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同級生、その17、妻と彼女は今





同級生、その17、妻と彼女は今

今、真澄は私達夫婦のダブルベッドでミユキに身を寄せて眠っています。

真澄が我が家に来てからのこの3日間は

その字のままに川の字になっております。

が、勿論この間にはまぐわいはありません。

性的なまぐわいはありませんが、

疲弊している真澄をミユキが優しく胸に抱きしめてあげて、

愛を見失っていた真澄がミユキの胸の中で安らかな顔になる図を見ると、

人間はやっぱり「愛こそなんだよな」と思わされます。

真澄は頭が良く、元々は自立心が強いしっかりした子でした。

人並み以上の判断力もありましたから部活でも2年生時で既に

副部長を任せられていたり、

ミユキとは生徒会で関わりがありましたから、

リーダーシップの取れるそのしっかりした人物像は

ミユキ自身もよく知っておりました。

その真澄がこんなに疲弊し小さくなっているのを見て、

私達夫婦は人間として放っておけませんでした。

確かに同窓会の夕方の真澄の行動には非がありますし、

それにスケベ心で応じた私にも非があります。

でもそんな真澄の行動があったからこそ真澄がこういう状況の

中にいる事を知れましたし、

ミユキも元々の真澄を知るからこそ、

真澄と私の浮気行為を不問に付してくれたのだと思います。

そんな寛大なミユキには夫として尊敬の念を拭えません。

それにしても忌むべきは真澄の旦那です。

真澄が家を出る決定打の話しを自分の口で話してくれました。

家を出る前日に真澄はまた旦那の性嗜好の被害に遭っていました。

頑なに行為を拒んでいた真澄を犯す為に全ては計画的だったようです。

その日は夕方から飲めないお酒を旦那から無理矢理飲まされ、

酔いで虚ろになったところに旦那が知り合い4人を呼び込んだそうです。

酔ったなかでの拒否や抵抗も虚しく、

4人に押さえ付けられ、代わる代わる朝まで犯され続けたそうで、

旦那はその様子をビデオで撮ったり興奮しきっていたそうです。

それはもう性嗜好でも何でもなく、ただのレイプです。

もうダメだと悟った真澄は大きなボストンバッグに入るだけの着替えと

必要な品々を詰め込み、手にできる限りの現金を持ち、

家を飛び出したそうです。

家を出て真っ先に浮かんだのは私達夫婦の顔だったとのこと。

でも迷惑は掛けられないからと思い、

次に思い浮かべたのは当然ながらにご両親だったそうですが、

ご両親にはこんな事を話せる訳もない。

でも話さないと旦那に連れ戻されてしまう。そんな事で実家にも帰れず、

ほんとに自○の名所みたいな所へ足を向けてしまったと。

でもいざそういう場所に来ると怖くて堪らず。

そんな時、優しく抱きしめてくれたミユキと私の顔が再び浮かび、

迷惑を重々承知で、でも何処にも行けず、

何本も電車を乗り継いで我が家にたどり着いたそうです。

その真澄の話しを聞いて、真澄の旦那に○意が浮かびました。

今すぐ乗り込んでいきたい気分でした。

でもそれを制止したのはミユキでした。

真澄の旦那をのすのは簡単です。

でもシュートボクシングは暴力ではありません。

感情に任せて使う武器でもありません。

私が一時の感情で先走ったら一番迷惑を掛けるのが

お世話になっているジムの方々です。

私もそれを自分で自認しつつミユキからも念を押されました。

怒りはとてつもなく大きいですが、

今はまず真澄の心のケアーが先決です。

そしてその手助けをしてくれたのは他の誰でもなく

ジムのトレーナーでした。

電話で私が暫く練習を休む旨を伝えた時、

電話口ながら私の不自然さを

感じ取ったトレーナーが話しを聞いてくれ、

今回の心療内科を紹介してくれました。

話しを解ってくれて、ここまでしてくれたトレーナーと引いては

ジムに迷惑は絶対に掛けられません。

その恩もありますし、真澄の心が一日でも早く晴れる事を願い、

先ずは紹介していただいたカウンセラーの先生に従う事にいたしました。

これが今の現状です。

心のケアーが先決ですから離婚云々に

ついてはまだまだ先になりそうですし、

きっちり片が付くまでは旦那からの保護も含めて、

私もミユキも真澄を我が家に置いておく所存です。





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