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快楽に落ちてゆく妻、その9、最終回です。

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快楽に落ちてゆく妻、その9、最終回です。

妻が? 救急車で? 病院?  女性の言葉が信じられず、

どこか別世界での出来事のように聞こえてきました。

なぜか一瞬夢を見ているような感覚に陥ってしまい、

すぐに言葉が出てきませんでした。

「妻が・・・ですか、何があったのですか、

事故なんですか、意識は・・・」

「事故ではありませんので、怪我はないと思います。

意識もありますから大丈夫です。それよりも早くこちらに来て

いただけないですか?」

女性はやや早口ながらも、はっきりとした口調で話しました。

私は病院の場所を聞いて、慌てて家を飛び出し、

タクシーを拾って病院へ向かいました。

タクシーの中で少し落ち着きを取り戻し、

女性が言っていた言葉を思い返しました。

“事故ではないので、怪我はないと思う” 

という言い方がどうも気になりました。

交通事故や不慮の事故ではないようですが、

事故でなければ怪我はないはずです。

それならば怪我はないと断言してくれればいいのに、なぜ “ないと思う” 

という曖昧な言い方をするのか・・・

焦る気持ちと、訳がわからない気持ちが入り混じる中、

病院に着きました。

病院はすでに正面玄関は締まっていましたので、

職員専用の通用門から入り、守衛室で案内してもらって3階の

病棟に行きました。

エレベーターから出ると、すぐ前にナースステーションがあり、

その傍に1人の女性が長椅子に座っていました。

私を見てわかったのでしょうか、すぐに近寄ってきました。

「前田さん・・・ですか?」

「はい、望月さんですね?」

望月さんは小柄で、年は30代半ばのような感じでした。

「そうです、夜分お呼びたてしまして・・・」

「いえいえ、とんでもありません。

付き添っていただいて申し訳ありませんでした」

妻が病院に運ばれて駆けつけるのは当たり前なのに、

こちらが恐縮してしまうほどでした。

電話があった時は身構えましたが、この人は絶対いい人に

違いないと確信したほどでした。

「あのう・・・妻は今どこに・・・」

「あっ、あの部屋で休まれています。今日はもう遅いし、

入院された方がいいみたいです」

望月さんの後をついて、少し奥まったところにある病室に行きました。

4人部屋のようですが、他には患者はいなくて、

妻だけが右側のベッドで眠っていました。

暗くてよく見えませんでしたが、確かに妻であることは間違いありません。

点滴を受けながら、微かに寝息を立てていました。

3日振りでしたが、久しぶりに見るような妻の顔は、

暗がりの中でも少しやつれているような感じでした。

「ありがとうございました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」

妻の顔を確認して少し落ち着いた私は、

廊下の椅子に座りながら、望月さんに丁重にお礼を言いました。

「ところで、妻の容態は・・・」

「過労による貧血だろうって聞きました」

「・・・過労ですか?」

「はい・・・それと・・・下半身に出血があったようなんですけど、

それは大したことないって・・・」

過労による貧血、そして下半身から出血・・・

おぼろげながら想像はできましたが、

望月さんに尋ねようとしましたが、

後はよろしくお願いしますとだけ言うと、足早に帰っていっていましました、

きっと、私に経緯を聞かれるのがいやだったんでしょう。

寝息を立てる妻、でも不思議と感情はわいてきません。

肉の塊としか思えなくなり、これが仮面の夫婦なんだと確信し、

其のときです、携帯の音が家内のバッグの中から聞こえて

くるのです。

病院内であるこもとあり、電源を落とし、妻の携帯を自分のポケットにいれ、

小走りに病院を出たのです、理由も無く涙が止まりませんでした。

家に着き改めて携帯をみたのです、妻のハメ撮り動画、複数プレイ動画

多数ありました。

メールからわかったことは枕営業で妻が相手した男性は少なくても

12名であること、社長からの命令で

おこなったことが明確に解るものでした。

私、妻のハメ動画、メール等をピックUPし、私のPCに送るとともに、

妻の携帯に記録されているすべてのメールアドレスに送信した、

メールアドレスの中には息子、それぞれの実家、も含まれている。

そして、再び病室に戻ると妻は寝息を立ていた、

あれから数時間経過しているのに、

妻の首筋には赤く痣のようなものが見受けられた、

よほど激しい交わりがあったにちがいない。 

私は妻の送信履歴を削除し、妻のカバンに戻した。 

そして、詰め所に挨拶をすませると、

そのまま病院をあとにした。

次の日の夕刻、妻が血相を変えて、かえってきた。

妻「あなたでしょう、あなたが、私の携帯から送信したんでしょう、

会社では取引のキャンセルも多いのよ、どうしてくれるの」

私「何のことだい、僕の携帯にも、君からのメールがはいったんだ、

これはどういうことなんだい。」

妻「あなたが私をこういう女にしたのよ、」

妻は、未だ知らない、私が弁護事務所にいったことを、

弁護士さんによると、この携帯の証拠だけで十分だとのこと、

内容証明は来月までまってくれるようにお願いした、

それというのも、この後の成り行きを見たかったからである。

息子夫婦は妻の浮気とまくら営業とそのほかメールの内容から憤慨、

親子の縁を切られたようだ、それは嫁の実家からも同じであった、

妻の会社はこれがきいたかどうかはわからないが、

売り上げが落ちている、

今日も妻は帰ってこない、やがて半月が過ぎようとしとき、

私はPCに保存じておいたあのいかがわしい動画と写真およびメールを

USBに写し、ネットカフェで再び以前と同じあて先に発信した。

そして、それと同時に内容証明を妻と社長および

妻のまくら営業したあいて先におくった。

目的は慰謝料よりも裁判、かれらのプライドをつぶしことだ、

妻と社長への慰謝料はきわめて低く設定し、取引先に対しては破格の

値を提示した。

後でわかった話だが、これによって、取引側の不満がおおきなり、

社長との間に溝がひろがった、これが噂になり、

関係の無い取引先までもが取引を中止してきたそうだ、

その後、弁護士を通じて、8桁の慰謝料が入金された、

もちろん妻との離婚が成立した、妻は家を出て行き

社長宅でくらしているようだ、

それにしてもこの原因は私の寝取られ願望がきっかけのなったことは

間違いはない、しかし、問題になったのは人の妻に

まくら営業させていたことと、それによって取引先が発注先を

決めたことが大きな争点となった。

妻は社長宅で暮らしているようだが、再婚したかどうかは分からない、

ただ会社は信用を回復できず倒産したらしい、そして、友人の話によると、

妻に良く似た女を風俗で見かけたといっている。

このお話しはこれで終わります。

最期まで読んでくださりありがとうございました。

(完)


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快楽に落ちてゆく妻、その8、妻が倒れちゃいました。





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快楽に落ちてゆく妻、その8、妻が倒れちゃいました。

妻との二重に近い生活は、離婚ということを

意識せざるを得ませんでした。

ただ、もし離婚するとしても妻からではなく、

最後通告は自分から言いたいという気持ちがありました。

妻に愛想をつかされて1人になるぐらいなら、

自分から妻の不貞を責めて終わりたい・・・

そんな変なプライドもありました。

妻は毎日が充実しているようでした。

私より早く出勤して、帰りは午後10時を

過ぎることが多かったように思います。

家にいる間に最低限の家事を済ませていましたから、

睡眠時間はかなり短かったでしょう。

そんな中でも、毎朝さっそうと出かけていく姿は、

キャリアウーマンそのものでした。

ミニスカスーツでブラウスのボタンをいつも大胆に

外している妻は、30代後半から40代前半にも見え、

スタイルも良くなったように見えました。

妻が綺麗になっていくことは夫にとっては嬉しいことなのか

もしれませんが、私にとっては妻が手の届かない遠くに

行ってしまうようでした。

もう加藤さんとは連絡を取っていませんでしたので、

妻が枕営業のようなことをしているのかどうか

分かりませんでしたが・・・事実は明白でした。

夜に加藤さんと連絡を取り合っていることが時々あり、

その日の接待の成果を報告していることがよくあったのです。

私が会社の飲み会で遅くなった日に、勝手口から入ろうとした時に、

妻が電話で話をしているのが漏れ聞こえてきました。

「・・・お昼から先方の会長さんと、

ずっとご一緒していました・・・・・ええ・・・・・・

ええ・・・そうです・・・はい・・・そうなんです、

私の太股をずっと擦って・・・ええ、少しだけ

見せちゃいました。あはっ・・・そうでしょうね」

「それで・・・・・・はい・・・契約書にはサインい

ただけるようなんですけど・・・ええ、

明日○○ホテルに来るようにって・・・」

「はい、わかりました。ええ・・・そうですね、会長さんは

清楚な感じがお好きですから・・・・・・

あっ、あの前に買ってくださったワンピースですね、

でもあれは・・・ちょっと背中が開きすぎていて・・・・

あはっ、はいはい・・・そうですね、すぐに脱がされちゃいますから

・・・・・・はい、サインは絶対いただきます」

聞くに堪えない会話でした。

妻はやはり身体を営業に使われていました。

翌朝、私が起きた時はすでに妻が出かけた後でした。

朝食の横に小さい紙切れが置いてありました。

『今晩も遅くなります、食事は外で済ませてください』

走り書きのようなメモからは愛情のかけらも感じられません。

・・・もう終わりだな・・・

メモをゴミ箱に投げ捨てながら、夫婦でいることに何の

意味もないことを実感しました。

その日深夜に帰宅した妻は、翌朝も早く出かけていきました。

妻のいなくなった部屋を覗くと、鏡台の横に隠すように

白い紙袋が置いてありました。

中には、黒いパンティとブラ、そしてスケスケの

ベビードールのような下着、

ガーターベルト・・・とても主婦が付けるとは思えないものが、

雑然と放り込まれていました。

こんなものを、あいつは・・・・・・電話の会話の中に出ていた

「会長」いう人物と昨晩は会っていたのでしょう。

紙袋の中からは、微かな香水の匂いに混じって、

男の精液を思わせる匂いも漂ってきました。

契約と引き換えに、娼婦のような卑猥な下着をつけて、

自分の身体を差し出していたのは間違いありません。

契約のためなら、加藤さんのためなら、

誰とでも寝る女になってしまったのでしょう。

そして、その2日後、明日から3日間家を

空けますからと妻が言ってきました。

もう好きにしろ、という境地でしたが、

敢えて私は何も言いませんでした。

今に見ていろ、帰ってきたら絶縁だ・・・・・・

私は覚悟を決めました。

妻のいない3日間は、幸か不幸か会社で予想外の

トラブル処理があり、目まぐるしいほどの忙しさでした。

おかげで妻のことを考える暇もなく、夕食はコンビニ弁当と

ビールという生活でした。

あいつと離婚したらこんな生活になるのかな・・・

そんなことをぼんやり考え、テレビを見ながらビールと弁当で

食事を済ませて、風呂に入って眠る、

何十年振りかの独身生活のようなものでした。

離婚の届出用紙も手に入れて、すでに自分の署名・押印は

済ませていました。

妻が帰ってきた時に必ず目に留まるように、

キッチンにあるテーブルの真ん中に置きました。

それを見た妻がどんな反応を示すか・・・

加藤さんにすかさず連絡を取って

『とうとう向こうから出してきたわよ』

みたいなことを言うのかもしれません。

2人で私のことを馬鹿にするのかもしれません。

ただ、そうなったらそれでもいいと思っていました。

3日目の夜、私は定番になったコンビニ弁当とビールで

夕食を済ませました。

妻からは3日間まったく音沙汰がなく、

私からも連絡を取っていませんでしたので、

何時に帰宅するのかわからないし、もしかしたらこのまま帰って

こないのではと思い、勝手に済ませていました。

いつ帰るのかわからない、まして離婚しようと思っている女を

待つ必要はない、さっさと風呂に入ろうとした時に電話が鳴りました。

「もしもし・・・前田さんのお宅でしょうか?」

聞き慣れない女性の声でした。

「そうですが・・・」

「私は望月といいます。○○工務店に勤めています」

妻と同じ工務店に勤めている女性のようでしたが、

電話の声の雰囲気から少し焦っているような感じが伝わってきました。

女性の工務店に勤めているという言葉に、私は一瞬身構えました。

加藤さんのことも妻のことも、そしておそらく2人の関係も知る女性、

今妻はどこにいるのかわからない中で、一体何の要件なのか・・・

時間にすれば一瞬ですが、女性が次の言葉を発するまでが

長く感じられるぐらいでした。

「由美子さんが、病院に運ばれました」

女性が言っている意味がしばらくわかりませんでした。

「もしもし・・・」

「・・・あっ、はいっ・・・」

「聞こえますか?由美子さんが救急車で病院に運ばれたんです。

私は一緒に付き添って病院にいます」



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快楽に落ちてゆく妻、その7、もう夫婦ではない、単なる同居人のようになってしまいました。

何も言い返せない私に、妻は追い打ちをかけるように言いました。

「それに・・・見たでしょ、社長さんがあなたに画像を送ったって

言っていたわ。

あれが・・・今の私よ。私はあなたが望んだとおりに、

社長さんの色に染められているのよ」

加藤さんから以前送られてきた妻の淫乱極まりない

全裸写真が目に浮かびました。

あの写真の痴態に比べれば、ショッピングセンターのトイレで

セックスすることなど、2人にとっては当たり前の行動かもしれません。

もう何を言っても妻に言い返され、

挙句の果てにはそれは私が仕掛けたのが全て悪いと言われそうでした。

「一つだけ聞いていいか?」

しばらくの沈黙の後、妻を責めるのではなく、

一番知りたかったことを聞きました。

「・・・いつ知ったんだ?俺が仕掛けたことを・・・」

「・・・・・・最初から少し変だなとは思ったわ」

「・・・・・・・」

「面接に行っても他に応募しているような人は見かけないし、

社長さんは履歴書をサッと見ただけで、

じゃあ明日から来てくださいって感じだったわ。

勤め始めてから、社長さんは服装とか何かと私にかまってくる感じだったし、

よく身体に触れてくる人だったわ。

でも、全然いやらしさとかはないし、すごく仕事ができて精力的で、

人間的にも尊敬できる人だったから、私はかまってもらえることがうれしかった。

だから初めてのキスも、抵抗なく受け入れたわ」

「しばらくして、女性をもう一人採用することになって、

私は社長さんと外回りすることになったの。

いつも一緒だと今まで以上に親しみも増して、

この人に抱かれたいって思うようになったわ。

社長さんもその気だった・・・・・・抱いてもらったわ」

「社長さんに抱かれた後、私から聞いたの。

最初からこうなることが目的だったのですか・・・って。

そしたら・・・これは全て君の亭主からの依頼だって言われたわ」

「・・・・・・・・・」

「最初は涙が止まらなかった。・・・こんなことあなたが依頼していたなんて。

それに、社長さんは好きでもなんでもない私を抱いたなんて・・・

私は裸のまま泣き続けたわ」

「・・・・・・すまなかった、でもこれは・・・」

「もういいの、社長さんは私を抱きしめながら、

はっきり言ってくださったわ。

確かに最初は君の亭主の依頼から始まったことだが、

今は決してそうではない。

心の底から君のことを好きになった、だから君を抱いた、

自分の女にしたくなった・・・って。

最初の時よりももっと激しく優しく・・・

身体が蕩けてしまうぐらい舐められて・・・

気を失ってしまうぐらい。私はうれしかった・・・

社長さんのすべてを受け止めたわ。妊娠してもいいって思った」

そこまで言うと、妻はスッキリした表情になって立ちあがりました。

「私は明日からあなたより早く出勤します。

帰りも遅くなることがありますけど、その時は連絡しますから、

食事は適当に済ませてください」

それだけ言うとリビングから出ていきました。

私の中でも当然離婚は考えていました。

考えざるを得なかったというのが正しいですが・・・

ただ、正直妻に対しての未練、20数年夫婦として生きてきたのに・・・

という思いも強くありました。

それと妻とのセックスは、加藤さんに寝取られるまで

は月1か2ぐらいありました。

寝取られる可能性を高めるため、妻が勤め始めてからは意識して

控えていましたが、寝取られてからは誘えなくなってしまいました。

断られたら気まずくなるという思い、それと加藤さんと比較されたらとても

敵わないという思いがありました。

次の日から、我々夫婦の行動パターンが変わっていきました。

いつもは私を見送ってから出勤する妻でしたが、

翌朝起きてみると妻は鏡台に向かって念入りに

化粧をしているところでした。

身支度を整えて部屋から出てきた妻は、

淡い紫色のミニスカスーツ姿でした。

髪の毛をアップにして、耳にはキラキラ光るイヤリング、

まるで生保レディを思わせるようでした。

「じゃあ、お先に出ます。夕食は冷蔵庫に入ってますから、

温めて食べてください」

いつになく丁寧な言い方が、2人の間の“壁”を意識させるようでした。

「遅くなるのか?」

足早に出て行こうとする妻の背中に向かって声をかけましたが、

振り返りもしませんでした。

「多分遅くなると思います。先に寝てもらっていいです」

カッ・カッ・・・と、ヒールの音が玄関先に虚しく響きました。


その日妻が帰宅したのは11時ぐらいでした。

すでに寝室は別々になっていましたが、

帰宅してシャワーを浴びて部屋に入るのがわかりました。

深夜トイレに行く際、脱衣室にある妻の脱ぎ捨てた下着を確認しました。

黒と紺色のブラとパンティが2枚ずつありましたが、

かざしてみると向こうが透けてしまうぐらいの薄いものでした。

もう夫婦ではない、単なる同居人のようになってしまいました。


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快楽に落ちてゆく妻、その6、私が騙されていた。

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快楽に落ちてゆく妻、その6、私が騙されていた。

リビングのテーブルには出前で取った寿司が並べてあり、

それに合わせたかのように加藤さんは地酒を持参していました。

「知り合いからもらったものなんですが、よろしければ。

なかなか口当たりが良くて呑みやすいですよ」

私と加藤さんは、寿司をつまみながら一升瓶のままで地酒を

酌み交わしました。

確かに呑みやすく寿司に合う酒でした。

加藤さんとは、今までは妻を寝取ってもらう相談や、

その後の妻の様子を聞くばかりでしたが、改めて話をしてみると、

なかなかの事業家で懐が深く、話題が豊富であることを初めて知りました。

メインの肩書は工務店の代表者でありながら、

それ以外の事業も手掛けている40代前半のやり手の社長と、

単なる雇われのしがない50才のサラリーマン、

女としてどちらの男に魅力を感じるかといえば答えは明白です。

加藤さんが振ってくる株式や不動産といった話題に

付いていくことができず、分かりやすく丁寧に教えてもらう様は、

妻の前で私をみじめにさせるようなものでした。

妻は黙って話を聞いているだけでしたが、お酒を注いだり寿司を

小皿に取り分けて加藤さんにそっと差し出す様子は、仲睦まじい夫婦の

ようでした。

「由美子さんの細やかな心遣いは最高ですね」

加藤さんは妻から小皿を受け取り、ぐいっと酒を飲み

干しながら言いました。

「正直なところ、由美子さんを採用する時は、雑用をしても

らうことぐらいしか考えてなかったんです。

でも彼女の働きぶりは僕の想像を超えていました。

事務能力はもちろんですけど、女性としての気配り・心配りが

最高なんです。

今や取引先でも由美子さんの人気はすごくて、

彼女がいるだけで事業が発展していくほどです」

「そうですか、そんなにお役に立ってますか・・・」

次々と加藤さんの口から出てくる妻への褒め言葉・・・

少し酔いが回っていた私は、和らいだ表情を見せたものの、

何を言われるのか気が気ではありませんでした。

「そこでですが・・・今までは雇い主とパート従業員という立場でしたが、

今後は役員並みの待遇を考えています」

「妻が役員ですか・・・」

予想外の待遇に驚かざるを得ませんでした。

「そうです、ただそれ相応のことを僕も要求しますので。

女としての由美子さんの魅力を、事業拡大のために最大限に

使わせてもらいます。また、プライベートな面でも

僕をサポートしてもらいますので、

常に一心同体で行動してもらいます」

とんでもない役員待遇の内容でした。

それは提案などではなく、決まったことの報告を

受けるようなものでした。

妻を事業拡大のために使うとともに、プライベートでも・・・

それが何を意味するのか聞くまでもないことでした。

反論してはいけない、もしすれば何もかもバラされてしまう・・・

なんとか我慢しましたが、どうにも耐えられませんでした。

「由美子は・・・どうなんだ?」

屈辱的なことを言われても何も言えなかったのですが、

必死の思いで矛先を妻に向けました。

「俺は怒らないから、自分の気持ちを言ってくれ」

すると、黙って俯いたままの妻が顔を少しだけ上げて言ったのです。

「社長さんの言われる通りに・・・したい」

加藤さんの顔が少しニンマリしたように勝ち誇った表情に

見えました。

「さあっ、まあ仕事の話はこれぐらいにして、呑みましょうか」

得意満面の加藤さんに合わせて嫌々ながら呑み直しましたが、

ほとんど何を話をしたのか覚えてないぐらいでした。

これから我々夫婦はどうなるのか・・・

妻はもしや離婚まで考えているのか・・・そんなことが頭の中を

駆け巡っていきました。

もうダメだ、こんなことをしていては・・・

私の気持ちは少しずつ固まっていきました。

そして、加藤さんが帰ろうとして玄関を出て行った時、

私は決心しました。

「私、お見送りしてきます。大通りまで出ないとタクシー拾えないし・・・」

「おいっ、由美子、待て」

加藤さんの後を追いかけようとする妻を呼び止めました。

「本当のことを言うから・・・待て」

私はすべてを妻にぶちまけてしまおうと思ったのですが・・・

妻の一言で凍りついてしまったのです。

「知っているから・・・言わなくてもいいわ」

そう言い残すと、妻は出て行ってしまいました。

加藤さんが去り、それを追うように妻が出ていくと、

途端に家の中が閑散とした感じになり、寂しさすら覚えるほどでした。

食べ残した寿司を食べる気にもならず、ボーッとしながら妻の捨て

台詞のような言葉を思い起こしました。

妻に知られてはいけない、その一心で2人の前で芝居をしたつもりが、

結局は知らなかったのは自分だけ・・・

騙されたのは私だったのです。

ただ、その時は不思議と加藤さんに対する怒りよりも、

これから妻とどうして過ごしていったらいいのか、

そのことばかりが気がかりでした。

妻は私が仕掛けたことを知りながら、何食わぬ顔をして平然とこの家で

生活をしていた、そのこと自体が私には信じられない気持ちでした。

2人がいなくなってから30分以上経ちましたが、

妻はまったく帰る気配がありません。

もうこのまま帰ってこないのではないか・・・

でも、もしそうならもうしょうがない・・・

元はと言えば自分が播いた種でした。

テーブルに残された地酒を数杯あおるように飲んで、

ソファで横になると、極度の睡魔が私を襲いました。

それからどのぐらい眠ったのかわからないぐらいでしたが、

微かに聞こえる水と食器が擦れあう音で目が覚めました。

ふと見ると、キッチンに妻が背を向けて立っていました。

帰ってきてから着替えたのか、薄手のグレーのワンピース姿でした。

帰ってくれてよかったと思いつつ、まだ眠気が残っていた私は、

しばらく横になったまま、妻の後ろ姿を眺めました。

決してセクシーでもなく、むしろ地味な服装でしたが、

スエット生地のため体型がはっきりとわかりました。

こんもりと双丘のように盛り上がったお尻に自然と視線が奪われました。

妻はこんなにスタイルがよかっただろうか、

我が妻ながら見事なお尻の曲線美でしたが、

これは加藤さんの手で作り上げられたものかもしれないと思うと、

ふと我に返ってしまいました。

「・・・由美子」

「・・・・・・」

妻はしばらく返事をしませんでしたが、洗い物がひと段落したのか、

手を拭きながら振り返って、私の前のソファに座りました。

私とは視線を合わそうとしませんでしたが、見送るだけなのに、

なかなか帰らなかったことに嫌味を言いたくなりました。

「見送るだけで、かなり時間がかかったもんだな」

「駅前のショッピングセンターに行っていたから・・・」

「それにしても長すぎないか?」

「・・・・・・・・・セックスしてました、社長さんと・・・」

「はあっ? どこで?」

「・・・センターの中にあるトイレの中で・・・」

私は呆れかえりました。いい歳した大人が何ということを・・・

「変態か! お前たちは」

すると妻は、ややクスッと笑ったように言いました。

「それってあなたが望んだことでしょ、どこがいけないの?」

確かに図星でした。私はしばらく何も言い返せませんでした。

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快楽に落ちてゆく妻、その5、もぅお願い、むちゃくちゃにしてほしいの、

しかし、妻の様子にほとんど変化は見られず、

私が帰ると必ずいつもの地味な服装で、妻は待っていてくれてました。

やっぱり毎日セックスなんてできるはずがない、もう寝取られたし、

このぐらいにしておきたい・・・自分に言い聞かせるようにしていたのですが、

少しだけ違うように思ったのは、妻が今まで以上に明るくなったことでしょうか。

家事をしながら鼻歌が聞こえてくることもありました。

あれ以来加藤さんからは連絡がなかったのですが、

どうも気になってしょうがなかったので、その3日後の夜に

電話をしてみたのです。

「やぁ、どうも、しばらくです」

異様に明るくて軽々しいほどの声でした。

「あれから妻とはどうなんですか、報告が全くないですけど」

「ああっ、申し訳なかったです。色々と用事もあったもので。

順調ですよ、彼女とは。予想をはるかに超えて順調です(笑)」

「予想を超えてって・・・どういうことですか。報告がないということは、

報告することがないものと思っていましたが、どうなのですか?」

加藤さんの態度に腹が立ち、声を荒げて言いましたが、

相手は平然としたものでした。

「まあまあ・・・お伝えしましたけど、由美子さんとは毎日セックスしていますよ。

セックスすることが日課になってしまって、報告が疎かになってましたね」

「セックスが日課って・・・いつそんなことを。

妻は私より先に帰っているのに・・・」

「前田さん、前も言いましたけど、僕と由美子さんは、

加藤さんより一緒にいる時間が長いのですよ。

その気になればいつでもどこでもセックスできます」

「いつでも・・・どこでも・・・ですか?」

やっぱり妻はあの日以降も加藤さんとセックスをしていたのです。

私より先に帰っているから何もないだろうと思っていた私が馬鹿でした。

「昨日は車で一緒に外回りした帰りに、

人気のない公園の駐車場でやりまくりです。

今週から、彼女には外回りの時は必ずマイクロミニに

履き替えさせて、先方の事務所でパンチラするように

指示してますからね。

土建屋の脂ぎった男たちに、いやらしい目つきでスカートの中を

ガン見されて興奮したのでしょうね。

助手席を倒してショーツの中に手を入れてやったら、

案の定膣は洪水状態ですよ。

もぅお願い、むちゃくちゃにしてほしいの、って自分から

抱きついてきました。

その後は言わなくてもわかりますよね。

車がギシギシ揺れぐらい激しく奥まで突いてやりましたよ」

「・・・・・・」

「ああっ、それと、今日は会社の倉庫でしました。

僕が近づく足音が聞こえたからでしょうけど、

後ろから犯してくださいと言わんばかりに、お尻を突き出して

資料を探す振りをしてましたよ。

昨日のセックスがよかったんでしょうね。

少し焦らしてやろうかなとも思いましたけど、

熟女らしい仕草がいやらしかったので、ご褒美をやりました。

前を向かせて口で奉仕させた後、後ろを向かせてスカートを捲りあげて、

パンストとショーツを一気に引き降ろしてやりました。

素っ裸にひんむいてバックから突いてやると、

大きい声で いいわっいいわっ って喘ぐものだから、

他の従業員達に聞こえたでしょうね。

思った以上に早く淫乱なメスになってきましたよ。

いつでもどこでも股を開くメスにね」

一方的に聞くばかりで、何も言えませんでした。

ただ、家にいる時とはまるで別人のように、淫乱で恥ずかしい女に

なっていく妻に興奮するばかりでした。

妻は完全にと言っていいほど、加藤さんの思い通りの女に

なっていきました。

加藤さんからは電話だけでなく、携帯に画像が送られてくるように

なったのですが、これが本当に妻 由美子なのかと思ってしまうほどでした。

他の社員が帰った後なのか、誰もいない事務所の中で全裸に

なって仕事をしている写真、接客用のカウンターの上で全裸のまま

大股開きのポーズをとり、自分の指でビラビラを拡げておま○この中

まで見せている写真、事務所のあるビルの屋上らしきところで、

全裸になって放 尿している写真、どれもこれも全裸写真ばかりでした。

それでも家にいる時の妻にはほとんど変化はありませんでした。

ただ、こんな妻がパートに行くと別人のようになるのかと思うと、

騙されているようで腹立たしくもありました。

いつまで妻は隠すつもりなのかと思いつつも、

真実を突きつめていけば、元はと言えば私が仕掛けたようなものですから、

それがバレてしまうリスクを考えれば、

このままの方がいいのかなと思ったりもしました。

そんな矢先に加藤さんから連絡がありました。

「由美子さんが、ご主人に本当のことを伝えたいみたいですけど、

どうしますか?」

まったく予想だにしなかったことでした。

「・・・・・・もしそんなことになれば、私が仕掛けたことが

わかってしまうのではないですか」

妻に本当のことを語って欲しいのは山々でしたが、

私が加藤さんに頼んで寝取ってもらったことは、

永遠に隠し通さなければならないと思いました。

「僕に任せてくれるなら、うまくやりますよ。

但し僕の言うことには必ず従ってください」

「それは、どうしたらいいのですか?」

「そうですね・・・じゃあ近いうちに由美子さんから、

ある提案があると思いますから、了承してください、いいですね」

完全に主導権を握られ、私自身も堕ちてしまうような感

じでしたが、従うことを約束しました。

そして、翌日の夜に妻が改まったように話しかけてきました。

「あなた、今度の土曜日だけど・・・」

妻が話しかけてきた時、来た!と思いましたが、

努めて平然を装いました。

「パート先の社長さんがね、この近くに用事があるらしくて。

それでその帰りにあなたにお会いしたいって言われるんだけど、

せっかくだからお招きしていいかしら?」

これが加藤さんが言っていた提案か・・・

まさか家に来るとは意外でした。

「家に?別に予定もないからいいけど、

俺は特に話すこともないけどなあ」

「いつもお世話になっているからお邪魔したいって。

お昼ぐらいに来られるようだから、何か食事用意しておきますね」

否定するわけにもいかず、逆に歓迎するのも変だったので、

特に気のない返事をしていたのですが、

妻はむしろ喜ぶように話を進めていきました。

そして土曜日、妻は朝から掃除・洗濯と忙しく動き回り、

準備に余念がないという感じでした。

昼前になって、家の前に一台のタクシーが到着、チャイムが鳴ると同時に、

それを待っていたかのように妻が玄関に駆けて行くのがわかりました。

「あなた、社長さんが来られたから・・・」

出迎える気にもならず自室にこもっていましたが、

呼びに来た妻は、外出する前のように化粧をして薄いピンクの

ワンピースに着替えていました。

リビングに入ると、スーツを着た加藤さんが立ちあがり、

大袈裟とも思えるような挨拶を交わしました。

「初めまして、加藤と申します。いつも奥様にはお

世話になっております」

「前田です。家内がお世話になっております」

お互い何度か顔は合わしていますが、

妻の前では初対面です。

大の男が初めて会ったかのように芝居をするという、

ある意味滑稽なことではありましたが、

私にとっては加藤さんにすべてを暴露されてしまうのでは

とヒヤヒヤものでした。

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