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妻物語、その29、今 履いていないのよ、







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妻物語、その29、今 履いていないのよ、

ゴルフ仲間達と手を振って分かれ、もう暗くなっている山に

囲まれた道を運転しながら妻に聞く。

「いつの間に買ったんだ?、、あれ」

「お風呂の前よ、、、喜んでくれるかなっ、て思って、、、」

「ははっ、、間違いなくあいつらもうメロメロだぞ、、」

「ふふっ、、、」

「お菓子?」

「うん、甘いものと、、、あとね、、ちょっとドキドキするもの、、」

「はっ?、、、何?、、それ」

「ふふっ、、、きっとビックリするはずよ、二人とも、、」

「、、、、、、、、、、」

まさか、、、

一つの可能性を思いつく、、、

「、、、もしかして、、今、、、履いていない、、、のか?、、」

と僕が信じられないといった口調と表情で妻のスカートにチラッと

視線を落とす。


「ふふっ、、、すごいわね、、どうして分かるの?、、□□君は、、、」

と、妻が前を向いたまま笑みを浮かべる。

「、、、、、、、、、」と、僕は、妻がしたことに呆気にとられて、

口が開いたまま何も言葉が出てこない。

それを横目でチラッと見て妻がクスクスと笑い出す。

マジか!、、、

となると、、やばい!、、あいつらに言っておかなきゃ、、、

山道の路肩を見つけて車を止めて二人に電話をかける。

「どうした?」

「ああ、、彼女からもらったお土産な、、今開けろ、、

絶対に家に帰ってから開けるなよ、、、大変なことになるから」

「ははっ、、なんで?、、、ははっ、、爆発するとか?、、はははっ」

「、、、、まあ、見たら分かるよ、、、とにかくそうしてくれ、、、」

「変なやつだな、、まあ、わかったよ、、、どこか途中で開けるよ」

少しホッとして電話を切った。

(きっと、、それを見たら、お前達の頭が爆発するよ、、ははっ)、

と思いながら僕も可笑しくなってきて、クックックッ、と笑い出した。

「あっ、そっか、、二人とも奥さんいたわね、、、ごめんね」

「はははっ、、、おいおい、やばいって、、、それ、、ははっ、、」

「ふふっ、、、、まあ、いいんじゃない、、、

わたしはもう会わないでしょ?、、あの二人、、、」

「◯◯は会わなくても、俺は、またゴルフで会うよ、、、、」

妻は、二人へ渡したお土産袋にあの白い総レースのパンティと、

もう一つは、朝からゴルフ場まで履いていたパンティを入れたようだ。

妻の着替え用の下着は、昨夜から僕のカバンに入ったままだったので、

妻は、今、下着を履いていないということになる。

「はー、、、、、あのパンティお気に入りだったのに、、、」

と僕は大きく息を吐いた。

それを聞いてまた妻がクスクスと笑出した。

「どっちが、どっち?」と僕は、気になったので聞いてみた。

「さぁ、、、ふふふっ、、、今度二人に会った時にでも

聞いてみたら?、、、」

運転を再開すると、妻はいつものようにすぐに

スヤスヤと眠り始めてしまった。

最後の最後にまた妻の悪戯にドキドキさせられてしまった。

結局、僕らは似たもの夫婦なのかもしれない。

相手をドキドキさせながら、自分もドキドキするのを楽しむ、、、、

この無垢な天使のような寝顔はいったいどんな

夢をみているのだろう、、、

妻のスカートの裾から伸びる脚が高速道路を照らす街灯に

照らされてツヤツヤと弱々しく光る。

少し力なく開かれた両脚のスカートの奥のノーパンストッキングの

股間を思い浮かべながら僕は思った。

こんなにも僕をドキドキさせてくれる妻は、、、、、

本当に最高だ、、と

家に帰る途中で夕食をとった。奮発して寿司屋に寄った。

休日は、僕が夕食を作ることが多かったが、

もうその日は、そんな気にならなかった。

僕をドキドキさせてくれた妻へのご褒美だ。

土曜日の夜なので結構客で賑わっていた。

店舗は新しく、店内は、和紙を通した柔らかい間接照明を多く

使っていて気分が落ち着く。

L字カウンターの90度曲った一番奥の2席が

ちょうど空いたところだったのでそこに案内された。

妻を壁際の奥に座らせて僕はその隣に座った。

ちょうどカウンターの角になるところだ。

妻は、「カウンターでお寿司なんてすごい久し振りね、、、嬉しい」

と、言いながらショートジャケットを脱いで、

少し高めの白木の椅子に腰掛けた。

ここでも珍しく「ふふっ、、ビールのんじゃおっ、と、、」と、

自分で注文して、運転で飲めない僕の隣でゴクゴクと喉を

鳴らして美味しそうに飲み始めた。

カウンター越しに寿司を注文しながら妻と話をしていると自然と

今日のゴルフの話題になっていく。

「実は、、」というお互いのちょっとした暴露話やお互いの

知らないAとBとの会話の内容の話などで楽しんでいると、

「ねえ、□□君、、、もう聞いた?、AさんとBさんがわたしに言った、

触りたい所、、、、」と妻がまるで天気の話でもしているかのように

普通に僕に聞いてきた。

僕は、単純に家に帰ってからベッドの中で妻を抱きながら、

感じてきた妻にネチネチとあのブース内でのことを聞き

出そうと考えていたので、妻の方からその事をこんなに

あっさり話し始めるとは、全くの予想外だった。

僕は少し驚いて箸を止めた。そして店内をチラッと見回す。

カウンター内では3人の寿司職人が忙しそうに声を

出しながら手を動かして注文をさばいていた。

僕の、隣、というより前の席は、一つ空いていてその横に

30代ぐらいのカップルが座っていて男性が隣の女性に

熱心に何か語っている。

「いや、、まだ聞いてないよ、、」と僕も普通を装い答える。

「まだ、ってことは、後で二人に聞くのね、、、ふふっ、、、」

「あっ、、いや、、、その、、そりゃ、、気になるからね、、、」

「知りたい?、、、」

「そりゃ、、もちろん、、、でも、、、Bは、すぐわかるよ、、、」

「そーなんだ、、、じゃあ、言ってみて、、、

外れたら、、、そーねぇ、、

□□君は、明日から1ヶ月間のH禁止ね、、ふふっ、、、」

と妻が少し声を落として言う。

「えーっ?、、、それはつらすぎる、、、」

「だって、すぐわかるんでしょ?、、、」

「、、、うっ、、」

(しまった、、、、、やっぱり風呂場であの二人に

聞いとけばよかった、、、)、と後悔したがもう遅かった。

「じゃあ、、、当たったら?、、、」

「んー、、そうね、、、何がいい?、、」

「何がいい、って急に言われてもなぁ、、、、」

と、僕は少し遠くを見ながら思案する。

「、、、じゃあ、、、当たったら、□□君がわたしに好きなことを

命令してもいいわ、、でもAさんも当たったらね、、、どう?」

と、また変なことを言い出す妻。

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