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実録/ラマン、その35、お前ら人の女房に何やってんだッ‥

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実録/ラマン、その35、お前ら人の女房に何やってんだッ‥

新宿駅には、予定通り12:30に着き

改札を抜けて人混みを掻き分けながら、東口の階段を駆け上がり、

目の前のアルタ二階の紀伊国屋書店に急いで向かいました。

店内に入り、多くの人で混み合っている店内の中、

綾子の姿を探しながら辺りをキョロキョロと見回していると、

私の姿に気付いた綾子が小さく手を振りながら小走りで駆け寄ってきます。
 
ビビットピンクのユニットに柄物のシフォンスカートで着飾り、

アダルトな雰囲気を醸し出している綾子を、

周りの男逹が振り返って見つめています。
 
私は男として優越感に浸れる瞬間を味わっていました。
 
「遅くなってゴメン‥待った‥?」
 
「んーん‥、私もついさっき来たとこ‥!」
 
「そう‥じゃあ行こうか!」
 
「‥うんッ‥!」
 
店を出た私達は、

連れ立って駅前広場に向かって歩いて行きます。
 
「何処に行こうか‥‥?

綾ちゃん‥何処か行きたい所とか有る‥‥?」
 
「うん、有るよ!」
 
一応、私は自分なりに予定を考えてはいたのですが、

先に綾子の希望を聞いてみてからと思い尋ねてみたのです。

綾子も自分なりに行きたい所を前もって考えて来てたみたいです。
 
「‥何処‥?」
 
「‥井の頭公園‥!

お天気が良いから公園を散歩してみたいの‥!」
 
 
「井の頭公園かあ!そう言えば暫く吉祥寺も行ってなかったなあ‥

何か懐かしいなあ‥分かった‥! じゃあ行こうか‥!」
 
「うん、行こう!」
 
綾子は嬉しそうに満面の笑みを浮かべています。
 
私達は改札を通って中央線乗り場のホームに立ち

快速電車が ホームに入って来るのを並んで待ちました。
 
「今日‥お姉ちゃんは‥?お家に居るの‥?」
 
電車を待つざわついたホームで突然、綾子が尋ねてきました。

私を見つめる綾子は心配そうな表情で私を見ている‥
 
「いや‥出掛けた‥今日は昼から陶芸教室の生徒達全員で、

鎌倉に行くんだって言って昼前に出掛けたよ‥!」
 
「‥‥ふ~ん‥‥‥‥‥‥‥‥‥ そうなんだあ‥‥」
 
そう答えた綾子は、何かを言いたげにしていたが、

それ以上、綾子の口から言葉が吐いて出る事はありませんでした。
 
「今日由依ちゃんは ‥?

お母さんに預けて来たの‥?」
 
 
「うん‥!
お昼からお仕事だって言って出て来ちゃった‥!」
 
「そうかあ‥‥‥‥何か後ろ髪引かれるなあ‥‥」
 
「お互いにね‥!‥‥」
 
私達はその後、

無言のままで電車がホームに入って来るのを待ちました。
 
快速電車が来てドアが開くと、

人の波に 押される様になりながら、

車内奥へと押し込まれながらも、

何とか二人並んで吊革に掴まる事が出来ました。
 
土曜の昼だと言うのに快速電車だからなのか、

車内は大変な込み様です。
 
電車が走り出し、

吊革に掴まった私達は窓の外の流れる景色を

お互いに無言のままで眺めました。
 
電車が揺れる度に、

吊革を握る拳に力を入れながら揺れに身を任せます。
 
隣に立つ綾子の躰からは、

言い様のない甘い香りが漂ってきます。
 
その時でした。
 
私の右隣に立ってる綾子が躰を擦り寄せる様にしながら、

左腕を私の右腕に絡ませると私の腕を握りしめ、

躰を密着させてきたのです。
 
私はどうしたのだろうと思い、

視線を移し綾子の顔を覗き込みました。
 
俯いたままの彼女は顔を赤らめ眉間にシワを寄せ唇を

噛み締めています。
 
‥‥‥‥‥気分でも悪いのか?‥‥
 
私は心配になり、

小声で綾子に尋ねました。
 
「どうした‥?大丈夫か‥?気持ち悪い‥?」
 
綾子は唇を噛み締めたまま、無言で顔を左右に小さく振ります。
 
その様子を見て、

私はこの時初めて、〃ピーン〃ときたのでした。
 
吊革を掴んだ左腕に力を込めて

腕を伸ばしながら上体を反らせ綾子の下半身に視線を落としました。
 
‥痴漢!!‥ ‥マジかよぅ!‥
 
綾子の後方に立って折り畳んだ新聞紙を片手で読んでる

スーツ姿のサラリーマン風の男の左手のひらが、

綾子のスカートの中で怪しく動いています。
 
それだけではないのです。
 
綾子の右隣に立った男の左手のひらも、ス

カートの中に入れられ動いているのです。
 
その男は正面を見たまま澄ました顔で窓の外を眺めています。
 
その光景を目の当たりに見せられた私は一気に頭に血が昇り、

咄嗟にドスの効いた低い声で二人の男に

向かって言葉を吐いていました。
 
「おいッ‥!!

お前ら人の女房に何やってんだッ‥!」

一瞬にして男達の手が綾子のスカートの中から飛び出しました。
 
私の声に気づいた周囲の人々の視線が男達に注がれます。
 
二人の男達は突然の事に余程驚いたのか、顔を伏せて黙り込んでいます。
 
綾子に声を掛けます。
 
 
「大丈夫か‥?‥‥‥‥ こいつら警察に突き出そうか‥?」
 
 
綾子は俯いたまま、小さく顔を左右に振っています。
 
「良いのか‥何もしないで‥?」
 
「‥‥うん!‥‥」 

小さく頷きながら綾子が答えました。
 
「じゃあ、次の駅で降りるよ‥!」
 
再び綾子が小さく頷きました。
 
電車がホームに入りドアが開くと、

私達は下車する人々の流れに続き電車を降り、

年甲斐もなく手を繋いだまま、

空いている車両を選び、再び電車に飛び乗ったのでした。
 
目的地迄はあと二駅の所まで来ていたので、

それから間もなくして電車は吉祥寺駅に着きました。
 
改札口を抜けて

公園通り商店街に向かいます。
 
今日は本当にいい天気だ‥

午後の陽射しが秋緑の街並みを眩しく照らしている‥ 
 
清々しい初秋の風が私達の躰を通り過ぎていきます。 
 
実に気持ちの良い午後です。 
 
綾子の左腕は先程からずっと私の右腕に絡まったままです。
 
吉祥寺は昔とは随分変わってしまい、

今は若者達で賑わう街になっています。
 
この歳で若いカップルの様に腕を絡ませながら歩くには、

流石に気恥ずかしさを感じます。
 
しかし綾子には、

そんな事を気にする様子など全く無く、

今は先程の電車の中の表情とは別人の様に変わり、

嬉しそうな表情で瞳を輝けせながら歩いています。
 
公園に向かう道すがら、

洒落たイタリアンレストランを目にした私は綾子に声を掛けました。
 
「綾ちゃん‥!何か軽く食べようか‥?」
 
「うん‥!喉も渇いたしね‥! 冷たい物でも飲みましょう‥!」
 
店内に入り喫煙席を申し出ると、窓際のテーブル席に案内されました。
 
パスタとソフトドリンクをお互いに頼みタバコに

火を付けて一息つきます。
 
綾子もタバコは、メンソールのタバコを吸います。
 
「綾ちゃん‥もう大丈夫‥?」
 
私は先程痴漢に合った綾子の事が気になっていました。

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