浮気の代償、その14、この一ヶ月でもっと愛している事を知った
レーシーフリルホワイト
浮気の代償、その14、この一ヶ月でもっと愛している事を知った、
小田原に出て東海道線で湯河原に出ました
タクシーで奥湯河原へ
渓流沿いの高級旅館
早いかな、と思いましたが、歩く余裕はない
ロビーで時間を潰すつもりでした
ところが直ぐにへやに通されました
正直、助かりました
何も考えられない
私は眠りに落ちました
またもや内線です
真佐美でした
ロビーに来て
私は迎えに来て、と一気に心が踊りました
階段を駆け下りました
真佐美がいました
但し、隣には男性が座っていました
真佐美を彼がいる旅館へ連れて行ったのは私でした
私がね、キミから話を聞いてね、生理的に奥さんを赦せないと言ってたから、
奥さんを調教ショーに出してみたらどうだ？と誘っただろ
えぇ
キミはどうだった？
そ、その
いいよ、ほら、奥さんの前ではっきり言いなよ
はい、無茶苦茶興奮しました
僕が知っている真佐美じゃないし、それこそAV女優みたいで...
うん、それでいい
だからキミは奥さんの調教が継続される事を受け入れた、
そうだね
そうです
罰のつもりだったのは、建前だよな
一つは、真佐美さんの浮気が赦せなかった、
というよりは浮気相手に妻が支配された事が許せなかった
一つは、妖艶な妻の姿をもっと見たくなった
そうだよな
はい、全くその通りです
妻の浮気相手に対する嫉妬は全く消えてしまいました
妻は彼を愛していたわけじゃない。
ただ、彼のセックスに溺れたわけで
僕は彼に妻とのセックスで負けた事が嫌だったんです
セックスで負けた、
そうだな、自分のオンナの性を、
自分が知っているスペックの外側で楽しんでいるっていうのは
耐えられない
分かるよ
男性の性は、精神と分離しているけど、
女性の性は直結している
女性の性を支配するっていうのは、
少なくてもその瞬間の心を支配する事だからね
特定の男性に、妻の精神の一部を支配される、
別の言い方をすれば、
妻の心の中にその男性の部屋が存在するっていうのは辛いものだよ
ただね、そこには愛が存在しないこともあり得る
それは良く分かったよな
はい
そう、信じたいです
特に性に未熟な女性がそれを開発された場合ね、
心を支配された心境になって、
それを愛に感じてしまうことがある
まぁ、愛の定義は今も昔も形が無いけどね
キミが隣で聞いていた様に、感極まってしまえば、
その瞬間、女性はその男性のモノになってしまう
それがsexなんだよ
だから相手が誰でも、性的に女性を扱う技量が整っている男性が
相手ならば、ベッドの上では女性を支配出来る
性的にはね、愛の問題じゃない
奥さんはね、もう、浮気なんか興味ないと思うよ
自分の性を知り尽くしてしまったからね
薄っぺらいオトコの囁きなんかにはときめかない
多分ね、世の中の不倫のほとんどは
非日常の刺激に誤解して起きるんだよ
今まで築いたモノを投げ打って飛び込む様な熱愛に
出会うなんてのは希少でさ
世の中の離婚は別れなくていいものを、
性的な劣等感を受け入れられずに、
もっともな理由をつけて成立させてしまうんだよ
性的な劣等感、そうですね
まさにその通りです
僕は真佐美を前と変わらずに、
いや、この一ヶ月でもっと愛している事を知ったし、
奴の事はもう陰も形もありません
ただ...
ただ？
この一ヶ月の間にもっといろんな事を知った真佐美が、
僕で満足してもらえるのかと不安で
そ、そんなことない
ずっと下を向いていた真佐美が突然、話しだしました
私は、私は自分がオンナであることを知ってしまったけど、
この一ヶ月、それをとことん味合わされてしまったけど、
貴方の事を忘れた事は無いの、貴方に抱かれたくて...
まぁ、そんな話は部屋でやってくれ（笑
僕が確認したかったのは、例の不倫の件はもう問題じゃい、
ということでいいね？
はい
僕の中にある性的な劣等感を目の当たりにして混乱しました
あの件そのものは...
蚊に刺された様なもんだな
そうです（笑
