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続妻物語、冬、その8、あれっ?、、焼いてる?






続妻物語、冬、その8、あれっ?、、焼いてる?

「Mさん、2次会、行きませんか?、、、カラオケ、行きましょうよ!」

と若手のF君が妻に声をかけた。

「、、、えっと、、ごめんなさい、、今夜はダメなの、、」

「えっ?、そっか、、最後なのでもっと話しがしたかったですけど、、、」

と、彼が寂しそうな顔を見せたので、妻も、少し悪い気がして、

その時は、1曲ぐらいなら付き合ってもいいかな、

と気持ちが傾いたらしい。

そんなやり取りを見ていた周りの年配の男性達が4、5人ほど

妻の周りに集まってきた。

「おっ、Mさん、今日で最後だから、帰らせないよ~、、、、、」

「そうだよ、主役がいないと意味ないぞ、、、」

「今夜ぐらい、ねっ、ねっ、いいじゃん、、Mさん、、」

と、F君を押しのけて、たちの悪い酔っ払い達が妻に絡んできた。

妻曰く、仕事以外では出来るだけ関わり合いになりたくない

タイプの男達らしい。

実際それまで、この会社に限らず、妻が職場の飲み会の

二次会に参加するは皆無だった。

理由は、会社主催の飲み会は気を遣うので疲れる、ということだった。

それに、あまり長居すると、この時のように酔っ払った嫌な

男達に絡まれることも少なくなかった。

だから、いつも一次会だけ、お付き合い程度で参加していた。

人妻子持ち、を理由にして途中で退席することも多かった。

そんな妻だったので、その夜は、あっという間に嫌な男達の、

今夜こそは逃がさない包囲網、に取り囲まれてしまったようだ。

「、、、、んー、やっぱり、ごめんなさい、、」

と妻が申し訳なさそう頭を下げる。

「えーっ、、どうして?、、、」

「もう最後なんだから、、いいじゃん、、、」

「そうそう、Mさんとのデュエット楽しみにしてたのに、、

少しぐらい、、ねっ?、行こう、、、」

酔った勢いの男達に手や腕を掴まれ強引に引っ張られて

足下がふらついた妻が、きゃっ、と声をあげる。

どさくさに紛れて妻の腰やお尻の際どいところに

手を添える男達。

この時、すでにノーパンだったのですごく焦ったそうだ。

妻に群がる酔っ払い達の目に余る行動に、

近くにいたG課長が、

「おいおい、ちょっと、、、、」と、そいつらを注意した。

それでもまだ妻を取り囲んだ男達がネチネチと身を寄せて

妻の周りから離れようとしない。

「きゃっ、、ちょっ、ちょっと、、離して!、、、」

あまりにたちが悪いので股間に膝蹴りでもお見舞い

しようと思ったらしい。

けどノーパンだったので躊躇してしまったそうだ。

それを聞いて僕は、ははっ、確かにそれはマズイな、

と笑ってしまったが。

そこに、いったんはじき出されていたF君が

隙をついて妻の横に入り込み。

「、、Mさん、こっちへ、、」と、

これも強引だったらしいが、妻の腕を掴み酔っ払い

包囲網から抜け出す。

すかさずG課長もF君の横に並び、妻の前に壁を作った。

さらにそこに妻を守ろうとする何人かの男性も加わり、

防御の輪ができたらしい。

そしてF君が酔っ払い達に一言、言い放った。

「これ以上、近づくとセクハラですよ、、」と、、、

それでやっと酔っ払い達が、

「、、あっ、、いやぁ、そんなつもりじゃぁ、、」と、

すごすごと引き下がっていったそうだ。

妻も胸がスッ、としたそうだ、、、

「悪かったね、、、さっ、Mさん、、今のうちに、、」

とG課長が振り返って妻に帰るように促す。

「、、すいません、、ありがとうございました、、、」

と妻が皆に頭を下げる。

F君が名残惜しそうに妻に聞く。

「、、あの、Mさん、、別の日に気の合うメンバーで

送別会をセッティングしたら、、来てくれますか、、、」

妻を防御した面々も妻の返事を待つ。

「、、うん、もちろんいいわよ、、また連絡してね、、、

今日はゴメンね、、」

「やった!、、約束ですよ、Mさん、、じゃあ、、」

と、彼らが嬉しそうに妻を見送った。

>>>>

と、妻の話をここまで聞いて、

「ったく、どこにでもいるもんだなぁ、、たちの悪い酔っ払いは、」

イラっとしながら呟く僕。

以前、日常の妻の話に度々登場してきたF君とその他の面々。

その頃は、僕が勝手にF君に対して控えめなイメージを

抱いていたが、なかなかやるもんだ、と感心した。

そう言えば、妻の初オナニー話では、けっこう重要な役で

登場していたな、と思い出した。

「ふふっ、、、抜け出すの、ほんと、大変だったんだから、、、」

その後、何度かF君から、送別会の件で連絡があったそうだが、

妻は、新しい職場に慣れるまで、と引き延ばしていたらしい。

「で、いつ?、、、」

「今度の金曜日だって、、、ねっ、、いいでしょ?、、、」

と、キラキラした声をあげる妻。

「、、、ふーん、、」

「あれっ?、、いつもの□□君と違うんだ、、、」

「えっ?、、あれ?そうかな?、、違う?、、」

「ふふっ、、だって、、いつもなら、、嬉しそうに、

[楽しんでおいでよ]、って言いながら、ココを膨らませるのに、、」

と、妻が僕の股間に手を伸ばしてくる。

「ははっ、、そうかも、、、でも、、」

「ふふっ、心配してくれるの?、嬉しいわ、、でも大丈夫よ、

ただの送別会よ、、」

「F君と、、あと、どんなメンバー?、、女子もいるのかな?、、」

「、、さあ、、、まだ詳しく聞いていないわ、、でも、悪役?の、

たちの悪い酔っ払い、には、声をかけてないって言ってたわ、、、」

僕は、F君がとっても分かりやすく妻に好意を抱いているのが心配だ、

と正直に言った。

「、、あらっ、、別にF君だけじゃないわ、、、でも、それって、

若くて真っ直ぐで、ちょっと可愛いじゃない、、、」

と、妻が瞳を輝かせる。

そうだ、これなんだ、、、僕の心配に拍車をかけているのは、、、

それは、妻も彼 (彼ら?) に少なからず好意を抱いている、

ということだった。

特に自分より年下の男性陣から好意を寄せられていれば、

ついつい嬉しくなってしまうのだろう。

もし僕が会社の若くて可愛い女性達からそんな風に

好意を寄せられたら、鼻の下が地面まで伸びてしまうはずだ。

その気持ちも分からなくはない、、、分からなくはないが、、、

「、、あれっ?、、焼いてる?、、」

と妻がクスクス笑いながら僕をからかう。

認めたくない、、、認めたくなかった、、が、、

そう、、その通り、僕は、嫉妬していた。

顔の見えない彼らに、、、




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