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女に目覚めて行く妻、その56、終わった・・・そう思う私でした









女に目覚めて行く妻、その56、終わった・・・そう思う私でした

結局私は、妻のアパートで寝ることは無く、

妻に二人の男のもとへ行ってもいいと妻に告げてから、

娘達が待つ家へと戻りました。

妻は少しでも寝ていけばと私に言ってはくれましたが、

とてもそんな気分にはなれずに妻に礼を言って部屋を出ました。

家に戻り私はベットにもぐりこみ、

少し眠ろうと思うのですが、

妻の言ったケンジと拓のところに行きたいと言った妻の言葉が

何度も頭の中に浮かんで来ました。

どうしようもないくらい、

何に叫びたいのかわからないけれども大声で叫びたくなるほど

虚しさや悔しさがこみ上げてくるのでした。

いつのまにか私は眠ってしまい、

気が付いたときには昼の2時を過ぎた頃でした。

少し寝不足のような身体のけだるさが残るまま、

リビングに行くとテーブルの上にメモが置かれていて、

見てみると娘の伝言でした。

(パパ起きたかな? おはよう! 

冷蔵庫にサラダがあるからトーストでも焼いて一緒に食べてね^^ 

頑張れ!パパ)

いつもならそんなメモも置いてあることもなかったのですが、

書いてある文字で下の娘が書いたとわかりました。

私はそのメモを手に取り、何度も何度も読み返し、

娘の優しさに歓喜し我慢していたモノが崩れ去ったかのように涙があふれ・・・

この何ヶ月の間、娘二人は本当に私を気遣い、そして支えてくれました。

そんな娘達の気持ちが痛いほど伝わり、

すまない・・・それしか私に言えることはありませんでした。

少し落ち着きを取り戻し、娘の用意してくれたサラダを冷蔵庫から取り出し、

トーストを焼き、そしてコーヒーを入れて娘に感謝しながら一人で

朝食兼、昼食をとりました。

ふと気が付くと携帯を寝室に置いたままになっていることに気が付き、

寝室へと携帯をとりに行くと携帯に着信があったことを告げるランプが

点滅していました。

携帯を開けて着信履歴を見ると、妻からでした。

ほんの数分前に着信があったようです。

携帯のアドレスから妻の番号を表示させて発信ボタンを押しました。

4回ほど呼び出し音がなって妻が出て

「電話くれたんだ」

「ごめん・・・起こしたかな?」

「いいや、起きてたよ。電話に気が付かなかった」

「ごめんね。昨日話したことなんだけど」

「うん」

「今日の夕方・・・ケンジに会ってくるね・・・」

「そっか・・・」

「うん・・・早い方がいいかなって思ったから・・・」

「俺は何も言うことはないよ・・・ただ・・・」

「ただ?」

「・・・戻って来いよ・・・」

「・・・うん・・・ありがとう。」

「じゃぁな・・・」

「あ!待って!」

「ん?どうした?」

「ケンジと会って、次の日に拓さんに会うから・・・」

「そっか」

「うん。電話するね」

「わかった。俺からは連絡しないからな」

「うん・・・私からするね」

「じゃぁ」

そう言って電話を切って、私はベットに寝転び何も考えられなく、

ただただ天井を見つめ、時間だけが過ぎて行きました。

私はその日の夜、早い時間から酒を浴びるように呑み、

娘二人に怒られながらも呑み続けました。

次の日の朝、二日酔いの気持ち悪さで眼が覚め、

頭がガンガンするほど痛く、大変な朝を向かえ、

ふと携帯を見ても妻からのメールも電話もありません。

心が折れそうになる、自分自身に向かってしっかりしろ!

そう何度も呼びかけては気持ちを切り替えるようにしていた私でしたが、

二日酔いのせいもありその日は1日起きることすらできませんでした。

娘二人もバイトに明け暮れる毎日で、その日も日曜日でしたが、

娘二人は家にはおらず、1日何も口に出来ないほど、

気分も悪く流石に久しぶりにダウンした状態で、

ようやく夕方頃に冷たいお茶を口にすることができました。

夜になっても妻からの連絡は無く、私の気持ちはどん底に落ちていました。

やっぱり無理だったか・・・

そう何度も思う私でしたが、そう思っても「ただいま」と妻が突然帰ってくると

信じている私がいたと思います。

月曜日も妻からは連絡も無く、そして火曜日も・・・・

結局金曜日の夜になっても妻からの連絡は無く、

妻が家に戻ってくることはありませんでした。

この1週間、妻と結婚してからの妻が綺麗に整理したアルバムを

見つけ何度も一人、酒を呑みながら見ていた私でした。

結婚する前に妻と出かけて撮った写真にもカメラを持つ私に向かって

無邪気に笑う妻の姿、そして結婚式の写真では友人達に囃し立てられて、

嬉しそうにウエディングドレス姿で私の頬にキスする妻。

上の娘が生まれて直ぐに撮った、スッピンで命を掛けて娘を産み、

疲れ果てた表情で娘を抱く妻、

下の娘の時には少し疲れながらも笑顔で下の娘を抱く妻、

そして小さな娘二人と楽しそうに遊ぶ妻の写真。

娘二人の入学式に卒業式に娘と並んでスーツ姿で写る妻。

年月を物語るかのように妻も変わっていき、娘達も・・・

どの写真を見ても変わらないのは、

カメラを覗く私に向かって微笑む妻のその時その時の表情が

私への愛情が満ちたものでした。

そのどれもの妻の笑顔がもう私に向かって微笑むことは

きっと無いと確信した私は、あれから1週間経った土曜日の夜妻の住む

アパートへと行くことにしました。

勿論、離婚を決意して。

妻のアパートまで来ると妻の部屋には灯りは灯っていませんでした。

インターホンを押しても妻は出てきません。

ショックでした・・・妻はケンジか拓のところに行って戻って来ていないのかと・

・・
何度も妻に電話しようと思いましたが、

私から連絡しないと妻にも言ったから、

そして自分でもしないと決めていたので、妻への電話はしませんでした。

妻はきっと二人の男に抱かれ・・・

そして自分で家に帰ると言ったけれども帰ってこれない何かが妻の心の

中に起こったのでしょう。

私自身、妻がケンジのもとから拓の所へ行けば必ず私のもとへ

戻ってくると思っていました。

しかしケンジのところで拓の所にもいけない気持ちに

妻はなったのだと思った私でした。

今までなら妻がこの間、ずっと他の男に抱かれていると思うだけで、

いろんな妄想で興奮し、いてもたってもいられないほどでしたが、

興奮はまったくありませんでした。

それどころか、妻が抱かれていないようにと願う気持ちさへありました。

もう妻は私のところには戻って来ない・・・

私は諦めて、家へと戻りました。

家へと近くなるにつれて、ひょっとして・・・

家の駐車場に車を止めて車から降りたとき、

最後の私の望みである、ひょっとして妻が家に戻って来ているかと・・・

そんな気持ちで玄関のドアを空ける私がまだいました。

ドアを開けて玄関を見ると・・・・

そこには私が期待していたことは無く、妻の靴はありませんでした。

それでもひょっとして家の中にと入っても・・・妻の姿はありませんでした・・・

終わった・・・そう思う私でした。

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