんなに汚れてもいい。

でも主人を突き落とそうとしたことは許せないわ。

絶対に・・・。あなたを始末して、私も・・・」

「ま、やめ・・・やめてくれ・・・ひい・・・」

男ににじり寄る妻。

今からだ。今から初めて、いけばいいよね。すまなかった。

ごめんよ。逃げていて。助けてあげなくて。向き合わなくて。

「待ってくれっ!」
 
私は飛び出して、叫びました。振り返って私を見た妻の顔が、

一瞬にして青ざめた。ナイフを落とし、はだけた胸を隠した。

私が現れたことよりも、男といる場面を目撃されたことに、

狂乱したようだった。

「あなたっ、許してっ・・・許してぇっ!あなたぁっ!」

「汚れてなんかっ、いるもんかぁっ!!」

私は妻に走りより、抱きしめました。

この瞬間ほど、愛情が湧き出てきたことは人生でない。

妻を抱きたかった。性欲じゃない。

妻と一つになりたかった。

それだけだ。私は妻の唇にむさぼりついた。

しがみついてくる妻。
 
「うふん・・・むふう・・・むふん・・・」

妻が跪いて、私はズボンを下ろした。

妻が私の勃起にしゃぶりつき、胸の谷間に挟んだ。妻が弾んだ。
 
「うぷっ・うぷっ・うぷっ・・・あはん・・

あはあ・・・くふう・・うんっうぷっ・・・」

「すげえ・・・すげえ・・・」

男がこう言いながら、目を血走らせて、私と妻を見ながら、

自身の萎えた男根をごしごしと擦っている。

息を荒げて、シコシコと揺れている。

それがどうしたと言うのだ。男など、景色の一つになっていた。

私は妻と一つになる事に夢中だった。

一つになっていく事に必死だった。
 
「すげえ・・はあはあ・・・すげえ・・・はあ・・・」

「ああんっ!あなたあっ!」

私は妻を立たすと、立ったまま後ろから妻を貫いた。

倒れまいとする妻が、男の体に手をついた。

私に後ろから突かれながら妻は、男の顔や肩をかきむしっていた。

すげえすげえと呻きながら自身の萎えた物をしごく男。

男は妻と私にとってもう、物体だった。

手を突いて支える物体だった。

「すげえっ・・・すげえっ・・・」

「いいっ、あなたっ・・・きもちいいっ、あなたあっ」

「すげえっ!」

私は妻の腰をつかみ、後ろから腰を送りながら、

妻のアナルに指を入れた。

「ひいっ・・・あなたっ・・・きてえっ!」

膣から抜き、アナルを貫き、突いた。突いて、一つになった。

突いて突いて、二人は一つになった。

「あなたあっ!イクうぅっ!」

「ぬううっ!!」

「すげえっ!!」

真っ青な空に、白い雲がゆったりと流れている。

屋上のコンクリートに倒れこんだ私と妻は、雲を見ていました。

妻が、口を開いた。

「あの曇って、ずっと先に流れて行って、なくなったら、

また生まれて流れていくんでしょう・・・ねえ、

あなた、お願いがあるの」

「うん・・・」

「私、今度生まれ変わったら、またどこかの道の端で、

車をパンクさせておくわ。だからあなたお願い。

きっと、通りかかってね。お願い」

私は妻の声をはっきり聞きながら、頷きました。

風の音が聞こえる。風の音はただ耳に入ってくるだけだ。

男の声と共に。

「すげえ、アナルセックスだった・・・もっと、

見せてくれよ。凄い興奮だった。

あんたたちのを見てたら復活できるかもしれない。

もう一度してくれ・・・」

男の声は風の雑音と一緒だった。

私は妻の息遣いにだけ耳をそばだてていた。





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先生と妻、その30、私の父よりも哀れで、私の主人の足元にも及ばない人ね

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先生と妻、その30、私の父よりも哀れで、私の主人の足元にも及ばない人ね 

病院に入る妻を目撃していなかったら、

違った人生を歩んでいたかもしれない・・・。

本当にそうでした。実は、妻と私は、

二人のしっかりした土台を築いていなかったのじゃないか・・・

その通りだ。なにしろ、今回の出来事は、

私一人で納得して解決していたのだから。

私一人でっ!大馬鹿野郎だっ!

私はっ!妻の中では何一つ解決していない。

妻はそのために、ここにやって来たのにっ!

妻にここまでさせるまで、何も気づいていなかったっ!

糞野郎だっ!私はっ!

私を励ます妻の笑顔の裏側が、まったく見えていなかったのだっ!

この私はっ、大馬鹿の糞野郎だっ!

「もっと舌を絡めて吸ってください、健太君のお母さん・・・

ううっ、この温かいお母さんの口の感触・・・

これを続けてくれれば、私はきっと回復する。

リハビリに通ってくださいよ、お母さん。

そうだ、パイズリもしてもらいましょうか。

健太君のお母さんの、淫らなパイズリ顔を見れば、回復も早まるはずだ。

さあ、ほら、その白くて大きくてムチムチのオッパイを寄せるんですよ、

お母さん。いいですか、私が回復したら、健太君のお母さんの、

アナル処女をもらってあげましょう。

約束を放うったらかしてしまっていますからな。

私が出した大人の宿題はちゃんとやってますかな?

お母さん。アナルパールで、しっかりほぐしていますかな?

今でも疼いているのではないですか?

お母さんのアナルがヒクヒク。

さあほら、アナルを貫いてほしくば、

もっとしっかりリハビリするんです。

私を復活させるんですよ、健太君のお母さん、

ほらパイズリを・・・えっ!?お母さん・・・なっ・・・ど

、どうしたのですか・・・?」

車イスの男の股間に顔をうずめていた妻が、

静かに立ち上がりました。

じっと、男を見下ろしている。驚いて妻を見上げていた男は、

次第に鼻の舌を伸ばし始めた。

 「ほう・・・たまらないのですな、健太君お母さんは。

アナルを、いじってほしいのですな?まあいい。私へのリハビリは、

その後でも勘弁してあげましょう。

さあ、スカートとパンティーを脱いで、尻をこっちに向けるんです、

お母さん。ついでに、おま○こも可愛がってあげましょう。

さあ、ほらっ、何をしてるんですっ、

お母さんっ、健太君のお母さんっ」

男の顔が、引きつり始めました。

いや、怯えだしたと言っていい。

じっと、ただじっと、男を見下ろす妻。男が、怒鳴った。

「何をしてるんだっ!さあほら、脱げっ!・・・・・・うわっ!」

「べっ!!」

苛立つ男の顔に、妻が吐き出した唾がかかった。

「べっ!!べっ!!」

「うっわっ、やめろっ、何をするっ」

「べっ!!べっ!!べっ!!・・・」

妻が吐き出す唾を防ごうと、手をかざす男。

妻は、男の萎えきった男根にも唾を吐きかける。

吐きかける、吐きかける・・・

「私の父よりも哀れで、私の主人の、

足元にも及ばない人ね、あなたは・・・」

「ひい・・・何を言ってるんだ・・・

何を言うつもりだ・・・ひ・・・」

「私の父は、どうしようもない人間だった。

でも苦しめたのは、自分の家族だけだったわ。

他人に自分の苦しみをぶつけるなんてしなかった。

私と母は辛かったけど、

私たちは家族の中で泣いてののしって叫んでたの。

そして父は、姿を消したわ。

いいえ、消してくれたのかも。

これ以上私と母を苦しめないためにと思って。

それに比べて何よ、あなたは。

女房に逃げられた憂さ晴らしに他人を脅迫して・・・」
 
「や、やめろ・・・」

「私の主人は、私が、自分の妻がどんなに汚れても、許してくれて、

受け入れてくれて、共に前に進んで行こうとしてくれている。

それに比べてあなたは・・・」

「やめろと言ってるだろ・・・ひっ、何をする」

妻の手先が、太陽光でキラッと光った。





先生と妻、その29、土台さえ、出来ていなかったのではないか

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先生と妻、その29、土台さえ、出来ていなかったのではないか

病院のロビーには、妻の姿がなかった。

私は受付に行き、健太の小学校の名前を言い。

男の病室を聞きだしました。私はエレベーターに飛び乗った。

エレベータを降りると、そこにも受付があった。

私は病室番号を言い、看護師が指差す方へ早足で歩いた。

広い病院だ。廊下の突き当りを曲がった時、ちょうど妻の姿が、

向こうの突き当りを曲がって消えたところだった。

私は急いだ。突き当たりに差し掛かった時、

後ろでガラッと扉が開く音がした。

振り向くと、車イスの白髪の男性が、私が来た方向へ向かっている。

男だ。あの男だ。

引き返すと、男はエレベーターの中へ入って、

閉まる扉に見えなくなったところだった。

階を示すランプは、最上階を示していた。

私は受付の看護師に尋ねました。

エレベーターの最上階は、病院の屋上に出れるらしい。

私は妻が消えた廊下をたどっていきました。

階段を上って。屋上の扉に行き着いた。

目の前が、暗くなってきました。

ギイィ・・・

重い鉄の扉を開き、広い屋上に出ると、

洗濯物やシートが物干し竿にはためいていました。

誰もいない。しかし、動く影があった。向こうの給水塔の向こうから、

人影が動いている。動悸がしました。目の前がチカチカした。

私はもつれる足でその給水塔に向かいました。

コンクリートの壁に辿り着いた時。男の声がした。

「驚きましたよ。来てくれたのですね、健太君のお母さん」

私はそっと、顔をのぞかせた。

車イスの男と、私の妻が、向き合っていた。

「お美しいですな。久しぶりに見るお母さんは。

体が疼くのでしょう。それで来たのですね。

私もお母さんに会えなくて、たまらなかったのです。

さあ、見せて下さい。健太君のお母さん」

妻が無言で、ブラウスのボタンを外しだした。

男は生唾を飲みながらその妻の姿を見ている。

パサリと脱ぎ去ったブラウスを下に落とした妻。

真っ白な美しい肌が、太陽光で光ってますます美しい。

妻は細い両腕を背中に回し、ブラのホックを外した。

ブルンッと、豊満な乳房が、こぼれ弾んだ。

男が、涎を垂らしながら、声を荒げたのです。

目が血走っている。

「は、早く触らしてくれ、健太君のお母さんっ。

も、もっとこっちへ寄ってくれっ」

妻が、両手を伸ばす男へと近づいていく。

触れられる距離に来た途端、男は両手で妻の乳房をわしづかんだ。

ぎゅうぎゅうと揉みしだいている。

「うおお、これだあ・・・。この柔らかさだ。

このすべすべの肌。ムチムチの大きさ。これだあ・・・。

もっと寄ってくれ、お母さん。乳首を吸わしてくれ、

健太君のお母さんっ」

車イスから落ちそうなほど身を乗り出す男は、

一歩前に出た妻の、イチゴ色の乳首に吸い付いた。

左右の乳房を交互に揉みしだきながら、

左右の乳首を交互に吸いまわしている。

男が妻の手を取り、パジャマの股間に押し付けた。

「私は腰の骨をやられてね、まったく役立たずになってしまったのです。

やぶ医者は、もうセックスは無理だと言った。

たのむ、健太君のお母さん。リハビリをしてくれないか。

お母さんなら、私を復活させることが出来る。

週に一度、家庭訪問に行ってお母さんを喜ばしたんだ。

今度はお母さんが、病院にリハビリに来てくれないかっ。

もし復活したら、また家庭訪問に伺いましょう。

また二人で、激しく燃えようじゃありませんか。

さあ、たのむ、健太君のお母さんっ」

妻が、車椅子の前に膝をつき、男のパジャマのズボンに両手をかけた。

そして、必死で腰を上げる男から、ずるりとズボンを下ろしたのです。

パンツの隙間に手を入れた妻は、取り出した。

 妻が取り出した男の男根は、

柔らかく亀頭をうなだらせていました。

妻はじっとそれを見つめた後。唇を開いた。

「おおうっ・・・お母さん・・・

ううぅっ・・・健太君のお母さん・・・」

男の男根を含んだ妻の頬が、すぼまっていく。

 一つ一つ解決していく・・・。その土台さえ、

実は出来ていなかったのではないか・・・。










先生と妻、その28、妻は毎日、明るく私を送り出してくれる

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先生と妻、その28、妻は毎日、明るく私を送り出してくれる

男が家庭訪問にやって来なくなって、半月あまりが過ぎた。

私は再就職をし、新しい職場にも徐々に慣れてきたところだ。

私は宅配会社に就職した。重い荷物を車に積み降ろしし、

一軒一軒の顧客の元へと配達する。

一つ一つ、一軒一軒配達しないと仕事は終わらない。

道に迷うこともある。雨が降ることもある。

私はこの仕事が気に入ってしまった。

まるで生き方を指南しているような仕事だ。

一つ一つ、解決していく・・・。

私と妻は、互いに見ているだけで幸せを

感じるほどの生活を始めだしている。

新しい仕事についても、妻は応援してくれている。

前のように安定した収入ではない。

それでも妻は毎日、明るく私を送り出してくれるのだ。

妻は、私が男と死闘をして、

男を入院させたことを感づいているかもしれない。

何しろあの死闘の夜、私はボロボロの服装で帰宅したのだから。

妻は何も言わなかったが、何も思わないわけがない。

それはつまり、私に、妻と男の関係を知られていると、

気づいているということだ。

一つ一つ、解決していくのだ。

たまたま進む道にあった穴にはまって、

そこから這い出してまた進むことを諦めてどうする。

落とし穴なんていくらでも出てくるかもしれない。

私は妻と二人で、一つ一つ這い上がっていくのだ。

妻の父親のように、進むこともせず、

何もかも投げ出してはいけない。

あの男、峰垣のように、たった一つの落とし穴に執着して、

出て行った夫人を許すことも頭を下げることもしないで、

身を滅ぼしてはいけない。

そうだ、私は妻と歩んでいくのだ。

しかしあの男は、どうして私の名前を出さなかったのか?

そんな事を思ったのは、配達中に、堀田から聞いた、

あの男が入院している病院の近くを通りかかったからです。

そして私は、病院内に車を入れていた。駐車場に車を止め、

病院の大きな建物を見た。

私はため息をつきながら、病院の入り口に向かいました。

一体何をしようというのだ。

男に、なぜ私と堀田の名前を出さなかったか聞くというのか。

馬鹿なことだ。あの男のプライドでもあろう。

襲われて落とされたなど、あの男の自尊心が許さないのだ。

やめよう。そう思って、入り口の手前できびすを返し、

車に向かおうとした時です。

私は視線を感じて、横を向きました。

車イスに乗った、パジャマ姿の、白髪が目立つ初老の男性が、

目を見開いて私を見ていました。あの男だ。峰垣だ。

「ひいぃっ!」

男は、怯えきった目で私を見ていました。

そして、震えるような声を出して、車イスの向きを変え、

逃げるように必死に車輪をこいで行くのです。

私を何度も振り返るその目は、恐怖の目でした。

男が建物の角に姿を消した時、

私はあまりの虚しさに目がくらみました。

私がとどめを刺しにきたとでも思ったのか。

馬鹿な。ならばなぜ、私の名前を出さなかった。

私を社会的に葬る事が出来た筈ではないか。何故だ・・・。

もういい。仕事に戻ろう。

私は駐車場に戻り、車に乗り込みました。

ほんの数秒、タイミングが狂えば、

私は違った人生を歩んでいっていたかもしれません。

荷物を取ろうとでもして、後ろを振り返って、

前を歩く妻を見逃していたりしたら・・・。

エンジンをかける指先が震えて止まりました。

妻が、駐車場を横切って、病院に入っていった。

何しに、来たのだ?何しに?指先の震えが、全身に広がりました。

私は車を降りて、走った。








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