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妻への制裁、その4、全てが悪い方に流れていることも知らずに





妻は何処へ、その4、全てが悪い方に流れていることも知らずに

妻は、翌日から秘書課で働くようになりました。

活き活きとした妻を見るのは嬉しいものです。

私もプロジェクトが大詰め向かえて多忙になり夫婦のすれ違いも

多くなりましたが、二人でいる時は仲の良い夫婦です。

私を一番喜ばせたことは、お小遣いの大幅アップです。

なんと、月5万円から10万円に倍増です。チームのみんなに、

奢る機会も増え結束力も大幅にアップしました。

それから、2ヶ月を過ぎた時のことです。

私 「お互いに仕事が落ち着いてきたから、また、

書斎でセックスをしよう」と誘いました。

妻 「もう、駄目よ、最初で最後って約束でしょ、

それに、私は本当の秘書になったのだから嫌よ」

私 「分ったよ、じゃ、普通のセックスでいいよ」

と言って妻を優しく抱きしめます。

妻 「あなた、御免なさい、今の仕事を辞めたくないのよ、

お願い少しの間、我慢してね」

私 「じゃ、逝く時は外にだすよ、それとも、ゴムをつけようか?」

妻 「本当に、御免なさい、今は仕事が一番なの・・・・

お小遣いもアップしたのだから、外で処理しても、いいのよ」

妻からの言葉に、少し驚きましたが、もともと、

セックスの多い夫婦ではないのであまり気にしませんでした。

それから、数ヶ月が過ぎ、とうとう、運命の日が来てしまいました。

私が鈍感なのか、妻には全く変わった様子がないのです。

私が出社すると、部下から「川島リーダー、

奥さんの書類の締め切りが今日なんですよ。有りますよね」

私  「あっ、しまった、家内に今日が締切だと言ってなかったよ、

明日じゃダメかな」

部下 「うーん、困りました、本日の15:00までに、

税務署に提出する書類なんですよ」

私  「分かったよ、今から妻に電話をして、書類の準備をしてもらうよ。

一時間後に会社を出れば昼までに帰ってこれるよ。」

私は、早々に妻の会社に電話をかけます。

私 「もしもし、私は川島と申しますが、

秘書課の川島和美をお願いします。」

しばらくして、妻が電話口にでます。

「はい、秘書課の川島です。」

私  「おー、和美か?俺だよ」

妻  「あら、あなた、どうしたの?会社に電話したのは初めてね」

私  「例の書類、提出が今日までなんだよ

、直ぐに準備できるかな?」

妻  「あの書類なら、5分で準備OKよ。でも、

専用用紙だからFAXじゃダメね、バイク便で届けましょうか?」

私  「昔、バイク便で痛い思いをしてるから

2時間以内に取りに行くよ、

君の上司に挨拶もしなければならないしね。」

妻は少し困った声で「私は、30分後に外出するので、

受付の女の子から受け取ってね」

私  「ああ、分かったよ、じゃ、よろしく頼むよ」

と言って電話を切ります。

内容を聞いていた、部下が、

「私が提出のついでに、取りに行きましょうか?」

と、気を使ってくれた。甘えようかと思う気持ちもあったが、

自分の私用に部下を使うわけにはいかず、

「ありがたいが、自分のミスだから自分で処理するよ」

と言って断ってしまった。

全てが悪い方に流れていることも知らずに。

私は、午前中の仕事を1時間で終えて、

妻の会社に向かいました。




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