私の罪、その6、妻は叔父の愛人なのか、
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私の妻、その6、妻は叔父の愛人なのか、
偶然通りかかった叔父の家のガレージに、
妻の車が止まっているのを見つけてしまった私…
それまで漠然と感じていた違和感が、一
気に現実味を帯びた瞬間でもありました。
叔父も妻も家の中にいるのか…もしかしたら、ゴルフか何かの接待で、
車は叔父の家に止めて出かけているのではないか…
そう考えるしかありませんでした。
叔父の家に入って確かめる。
思えば、確かめてしまう事が恐かったのでしょう…
そんな勇気は湧いてきませんでした。
私は緩めたスピードを元に戻し、外回りの仕事を続けました。
夜になり、私は誰もいない暗い家に帰宅します。
自分と妻の分の夕飯を作り、妻の分にはラップを掛けておいて、
一人食事を摂る。ほとんど毎日がそんな生活になっていました。
夜9時をまわった頃、妻が帰宅しました。
「ごめんね。急に会議に呼ばれちゃって…」
妻は、私より帰宅が遅くなる事を、そのたびに必ず謝ってくれました。
私は妻の夕飯を温め直してやりながら、質問してみました。
妻の車が、叔父の家に置いてあった事は事実ですから、
どこか接待にでも連れ出されていた…
そんな答えを期待していました。
「今日は仕事疲れた?どっか行ったりしたの?」
問い掛ける私に妻は、
「ううん。いつもと一緒だよ。デスクで数字とにらめっこ…どうして?」
嘘をつかれました…
もちろん、叔父と妻に、何かあるというのを目にしたわけではないし…
でも、もし何かあっても現状では仕方無いのかな…と、
そんな考えにも陥っていました。
結局、確かな事実を目の当たりにする事も無く、
月日だけが流れていきました。 叔父に雇ってもらう身となり、
妻が叔父の秘書のようになってから、約1年が経過し、
今から3年前の暮れになっていました。
叔父の会社では2,3年に一度、
大々的に泊まりでの忘年会を開いていました。
近場の温泉に宿を取り、
約30人の社員とパートさんなども一緒に参加するイベントです。
妻は当然強制参加で、私はやめておこうと思ったのですが、
結局叔父に勧められて参加する事になりました。
バスの中では最後列に叔父と私の妻、それに幹部連中が陣取り、
乾杯とともに酒盛りが始まっていました。
私も多少顔見知りの社員と酒を交わしながら、
せっかくの忘年会を楽しむ事に専念しました。
叔父は酔ってくると、まるで愛人かのように妻の肩を抱き寄せ、
時々耳元に口を付けては何か囁いたりしています。
妻は嫌がる素振りをしながらも、完全に拒否もできず、
作り笑いを浮かべて私の視線を気にしたりもしていました
。
しかしその頃、その程度の叔父と妻のじゃれ合いには、
慣れてしまった自分もいました。接待や酒の席で、
しばしば見せられる愛人関係のような雰囲気…
嫉妬が無いわけではありません。
でもそれ以上に、叔父に見離され、
自分と妻の生活を失う事が恐かったのです。
そうならない事が、妻の幸せにつながるとも思っていました。
旅館に着き、ひと休みすると次は夜の宴会が待っていました。
女子社員やパートのおばさん連中もいるので、
接待の時のように妻が動かされる事は無いのですが、
当たり前のように妻の席は叔父の隣でした。
その時31歳、温泉に入り少し上気した顔に、
髪をアップにした妻はとても艶やかで、
自分の妻ながらそそられるようでした。
実は、私と妻が夫婦だという事を特別公表していなかった為、
叔父と妻の隣り合う姿を見ている社員達の中には、
妻を『社長の愛人兼秘書』と見ている者も多かったのです。
その時、私の隣に座っていた男性社員も、
妻の事を『妾さん』などと表現し、
厭らしい誉め文句を並べていました。
宴も進み、いよいよ盛り上がってくる頃には、
叔父と妻のカラオケデュエットが連発され、
肩から廻された叔父の手は、明らかに妻の胸元に潜り込み、
乳房をまさぐったりしていました。
私は居たたまれなくなり、何度もトイレに立ちました。
叔父と妻の、何回目かの歌が終わった頃宴会場に戻ると、
叔父は妻に何か耳打ちしていました。
妻が首を横に振っているのは見えました…
叔父はそれを無視するかのように、妻の肩を軽く叩いてから
、一人立ち上がり宴会場から出てしまったのです。
後に残された妻は、なにか考え込んでるような表情で、
心がそこに居ないかのようでした。
心配になった私が立ち上がり、妻に近寄ろうとした時。
やや先に妻の方が立ち上がり宴会場から出て行ったのです。
気分でも悪いのか…そう思って後を追おうとしました。
しかし隣に座っていた男性社員が呟いたのです。
「いいなぁ、社長はこれからお妾さんとお楽しみかぁ
…俺たちも、場所変えてハメはずしますか?」
その言葉に鳥肌が立ち、一気に血の気が引いていくのを感じました。
「まさか…」その一語だけが頭の中を駆け巡って、
すぐには立ち上がる事もできませんでした。
社長が中座した事で場はお開きムードになり、
何人かずつのグループで二次会に繰り出す事になりました。
私はその時点でやっと立ち上がる事ができ、
二次会の誘いも耳に入らない状態で、
叔父の部屋へと歩きだしたのです
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