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押しかけた親子、短編です。

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押しかけた親子

私32歳、独身です。

半年前、北陸へ一人でスキーに行き車で帰る途中、

10時頃敦賀の国道を走っていたら、

女性がヒッチハイクをしていました。

背中にリュックを担ぎ、片手を挙げ車を止めようとしています。

暗くて年齢は分からなかったのですが、細くてスタイルのいい子です。

私もちょっとスケベー心に目覚め、(ここはちょっとのってみるか。)と、

車を彼女の前で止めました。止めた瞬間、彼女の顔を見て、

(どこかに男がいるんじゃないのか。しまったな。)と。

彼女の周りを見渡しました。

だって、それだけ彼女が可愛かったのです。

彼女は私の車に近づき、

「すみません、彦根まで乗せてくれませんか。」と言うので、

「あんた一人?」と聞くと、「はい。」と答えるではありませんか。

私もうれしくなって、

「どうぞ、いいよ。」と車のドアーを開け、彼女を乗せました。

しばらく走ると彼女が背中のリュックを外し、膝の上に乗せたとき、

私はびっくりしました。

リュックだと思っていたのが、赤ちゃんだったのです。

「彦根の何処まで行くの。」

「どうしてあんな時間にあんな所にいたの。それも子供を連れて、、」

いくら聞いても彼女は答えませんでした。

それに車は峠を越え、もう滋賀県に入っていました。

(仕方が無い。どうせ大津まで帰る途中だから、

乗せて行ってやるか。子供がいたんじゃ、

ホテルに誘うわけにも行かないし、、、)と、

思っていると、彼女が話しかけて来ました。

「あの、、あなた独身。」「そうだけど」

「ご家族と一緒の住んでいるの。」

「いいや、実家は和歌山。大津でアパートを借りている。」

私はぶっきらぼうに答えました。

(何で自分のことを言わないのに、俺のことだけ聞いてくるの。)

すると彼女は「だったら、今晩一晩でいいから、

あなたのアパートに泊めてくれない?」と、言うのです。

「だって、彼女、彦根に用があるんじゃ、、、」

「彦根なんて、、、どこでもいいの。この子と一緒にいられたら、、、」

私は仕方なく、大津のアパートまで彼女を連れてきました。

体が冷えていると思い、私はすぐにお風呂を沸かしました。

その間、途中で買ってきた弁当を食べ、子供にもミルクを、、、

彼女は狭いお風呂にもかかわらず、子供を連れてお風呂に入りました。

その間、私は子供と彼女の寝るところを用意していると、彼女が、、

「ごめん。この子、お風呂から出してもらえないかしら、、、」

と、言うのです。

私が脱衣所の扉を開けると、

彼女が子供を抱いて待っているんです。それも裸で、、、

「ごめんね。バスタオルで体を拭いててもらえるかな。

私もすぐに出るから、、」

私が子供の体を拭いていると、彼女がお風呂から出てきました。

でも、彼女はキャミソールとショーツしか身につけていないのです。

「ありがとう。後はするからあなたもお風呂に入ってきたら、、」

そう言われ、私のお風呂に入りました。

体も温まり、お風呂から出ると彼女が子供に

オッパイをあげているところでした。

私は見てはいけないと思い、目をそらしていると、

「ふふふ、、、見てもいいのよ。気になるでしょ。」

と言うのです。

彼女の名前は里香、34歳、子供は翔太、6ヶ月、でも、

それ以上のことは話してくれません。

里香は翔太の授乳を終えると、座布団を2枚引っ付けた

簡易ベッドに寝かせました。

「ごめん、俺の分の布団しかないから、

里香が布団で寝てよ。俺は適当に寝るから、、、」

私はそういうと里香が

「いいよ。二人で寝よう。私が居候なんだから、、」というのです。

狭い布団に私と里香が横になりました。

そして、里香は私に抱きついてきました。

「ごめんね。私を抱いてもいいから、

、こっちのオッパイだったら、まだ母乳が出るから、、、」

里香はそう言いながら私のペニスは握ってくるのです。

そうなると私も理性を失い、彼女に抱きついてしまいました。

キスをしながらショーツを脱がし、

キャミソールを脱がしながら里香が言っていた乳房に吸い付きました。

ほんのり母乳の生臭い香りがし、乳房の先端からは母乳が出てきました。

「ああ、、、」

彼女の優しい喘ぎ声が聞こえると私も興奮し、

すぐに着ていたものを脱ぎました。

でも、狭い布団の中、すぐに脱げません。

すると里香が手伝ってくれました。

里香は最後の私のパンツを脱がすと、

布団に潜り込み何と私のペニスを口に咥え始めたのです。

私も興奮し、里香の頭を抱え込むと股間に押し付けたのです。

「うええええ、、」里香は激しくえづきだしました。

私がはっとして手を離すと、

里香は息を整え今度は自分のほうから口の奥の喉まで

ペニスを咥え始めたのです。

そんなことをしているとだんだん私も興奮し、

里香を布団の上に寝かせると、

彼女の足の間に入り両足を担ぐと里香の中に入ろうとしました。

「ごめん。俺一人だから、ゴム持ってないんだ。」

と、言うのがやっとでした。

すると里香は、「いいの、安全日だから、、、中に頂戴。」

と言うのです。

私もうれしくなって、すぐに大きくなったペニスを

里香の中に入れました。

「ああ、、うれしい。思いっきり抱いて、、、思いっきり出して、、」

里香もそういいながら、私の腰に足を絡ませてきました。

そして、私が里香の中に射精するのにそれほど時間は

かかりませんでした。

その晩私は里香の中に2回も出し、何も着ないまま眠ってしまいました。

里香は夜中子供に授乳のため起きたようでしたが、

私が起きたときには裸のまま隣で寝ていました。

里香の白い肌を見ているともう一度抱きたくなり、

今度は里香をうつ伏せにし、

お尻を高く上げると後ろから挿入を開始しました。

里香も起きたらしく、

「ああ、、いいわ。それいい。ああ、、、」

そう言って朝から喘ぎ声を出していました。10分くらい、

出し入れをしていると、またまた射精感が沸いてきました。

「ああ、、もうだめだ、いくよ」と言うと、

「お願い、今度は私の口の中に頂戴。」と、

里香が言うではありませんか。

私もうれしくなり、射精直前、里香をこちらに向かせ口を

大きく開けるように言って、里香の口の中に出してやりました。

半年前のあれから、里香と子供の翔太はまだ私のアパートにいます。

そしてもうすぐ翔太は1歳の誕生日を迎えようとしています。

良ければ、これまでの半年間を振り返り、

里香のことを書いていこうと思っています。

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出張先で家内は何を、その9、これから先も妻はどれだけの男を満足させてしまうのだろうか
三人目の男は企画部リーダーの村井だった。
村井の歳は40代半ばで、色黒で顔のとがった印象だ。
比較的頭がきれるので、次期企画部の部長に一番近い男だと聞いている。
村井と妻が初めて関係をもったのは2年半前の松本への出張の時だった。
その日妻は朝から風邪で体調が悪く、
プレゼンが終わった後は熱がかなり上がってきていた。
仕事が終わり、食事でもしようかと村井が誘ってきたが、
妻は体調がすぐれないと言ってホテルに戻った。ホテルのベッドで一人横になっていると、
村井が薬と栄養剤を持って来てくれたと言う。
次の日の朝、すっかり体調が戻り、
シャワーを浴びて髪を乾かしている時に村井が心配して部屋にやってきた。
「おかげさまでもう熱も下がりました」
と、ドア越しに妻が答えると、ちょっと顔色だけ見せて欲しいと、村井が言ったという。
しかたなしに妻がドアを開けると、
村井は熱が下がったか確認するねと言って自分の額を妻の額に当ててきたと言う。
妻は村井の行動に一瞬びっくりしたが、
その後の行動は予想がついたと言っていた。
村井は妻の予想通りそのまま妻に口付けをしてきた。
村井の口付けはとても情熱的で妻はすぐに力を失いなすがままにされてしまったという。
ベッドに寝かされると、
やさしく愛撫され妻はそのまま大人のセックスの世界へ入って行ったようだった。
村井はきちんと避妊具まで用意しており、
自分で後始末までして帰ったようだ。それから村井と出張で同行した時は、
きまって早朝に妻の部屋に村井が来るようになったと言う。
「じゃあ昨日までの出張は村井さんもいたようだけどどうだったの?」
僕は村井との関係を聞き終わってから妻に質問をしてみた。
「・・・ごめんなさい・・・」
やはり昨日までの出張でも妻は村井に抱かれていたんだ。
「3日間抱かれたのか?」
妻は黙って頷いた。
つい昨日の朝まで妻は村井に抱かれていた。
しかも毎朝3日間連続で。
普通の亭主であれば怒りで逆上するところだが、
しかし何故だが今日の僕は怒りがこみ上げてこない。
僕は妻を自分の隣に呼び寄せるとたまらず唇を奪った。
あわただしく妻の下着を取るとソファーの上で全身を愛撫した。
すでに乳首は堅く尖り、あそこは愛液で溢れていた。
「あなた・・・カーテンを・・」
いいさ、もし誰かに見られたとしても、もう君は僕だけのものじゃないんだ」
「そんな・・お願い、わかって・・・あなたを一番愛しているの・・・
でも、身体が言うことをきかなくなって・・・」
「わかってるさ、僕はこうやってきみと他の男とのことを聞き、
そして興奮し、きみを抱く・・・
そうやって今回のことを消化しようとしているんだ・・・
だから、正直に話してもっと僕を興奮させて欲しい」
僕は今まで妻はセックスがあまり好きではないと勝手に思い込んでいたようだ。
不倫によって妻の女としての本能は明らかに開発させられていた。
それに、妻が寝取られたということで自分がこんなにも興奮するという
ことも新しい発見だった。
いつの間にかもう昼を過ぎていた。
僕たちは二人でシャワーをあびて、無言のまま妻の作った昼食を食べた。
僕はなんとなく虚脱感におそわれ、ソ
ファーに座って食事の後片付けをする妻を見ていた。
僕は黙ってキッチンで洗い物をする妻に近づいていった。
「今日は一日裸でいる約束だよ」
そう言って僕はゆっくりと妻の衣類を脱がした。
妻はされるまま抵抗しなかった。
妻を全裸にすると、リビングの温度を少し高めに設定して
再びソファーに腰をかけた。
「さあ、まだ二人残っているよ・・全部話してくれる約束だろ・・・」
「わかったわ・・これ、全部終わったらそっちへ行くわ・・」
そう言った妻の表情がなんとも悲しそうで僕は心を痛めた。
妻は僕に入れてくれた紅茶をもって来てくれた。
「一年前の2月に北海道に一人で仕事に行ったのを覚えている?
その時に二人の人と・・・」
そう言って妻は4・5人目の男との話をし始めた。
去年札幌へ一人でエキシビジョンの仕事で出張した際、
その時のクライアントで天野さんという人と偶然に出会ったと言う。
天野さんは妻が新入社員の頃に東京のクライアントで
大変お世話になった人らしい。
物腰のやわらかい紳士的な中年だったようだ。
定年を控えて天野さんは札幌の支所に単身で赴任していた。
「白幡さんもイベントを一人でこなせるようになったのですね・・
いや、失礼、たしかご結婚されたんですよね?」
「ええ、もう6年前に・・・でも仕事中は今でも白幡の名前です」
その時のイベントのクライアントの一人だった天野さんに
突然声をかけられてびっくりしたのと同時に、
懐かしい気持ちがこみ上げてきたと妻は当時を振り返っていた。
札幌の郊外にある高層ホテルのレストランでの夜会のあと、
妻と天野さんは二人でバーへ行き、そのままベッドを共にしたという。
窓の外に見える雪の札幌の幻想的な景色が、
妻の心に隙間を作ってしまったようだった。
「きみとこんなによい思い出が出来て、最後に札幌に左遷されたかいがあったよ」
天野さんはベッドの中でそんな風に妻に言ったそうだ。
また、その次の日は北海道工場の製作部の人に工場を案内された後、
帰りの飛行機までまだだいぶ時間があったので、
製作部の人に空港近くを案内してもらったそうだ
「あの白いレストラン素敵ね」
空港近くの林の中にあった白い建物を見てつい妻がもらした。
「行ってみますか?まだ時間もあるし」そう言って製作部の人は
その白い建物の下に車を走らせると、
すぐにそれはレストランなどではないことは妻にもわかったそうだ。
「入ってみます?」
妻の返事を聞かないまま、車はその中に入っていった。
前日に天野さんとの一夜のあとで、まだ身体が欲していたのか、
何故断りきれなかったのか不思議だったと妻は振り返っていた。
それまでに妻はすべての誘いに応じていたわけではなかった。
断った話も聞かせてもらった。
中でも社内では佐々岡がしつこかったと言う。
佐々岡は出張の時意外、東京でも露骨に妻を誘ってきたという。
また、4ヶ月前に園部に出張で言い寄られた時は、少しぐらついたが、
すぐに自制心を取り戻してきちんと断ったと言った。そ
もそも妻は若い社員とは関係を持たないようにしていたと言う。
若い男の方が変に束縛欲があり、
また地位がないことから比較的口が軽いと言っていた。
だから、いずれ佐々岡や園部あたりから僕の耳に入るだろうと妻は
恐れていたと言っていた。
結婚前は妻に言い寄ってくる男はいるのかと、
目を光らせていた僕も、結婚後何年か経過したのちやがて僕は
妻の行動にすら興味がなくなってしまっていた。
でも、今僕のとなりにいる妻の身体はまだ充分に魅力的で、
この乳房や腰、そしてヘアーの奥には男を満足させるには充分な
機能が備わっている
こうして愛撫をすると、
妻の身体はすぐに男を受け入れる準備を始めてしまう。
これから先も妻はどれだけの男を満足させてしまうのだろうか
そう思うと僕のペニスはまた妻の熱い身体の中に入って行くのだった。

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出張先で家内は何を、その8、今日一日僕の前で裸でいてくれないか
次の日の朝8時に目が覚めると、ベッドには妻の姿はなかった。
妻はいつものように綺麗に身なりを整えて僕のために朝食を作っていた。
僕はあわてて会社に電話をして休暇をとった。
「本当に休むのね」
言ったじゃないか、今日は一日ゆっくり休んで君の話を聞くって」
僕はシャツとパンツで頭はボサボサのままダイニングのテーブルについた。
朝食を食べ終えコーヒーをすすっている時に僕は妻に提案してみた。
「悪いけど今日一日だけお願いがあるんだ」
なに?」
今日一日僕の前で裸でいてくれないか?」
「えっ、どうして?」
「君の話をより官能的に聞きたいから」
動揺している妻をよそに僕はあさっりとそう言った。
「どうしても裸でなければダメなの?あなたは?」
それでも妻は躊躇していた。普段の妻ならば冗談じゃないときっぱり断るところだが、
さすがに昨日の今日で僕に遠慮をしているのがわかる。
「男が裸じゃ、あまり絵にならないからな、僕はこのままシャツとパンツでいるよ」
「せめて私にも下着くらい着させて・・」
妻の目を見ると、妻をいたぶりたくないと言う思いから心が締め付けられる。
「わかったよ、じゃあ出張の時に着けていた下着を着けてくれ」
「わかったわ・・・」
妻はそう言うと脱衣所に消えていった。
「あなた、リビングのカーテンを閉めて・・・」
「ここは15階だよ、誰も外から見えやしないよ」
「でも・・・」
「朝からカーテンを引いて暗くしたくないんだ。
それに、明るいところで君の肌をきちんと見てみたい」
しばらくすると妻は脱衣所から下着姿で恥ずかしそうに出てきた。
薄いピンク色の下着を身に着けた妻はとても綺麗だった。
「出張の時はいつもそんなセクシーな下着を着けていたんだね」
僕は自分の言い方が皮肉っぽくて、我ながら自分の言葉に嫌悪感を覚えた。
「出張の時だからと言うわけではないわ・・・あなたと旅行に行くときとか・・
記念日の日とか・・私はそういうときにいつもよそ行きの下着を着けていたのよ・・・」
なるほど、確かにそうだったかもしれない。僕はそんなことにも気がつかないから、
5人もの男に妻を寝取られても気がつかなかったのだろうと思った。
「こっちへきて昨日の話の続きを聞かせてくれ」
妻は下着姿のまま僕のとなりにあるソファーに腰をかけると三人目の男との話をしだした。

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張先で家内は何を、その7、やりまくりの妻でも許せる
一番最初は4年前、甲府に行った時で相手は植村さんだったの・・・」
妻は最初の男の話をそう言って言い出し始めた。
植村と言うのは妻より一つ上の社員で僕よりも一つ下だ。
一年前に企画立案の能力を買われ、仙台の関連会社に出向となっている。
妻は入社以来一番歳の近い先輩社員ということでいろいろと親しかったようだ。
しいと言っても同僚としてということで、それまでは男と女を意識したことは
一度もなかったと言う。当時植村はまだ新婚だった。
しかし出産を控えた新妻は実家に里帰りしていたらしい。
甲府への出張は当日に急慮決まったもので、そもそも日帰りの予定で妻と植村は出発した。
現地でのトラブルで以外と仕事が長引き、終わったのが夜の7時を回っていたと言う。
甲府駅に着くと植村は突然妻の手をとって言ってきた。
「なあ、明日は休みだし、もう遅いから今日は泊まっていかないか?」
植村と二人で出張というのはそれまでにも何回かあったが、
その時の植村の表情が今までのものとは違っていたとすぐに妻は感じ取ったようだった。
「主人に聞いてみないと・・・」
妻はすぐには返答せず植村にそう言ったらしい。
その頃僕はちょうど大切な得意様の接待だった。
そんな時に妻から電話がかかってきて、
泊まればいい、そんなことでいちいち電話してくるな』
とそっけない返答をしたと言うが覚えていない。
妻と植村はその後海鮮料理屋に行き食事を取ったという。
約一時間くらいはそれまでの仲の良い先輩と後輩だったが、
お酒が進み、ふともらした植村の言葉から方向が変わっていった。
「お前のところはもう結婚して3年たつけど子供はまだなのか?」
「あの人、今仕事が忙しいし・・それどころじゃないみたい・・」
「そっか、俺も嫁さん実家に帰ってるからご無沙汰なんだ。
今日は寂しいもの同士で盛り上がるか?」
妻はその時の植村のセリフをそんな風に覚えていた。
その後トイレにたった植村から、目の前のホテルの部屋が空いていたから予約を
入れたと聞かされ二人は海鮮料理屋を後にした。
ホテルに行くとロビーで植村がチェックインの手続きをしていて、
フロントから渡されたキーが一つだった。何故キーが一つなのかと植村に聞くと、
ツインの部屋しか空いていなかったと、植村に告げられたと言う。
躊躇しながらも妻は植村と一緒にツインの部屋に入った。
その後植村は飲み物を買ってくると言って1階にあるコンビニに一人で出て行った。
その時妻は僕にもう一度電話をしたらしい。しかし、
接待の二次会に居た僕は妻の着信には全く気がつかなかった。
これまでに僕は妻からの着信履歴を無視したことは何度もあった。
その時に僕が電話に出ていれば、植村との情事はきっぱりと断っていたと妻は振り返った。
そんな寂しい気持ちのまま妻はその後自分を女として見てくれていた
植村に抱かれてしまったと言った。植村はコンビニで避妊具まで購入してきていた。
次の日帰ってきた妻は、僕の顔を見ることが出来なかったと言うが、
僕は全然それに気がつかなかった。
その後も妻は植村との出張の際には数回身体の関係があったという。
ただ植村自身も幸せな家庭を持っており、
決して東京で妻を求めることはなかったという。
出張の時だけの情事と割り切っていた。
初めのセックスはごくノーマルなものだったようだが、
回を重ねるごとに植村の要求も増えてきていて、
それに答えてしまう自分に歯止めが利かなくなるようで怖くなっていた頃、
植村の転勤が決まり妻はほっとしたと言っていた。
僕は妻の身体をやさしく愛撫しながら、植村との一件を冷静に聞くことができた。
「やっぱり君が僕を裏切ったわけじゃないよ・・・僕も悪かったんだ・・・」
僕は話を聞き終わってからそう言うと、妻に口付けをした。
「さあ、二人目の話を聞かせてくれ・・・」
二人目は企画部のサブリーダーである酒井だった。酒井は年齢は40代前半で、
小太りで頭髪も薄く見た目にも冴えない男だった。
僕は園部から酒井が妻と関係したと聞いて、一番納得がいかない男でもあった。
その日は妻と酒井、それに企画部の部長である柳本と三人で仙台に
イベントで出張した時だった。
柳本は取締役の部長でもあり、本社でも豪腕で有名だ。
企画部の社員はみな、柳本に振り回されていることは有名だった。
その日小さなトラブルがあり、柳本は酒井を執拗に叱責したらしい。
普段会社でも酒井は柳本に幾度となく叱責されているところ見ていて、
気の毒だと感じていたようだった。そして仙台にまで来て柳本の叱責を受け、
酒井はすっかり肩を落としていたと言う。しかし、
夕方に柳本は急な本社での用事のため、イベントを酒井と妻にまかせて東京に
戻って行った。
その後なんとか二人でイベントを無事終了させて出張先のホテルに着いても、
酒井は柳本に叱責されたことを引きずっていた。
妻はそんな酒井に元気になってもらおうと、
ホテルのエレベーターで別れ際に酒井の頬にキスをしたのだと言う。
「何故酒井さんにキスをしたんだ?」
「前の日にあなたと喧嘩したことが原因だったのかもしれない・・・」
妻は正直にそう話してくれた。
妻がホテルの部屋に入りしばらくすると外からノックが聞こえ、
ドアをあけるとそこに酒井が立っていた。
「さっきは突然だったからお礼を言えなかったけど、キスしてくれてどうもありがとう」
酒井はドアの外で妻にそう言ってきた。
妻はそれを聞いて思わず吹き出してしまったという。
酒井がそのまま自分の部屋に引き返そうとするところを、
妻が呼びとめて部屋に招きいれた。
「酒井さん、少し私の部屋で飲みませんか?」
妻にそう言われた時の酒井の幸せそうな顔が、僕にも容易に想像できた。
名前によらず、酒に弱い酒井は350mlのビールで顔を真っ赤にしていたと言う。
「白幡くん、もう一度キスをしてくれないか?」
酔った勢いで酒井は妻にそう何度も迫ったようだが、
決して強引ではなかったようだった。
妻も軽い気持ちで、「じゃああと一回だけですよ」と言ったキスが一回が二回、
三回としだいにエスカレートしていき、
いつの間にか唇と唇を重ねる本格的なキスへと移行していったと言う。
キスをしたまま、酒井は妻の手をとり自分の股間にあてがうと、
ズボンの上からの堅く怒張したペニスがはっきりとわかり、
妻はそのまま力が抜けていったと言う。
抵抗ができないまま妻は酒井に洋服を脱がされ、
全裸にされてからの愛撫は今までに経験しなかった快感を味わったと言う。
また、普段の見た目から想像もできないくらい酒井の精力は強く、
その日妻は何度も逝かされたと振り返った。避妊具をもっていなかったので、
その日酒井は最終的に膣外へ射精して終わったと言う。
妻の酒井に対する行為は確かに裏切り行為かもしれないが、
僕自身本社に居る時から酒井という人間を良く知っているし、
決して妻が心までも奪われる人間でもなく、
身体だけの関係と割り切れば充分に許せる範囲だった。
また、その後も酒井とは何度か出張を同行し関係をもったことも数回あったと言った。
しかし、臆病な酒井は出張が複数人だったときは決して求めてくるようなことは
なかったと言う。
今回の出張も酒井とは関係しなかったということだ。
「酒井さんなら僕は嫉妬しないし、許せるよ・・・」
そう妻に言うと、先ほどから襲われている睡魔に勝てず僕は妻の胸の中で深い眠りについた。



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出張先で妻は何を、その6、ありのまま話してくれ

妻からの突然の告白に僕は自分を失って東京の街を徘徊していた。
歩きながら妻がどんな風に抱かれていたのかをずっと想像していた。
ふと気がつくと僕は学生時代に住んでいた街に来ていた。
何度も通った定食屋はいつの間にかなくなり、
チェーンの焼き鳥屋に変わっていた。
開店の準備中だったその店に入ってみると、店主は快く向かいいれてくれた。
カウンター席に座り生ビールを注文すると、
妻から僕の携帯にメールが届いた。
≪あなた、本当にごめんなさい。今どこにいるの?
出て行くなら私が出て行くので、あなたは帰ってきてください≫
≪君は家に居てくれ≫
妻にそうメールを返信すると、僕は出されたビールを一気に飲み干した。
家に帰っても妻が居ない生活は僕には考えられず、
とても耐えられるものではなかった。
頭の中では他人に抱かれて悶えている妻を想像していた。
それを打ち消そうとしてもダメだった。
時間がたてばたつほど、僕の頭の中で妻は嫌らしく男に抱かれていくのだ。
そして、僕の中からは次第に別の興味が沸いてくるのだ。
≪何人の男と寝たんだ?≫
しばらくした後、僕は我慢が出来なくなり妻にメールをしていた。
しばらくして返信がかえってきた。
≪5人≫
妻は僕の知らない間に5人もの男に抱かれていたのか!)
激しい嫉妬心と同時に異常な興奮を感じてきた。
(5人もの男といったいどんなセックスをしていたんだ!)
≪いつから?≫
2杯目のビールを飲み干すころ、僕は妻にメールした。
≪4年前から≫
しばらくするとまた妻から返信があった。
(4年前から5人もの男に抱かれてきたのか・・)
妻と結婚後すぐに僕は本社から畑違いの営業所に移りがむしゃらに働いた。
4年前と言えば、ちょうど部下もでき、益々忙しくなっていた時期だ。
確かにその頃は妻との関係もほとんどなくなっていた。
企画部の3人の名前はもうすでに情報が入っていた。
それ以外にも2人もいるのか。だいたい企画部の男性社員なんて
10人もいないはず。ならばほとんどの男に抱かれたんじゃないか。
≪だれと?≫
僕はたまらず妻にメールを出した。
返信が来るまでしばらく時間がかかった。
≪会社の人が4人、クライアントの人が1人≫
(社外の男にも抱かれていたのか!それなら枕営業と変わらないじゃないか!)
頭の中では5人の男にまわされている妻が喘いでいた。
もう僕は自分の興味を抑えることが出来なくなっていた。
≪どんな風に抱かれたんだ?≫
僕は我慢が出来ずメールしてしまったが妻からの返信はなかった。
ビールを何杯飲んだのかわからないが、全く酔いがまわらない。
むしろ頭は冴えてきて、興奮してきていた。
開店した店の中もだいぶお客さんが入ってきて騒がしくなってきた。
妻から返信がきた。
≪ごめんなさい、私が出て行きます≫
(妻がいなくなってしまう・・・僕の妻が・・・)
妻を傷つけてしまった後悔と、
を失ってしまう恐怖心が同時に押し寄せてきて、
僕はたまらず焼き鳥屋の勘定を済ませるとタクシーをつかまえて家に向かった。
2時間近く歩いたのに車では20分で家に着いた。
しかし、僕にとっては死ぬほど長く感じられる20分だった。
家に入ると妻は身支度を整えて家を出て行くところだった。
「出て行かないでくれ、頼む」
僕は頭を下げて妻に嘆願した。
「やめて、あなたが頭を下げるなんて・・・」
妻はあわてて僕の肩を抱いた。
「あなた、私・・・」
「いいんだ・・・と、とにかく、君は何も言わなくて・・・
そ、そうだ・・腹減ったな・・ご飯にしよう・・・今日は僕が作るから・・
君はそこに座っていればいい・・・えーと、何を作ろうかな?・・
おっ、焼きそばがあった・・・よし、焼きそばを作ろう・・・上手いぞ・・

・俺の作った焼きそばは・・・」
僕は涙を流す妻をなんとかリビングのソファーに座らせると、
必死になってしゃべり続けた。途中手伝おうとする妻を制して、
何度も失敗し黒くこげた焼きそばを作り、
妻と二人で食べた。その後も僕はしゃべり続けた。
とにかく沈黙が怖かった。
「あなたは私を許すことが出来るの?」
さすがに2時間もしゃべり続けると、話すこともなくなり、
時々沈黙が出始めた時だった。おもむろに妻が僕へ質問をしてきた。
「許せるかどうかなんてまだわからない。今日はまだ結論を出したくない。
それより僕はそれもこれも全部ひっくるめて、
亜季のことがより一層愛おしくてたまらないんだ」
そう言うと僕は妻の手を引きベッドルームへ行った。
そして僕は今までたまっていたものを一気に吐き出すかのように、
一心不乱に妻を抱いた。
妻もそれにこたえてくれた。
一度目の射精を終えた後、いつもの僕なら妻の身体からすぐに
離れてしまうところだが、
今日の僕は妻の身体を惜しむように愛撫を続けていた。
しばらくすると、妻が思いもしなかった行動に出た。
突然僕のペニスを口に含んだのだ。
付き合い始めた当初など、
僕は妻に無理やりフェラチオを強要したことが何度かあった。
しかし、妻はそれをとても嫌がり受け入れてはくれなかった。
結婚当初に何度かしてもらったことがあるが、
いずれにしても妻は積極的ではなかった。
その後は僕自身も妻にそれを強要することはなくなった。
しかし、今日は明らかに今までの妻の行動ではなかった。
しかもその舌わざは今までに感じたことがないくらい絶妙で、
男の性感を知り尽くしているように思えた。
僕のペニスはすぐに元気を取り戻した。それと同時に、
妻が他の男に抱かれていたことを実感した瞬間だった。
その日三度目の射精を終えてからだった。もう時間は深夜2時を過ぎていた。
「なあ亜季、ひょっとしてこれが僕と最後の夜だと思っているんじゃないか?」
妻ははっとした顔をして僕を見た。
「僕はこんなに素敵な亜季を一生離さないつもりだよ」
「でも、私は・・あなたを裏切った・・・」
「裏切ったのかどうかこれから僕が決めるよ」
「どういうこと?・・・あなた」
妻は不思議そうに僕を見つめてそう言った。
「僕に今までのことを全て話して欲しい」
そして、そう言うと僕はもう一度妻を抱きしめた。
「明日は休みなんだろ?僕も明日は仕事を休むよ。
だから今からゆっくり今までのことを聞かせて欲しい」
そう言って僕は妻の髪を撫で付けた。
妻は僕の胸の中で泣きながら『ごめんなさい・・・
と何度もつぶやいていた。
「もう泣かなくていいよ。こんなことになったのは
僕のせいもあるのかもしれない。
だから全部今までのことをありのまま話してくれ」
妻は赤く腫らした目を僕に見せると、「わかったわ・・」と小さく言った。
「それと、僕は君に答えずらい質問もするかもしれないけど、
正直に答えて欲しい。今後の僕たちのために」
妻はそれを聞くと小さく頷いた。
しばらくすると妻は最初の男の話を語り始めた。


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