妻はクリ派　姉、その12、義兄

姉、その12、義兄

姉、その12、義兄

次に義兄と会ったのは、先日から１０日ぐらい経ってからです。
待ち合わせ場所は新宿にして欲しいと言われ、
まさか私も引きずり込もうとか考えて
いるのか？といらぬ思いもありましたが、承諾しました。
この日は、姉に話して有り離婚届を預かってきています。
姉は私が義兄と会う事に反対し、
ゆかりさんに口を聴いてもらった弁護士を
通じて別れるからと言いましたが、
私なりの義理もあるしはっきりさせて置いた方が今後の事もある
からと話、しぶしぶ納得してくれました。
待ち合わせの店に行くと義兄はもう来ていて、
ビールを飲んでます。
義兄の前に座り、私もビールを頼むと小さな声で
「ありがとう。来てくれないかも？と思ってた。」
随分憔悴しきった感じがしましたが、
別に可哀そうとも思わず淡々としてました。
義兄はこの前の繰り返しの話をしてます。
「私は義兄さんを尊敬もしてたし、
本当の兄の様に思ってたんですよ。
だってオヤジは田舎で独り暮らしで堅物だし、
お袋は再婚して旦那さんと子供もいるので
俺たち姉弟は助け合っていかなければと思ってましたからね。
でも裏切られた。」
私は決着を早く付けようと切り出し、反応を見てました。
「それは判ってる。
私も反省し、もう二度としないと約束してるじゃあないか。
許してくれないかな～！
本当に遊びに行った所は変なとこでは無いよ。
龍一君でも行って見れば判るよ。どうかな～？」
義兄は原因をすり替えているのが判りましたが、
突っ込んで聞きました。
「どんな所か知りませんし、知りたくもないんですよ。
私は姉の事が心配なだけです。」
義兄は廻りを気にしながら
「確かに悪いのは俺だと判ってるよ。
だからなんとかして欲しいから頼んでるんだよ。
これっきりなんてあまりにも～」
少し涙目になり、おしぼりで軽く拭いてます。
私は黙って姉から預かった離婚届を差し出すと、
受け取ると中身を見てその場でビリビリ
に破りポケットにしまいこみました。
「納得出来ないみたいですね。では弁護士を頼んでみます。
知り合いに居ますので。」
義兄は三杯目のビールを飲み干して、
「勝手にしろ。
ただあいつに会うまでは判は絶対押さないからな！」
私は黙ってお金を置き、その場を離れてお店を出て行きました。
その後、外の雑踏の中に隠れて義兄が出てくるのを待ち、
何処に行くか見てました。
案の定、義兄は二丁目の方に歩いて行き、
一軒の店に入ってくのを確認してから帰りました。
その店の名前は普通の感じがしましたが、
廻りを歩いている人はいかにも！そっち系
の人や普通の人、女性も居ました。
まぁ～場所が場所だけに、
そっち系の店であると確信しましたが。
帰り道に女装したモロ男性が私を見つめていたので、ぞっとしました。
土曜の休みの日、
姉が何処かに行きたいと我儘を言いだしたので映画とかショッピング
とか簡単に考えて話すと、
私のバイクでと聞き入れてくれません。
近場で何処かないかと、
雑誌やネットで調べてると姉が見ていたテレビから湘南、鎌倉
城ケ島あたりでした。
姉と大まかなコースだけ決めて後は行き当たりばったりで行くことにし、
準備をしました。
私は寒い時期には乗らないので駐車場に行き、
バイクの手入れをしたりして翌日に備えました。
翌日姉を後ろに乗せて出発しましたが、
姉も大型免許を持っていて後で運転すると後ろから言ってます。
姉はもう何年も乗って無いに、
しかも私が後ろに乗るなんて考えられません。
姉は私に抱きつきながら、
おっぱいをぐりぐり押しつけて楽しんでいます。
鎌倉に着き駐車場に入れてから小町通りをぶらぶら歩く時は私に
ピッタリくっ付き離れません。
知り合いも居ない場所なので安心ですが照れくさく、
ライダーの格好の二人ですから
目立ってしまいます。
軽い昼食を取ってから、歩いて数か所の観光が出来るところを廻り、
バイクの所まで戻ってきたのは４時前で、
それから城ケ島の方に向かいました。
姉は運転すると言い張り、
仕方が無く後ろに乗りましたが怖くて！怖くて！
すれ違う車やバイクの運転手に好奇の目で見られてました。
しかし姉は久しぶりの解放感に、はしゃぎ楽しんでます。
城ケ島の海辺で遊んだり、
お店を見て回ったり、暗くなるまで遊びました。
帰りの運転は暗くなってるので私がしましたが、
普段と違った思いが湧きあがって良さそうなラブホを探してました。