好き者かあちゃん、その11、母の彼との初対面
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好き者かあちゃん、その11、母の彼との初対面
お盆も終わり、皆普通の生活に戻りました。
僕は相変わらずビデオのメディア変換を行っていましたが、
日を追う毎にペースが落ち、
やがては週末のみのアルバイトになってしまいました。
またここしばらく放ったらかしになっていた、
自作ソフトのバージョンアップや
サーバープログラムのメンテナンスなど、
落ち着いた時間が持てないと出来ないような作業に
勤しんでいました。
これも僕にとっては音楽とはまた違った意味で、
自分の想像力を具現化する、
実用的で大切なものとなっています。
母はというと江藤さんとのデートは
2週間あまり無かったようです。
8月の暑い時期ですから、
そんな気も起きないのかも知れませんが。
僕も母とのセックスは週一くらいで、
自分としてはかなり抑え気味にしていました。
そして9月に入った最初の週に、江藤さんとマサ子さん、
そして僕達母子の4人で食事に行くことになりました。
先日彼が言っていた「京都で一席」とは違いますが、
まあ言ってみれば江藤さんと僕の顔見せのようなものです。
場所は例の和風レストランで、その後はお決まりのスナックという、
いつものパターンでした。
この男性は母と二人で性愛を楽しむときは、
言葉や表現が露骨で直情径行な感じに見受けられますが、
実際に会ってみるとその様な印象は全く受けませんでした。
僕に対してもまずは礼儀正しく、
言葉の一つひとつにどことなく重みがあって、
人間的な軽さを感じさせません。
スナックに入るとその日はまだ客が誰も居ませんでした。
この日は4人なので僕達はボックス席で飲んでいました。
最初はママがお相手をしてくれていましたが、
その内ちらほらと客が訪れ、
やがて皆が交代でカラオケを歌ったりして盛り上がってくると、
江藤さんと僕は
二人だけで男同士の話しをするようになっていました。
そしてこの時、僕は彼の意外な事実を知りました。
それは江藤さんが童貞を卒業したのは想像していたよりも遅く、
34才の時だということです。
これはちょっと意外というか、僕にとっては驚きでした。
それは思春期の時に受けた大きなトラウマが
原因だと言うことですが、
その詳しい内容はこの時は聞けませんでした。
それにしても何故あそこまでスケベになれるのか、
その事にも僕はとても興味がありました。
色々話しをしていると彼の嫌いな言葉や、
ロシア人女性とのセックスのエピソードなど、
なるほどと思うことや涎が出そうな話しなどがあって、
僕の興味を著しく掻き立ててくれました。
彼の嫌いな言葉は色々ありますが、
『マイブーム、アダルトビデオ、援助交際、失楽園』等々でした。
失楽園は言葉と言うよりも映画のことですが、
この小説を書いた作家や監督の言動が
彼の哲学にそぐわないというのが、
大きな理由のようです。
これ以外にも『自由、平等、多様性』
などについても持論を展開するのですが、
その話しはただ理屈っぽいだけではなく、
スケベな話しも多分に含まれているので、
とても面白いものでした。
この他『男はみんなスケベ』や『据え膳食わぬは男の恥』
などの決まり文句も、
彼は嫌いな言葉だと言います。
これも意外でしたが、聞いてみて一理あるなと思いました。
江藤さんの話に僕が引き込まれるのは、
その背景に彼のこれまでの壮絶な人生と運命論があるからです。
それは宗教的なものから脳生理学まで実に多彩でした。
『目から鱗』という言葉がありますが、
世間知らずの僕にとっては正にそれの連続でした。
また彼の考え方の根幹には『物事の本質をしっかりと見据える』
というのがあります。
本質さえ見失わなければ、判断を誤ることはないというのです。
ですから彼の話には説得力がありました。
堅い話が続いたので、ここで少し柔らかいお話しを。
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