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実録/ラマン、その17、媚薬も愛情がないとそれほど効かないんですよ、




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実録/ラマン、その17、媚薬も愛情がないとそれほど効かないんですよ、

その日の夜、19:00過ぎに会社を出た私は帰宅途中、

近くの公園に寄り、ベンチに腰を降ろし上田君の携帯に電話を入れました。
 
「はい、上田です…!」
 
「青山です…!先日はどうも…!」
 
「あ、はい、どうも…先日はわざわざ、有難うございました……

で‥如何でした…?媚薬は使われました…?」 
 
私が質問するよりも先に、彼の方が先に尋ねてきました。

妻は昨夜の事を彼には言ってないみたいです。

だから彼も結果が余程気になっていたのでしょう。
 
「うん使った!…

何とか飲み物に混ぜる事が出来て上手くいったよ‥!」
  
「そうですか!で‥どうでした…良子さん…?凄かったでしょう…!」
 
「うん、凄かった!

良子にあれだけの効き目が出るなんて本当に驚いたよ。‥

効き目が強すぎたので、結局、花痴だけしか使わなかったけどね。…」
 
「そうですか!…それで、バイアグラの効果は如何でした…?」
 
「うん、凄い効き目だったよ。

一度逝った後でも勃起したままの状態が続いて、

良子に二度もせがまれてしまった…!」 
 
「凄いじゃないですか青山さん…!

そんなセックスをしたのなんて久しぶりじゃないんですか…?」
 
まるで自分の事でも有るかの様に、嬉しそうな彼の声が返ってきます。
 
「そうだね…恥ずかしながら何年振りかだね…

あんな激しいセックスをしたのは…!」
 
「そんな、別に恥ずかしくないですよ!

青山さんが頑張ってくれればくれる程、良子さんはもっと、

もっと素敵な女性に変化していくんですから…!」
 
「そうなのかなぁ…………?

ただの淫乱な女に変わってしまうだけじゃないんだろうか…………?」
  
「………………………どうしてそう思われるんですか…?」
 
「いや‥それは…? …………………

君のテクニックにしろ、媚薬の効果にしろ、このままだと、

良子がセックスの事しか頭に無い女になってしまう様な

気がしてしまうんだよ…?」 

私は今の自分自身の正直な気持ちを上田君にぶつけてみる事にしました。
  
「なるほど!………………………………

青山さんの今の気持ちは良く分かります……!

良子さんの急激な変化を目の当たりにしているのですから!

でもね青山さん……理解っていて欲しいのですが、…………

私は良子さんを只の肉体奴隷の様な女性なんかに

調教しようとはこれっぽっちも思っていないんです」

電話の向こうの上田君は続けて語りかけてきました。
 
「私が敢えて言う必要なんか無い事なんですが、………
 
良子さんは青山さんの奥さんです。

そして青山さんは良子さんを愛していますよね。

そして良子さんも青山さんの事を心から愛していると思います。

でも、それなら何故良子さんは私と浮気をしているのでしょうか?

只の性的欲求不満からだけで私との関係を求めているのでしょうか…?

あなたにバレる危険性を犯してまで…?」

私は電話の向こうの彼の言葉を無言で聞いていました。
 
「先日もお話したと思うのですが……

良子さんは私と最後の一線を越える瞬間まで、

本当に必死で自分にブレーキを掛けていました。

それはきっと青山さんに対しての罪悪感がそうさせていたのでしょう。

でも、彼女の気持ちはそれだけではなかったんだと私は思いますよ。」
 
この時の私は、

今の彼が何を想い、何を言おうとしているのか、

まだ理解をする事が出来ないでいました。
 
「良子さんが最後の最後まで自分を抑えていたのは‥

それはあなた‥青山さんの事を本当に愛しているからなんですよ

…………………………………

でも、青山さん……最近のあなたにそんな良子さんの事を一人の

女性として観てあげ、綺麗だとか、

愛してるだとかの言葉を掛けてあげたり、

セックスの時に素敵だとか、愛してるだとかの言葉で接してあげた事が

有りましたでしょうか……?」
 
私は彼の言ったその言葉に〃ハッ〃となり、

妻の思いに気づけなかった自分にその時気がついたのでした。
 
「それでも良子さんは別にあなたにも家庭にも不満を感じていた訳では

無いと思います。

多くの家庭の主婦と同じようにそれが当たり前の生活だと

思っていたからです。 

でも彼女は私と出会ってしまった……!

そして私は彼女に会って一緒にいる間中ずっと、彼女の手を握り、

彼女の瞳を見つめ、彼女の全てを褒め称え、

そして彼女を優しく抱きしめてあげてました。

そして彼女は………思い出したのです!自分が女で有る事を……!

妻であり、母であると共に一人の女で有る事をです……!」

確かに彼が言うように今までの私は、

妻の事を当たり前のように家庭の主婦として、

母として、そして妻としての目でしか観てこなかった。

そして、それに対して妻も何の疑問も抱いていなかった筈なのです。

でも妻はそうでは無かった。

彼に出会って一人の女として接してくれる彼の態度に、

再び女の喜びを思い出してしまったのでしょう。

当たり前の事ですが妻も一人の女だったと言う事です。
 
「良子さんは、本当は心の奥では、

青山さんにもっと優しい言葉を掛けて欲しいと

望んでいたのだと思います。

そんな時ですよ…!

あなたから3Pの話を切り出されたのは……!

だから、凄いショックを受けたんですよ良子さんは…!

自分の想いがあなたに分かってもらえなかったから

凄く寂しかったのだと思います。

自分の事を軽く観られているような気になったのでしょう!

その満たされない欲求が良子さんの気持ちを私に向かせたんだと思いますよ。

媚薬が良子さんに効くのは相手が青山さんだし、

私だからだと思うんです。

愛情を全く持たない相手とならいくら媚薬を飲んだからといって

そんなに効くとは思わないです。

誰にでもそんなに効く薬ならそれは劇薬か何かでしょう。」
 
「確かにそうだよな……!

思うんだが、良子に媚薬を使う必要が本当にあるのだろうか…?」
 
「はい、今は絶対に必要です…!

良子さんは、どちらかと言うとセックスに対してはそんなに

積極的な女性では無いと思います。

ましてや、良子さんの性格上、愛情を持たない相手との

セックスをするなんて絶対にあり得ないと思います。」
 
「上田君はどうしてそこまでして、私逹と3Pプレーをしたいんだね…?

3Pプレーをしたいのならそう言う専門のサイトに募集を出せば直ぐにでも

相手を見つける事が出来るんじゃないの…?

君の容姿なら特にそう思うんだか゛…」
 
「それでは駄目なんです…!

私の願望は単なるプレーを楽しむ事では満足出来ないんです…!

青山さんとは少し違うかも知れないですが、

私は、好きな女性が本気で愛し合う場面を見ながら、

私もそれに加わって本気のセックスをする事なんです…!
 
だから、そんな良子さんに3Pプレーをさせるには媚薬の力を借りて、

もっと、もっと、セックスに対して貪欲にさせていく必要があるんです。

媚薬を使わなければどこまで貪欲になるのか今は分かりません…!

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