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同級生、その8、話は飛びます、真澄の旦那

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同級生、その8、話は飛びます、真澄の旦那

時間を遡りながら少しずつ話す真澄。それは完全に夫婦間の問題であり、

私とミユキの間には有り得ない問題でした。

要約すれば真澄と旦那の「性の不一致」。それに尽きると思います。

真澄の旦那は寝取られと言うか寝取らせで興奮するタイプらしく、

真澄はいやいやながらもその旦那の申し出に応じ、

旦那の知り合いなどとセックスをさせられていたそうです。

それでも最初の頃は他人に抱かれた後は

いつも以上に愛してくれたそうですし、

旦那が喜ぶならと自分はいやいやでも受け入れていたそうです。

しかし、それがやがてエスカレートし、

見知らぬ男を家に連れて来て無理矢理セックスさせられたり、

外出先などで見知らぬ男をクルマに呼び入れて、

そのままセックスさせられたりするのが増えていき、

そこにはもう旦那の自分勝手な性嗜好だけしかなく、

愛は全く感じなくなってしまったと。

本当は旦那と愛のあるセックスがしたいのに、

その旦那は他人に抱かせる事ばかりしか考えず、

全く真澄の気持ちなど汲んでもくれなかったと。

次第にそんな性行為が苦痛になり、

旦那とのセックスでも濡れないし感じなくなってしまったとのこと。

真澄はそんなセックスをできるだけ避けながら、

このまま自分が枯れてしまうんじゃないかと思い悩んでいたとのこと。

そんな事が数年続き、

レイプ紛いの寝取らせセックスの最中には死も考えたそうです。

そして今日の同窓会で久しぶりに私の顔を見た時、

高校時代の愛のあるセックスを思い出し、

「この人とセックスしたい!」と、

自制が効かなくなってしまったそうです。

その話しを聞いて真澄の旦那に激しい怒りを覚えたと

同時に真澄への慈しみの情が浮かんできました。

夫婦間の性嗜好は両者の思惑が合致してしかるべしだし、

そこの根底には愛があるのが正当。

愛のないセックスや性嗜好のゴリ押しは

こんな風にパートナーを傷付け追い込んでしまうんだなと客観的に

理解できました。

その話しを聞いたミユキの目からも涙が流れていました。

そうして3人の無言の時間が続きました。

口を開いたのはミユキでした。

「ねぇ、ここ、貸し切り風呂が沢山あるんだよね!。

今日の事は忘れて気持ちを取り直して3人で温泉入ろうよ!。

ね!。そうしよ!。さ、真澄ちゃん、温泉温泉!」

ミユキの真澄への呼称が「さん」から「ちゃん」に変わり

、真澄をフォローするかの如く明るくもり立てはじめました。

こんなミユキの姿を見るにつけ、

我が妻ながら「イイ女だよな」と思うのでした。

また、結局その夜、3人でまぐわう事になったのもこの3人の間だけに

不思議な心理が生まれたからだと思います。

実はこの今週末にその真澄が我が家に家出してきまして(大汗)。

旦那にしろ真澄の実家にしろ今後どうするのか等々問題山積みでして、

夜中に目覚めてしまったので現状報告だけでもさせていただきます。

今、真澄は私達夫婦のダブルベッドでミユキに身を寄せて眠っています。

真澄が我が家に来てからのこの3日間は

その字のままに川の字になっております。

が、勿論この間にはまぐわいはありません。

性的なまぐわいはありませんが、

疲弊している真澄をミユキが優しく胸に抱きしめてあげて、

愛を見失っていた真澄がミユキの胸の中で安らかな顔になる図を見ると、

人間はやっぱり「愛こそなんだよな」と思わされます。

真澄は頭が良く、元々は自立心が強いしっかりした子でした。

人並み以上の判断力もありましたから部活でも

2年生時で既に副部長を任せられていたり、

ミユキとは生徒会で関わりがありましたから、

リーダーシップの取れるそのしっかりした人物像は

ミユキ自身もよく知っておりました。

その真澄がこんなに疲弊し小さくなっているのを見て、

私達夫婦は人間として放っておけませんでした。

確かに同窓会の夕方の真澄の行動には非がありますし、

それにスケベ心で応じた私にも非があります。

でもそんな真澄の行動があったからこそ真澄が

こういう状況の中にいる事を知れましたし、

ミユキも元々の真澄を知るからこそ、

真澄と私の浮気行為を不問に付してくれたのだと思います。

そんな寛大なミユキには夫として尊敬の念を拭えません。

それにしても忌むべきは真澄の旦那です。

真澄が家を出る決定打の話しを自分の口で話してくれました。

家を出る前日に真澄はまた旦那の性嗜好の被害に遭っていました。

頑なに行為を拒んでいた真澄を犯す為に全ては計画的だったようです。

その日は夕方から飲めないお酒を旦那から無理矢理飲まされ、

酔いで虚ろになったところに旦那が知り合い4人を呼び込んだそうです。

酔ったなかでの拒否や抵抗も虚しく、4人に押さえ付けられ、

代わる代わる朝まで犯され続けたそうで、

旦那はその様子をビデオで撮ったり興奮しきっていたそうです。

それはもう性嗜好でも何でもなく、ただのレイプです。

もうダメだと悟った真澄は大きなボストンバッグに入るだけの着替えと

必要な品々を詰め込み、手にできる限りの現金を持ち、

家を飛び出したそうです。

家を出て真っ先に浮かんだのは私達夫婦の顔だったとのこと。

でも迷惑は掛けられないからと思い、

次に思い浮かべたのは当然ながらにご両親だったそうですが、

ご両親にはこんな事を話せる訳もない。

でも話さないと旦那に連れ戻されてしまう。

そんな事で実家にも帰れず、

ほんとに自○の名所みたいな所へ足を向けてしまったと。

でもいざそういう場所に来ると怖くて堪らず。

そんな時、優しく抱きしめてくれたミユキと私の顔が再び浮かび、

迷惑を重々承知で、でも何処にも行けず、

何本も電車を乗り継いで我が家に

たどり着いたそうです。

この真澄の場合はプレイでも何でもなく本当にただのレイプです。

その真澄の話しを聞いて、真澄の旦那に○意が浮かびました。

今すぐ乗り込んでいきたい気分でした。

でもそれを制止したのはミユキでした。

真澄の旦那をのすのは簡単です。

でもシュートボクシングは暴力ではありません。

感情に任せて使う武器でもありません。

私が一時の感情で先走ったら一番迷惑を

掛けるのがお世話になっているジムの方々です。

私もそれを自分で自認しつつミユキからも念を押されました。

怒りはとてつもなく大きいですが、

今はまず真澄の心のケアーが先決です。

そしてその手助けをしてくれたのは他の誰でもなく

ジムのトレーナーでした。

電話で私が暫く練習を休む旨を伝えた時、

電話口ながら私の不自然さを感じ取ったトレーナーが話しを聞いてくれ、

今回の心療内科を紹介してくれました。

話しを解ってくれて、

ここまでしてくれたトレーナーと引いてはジムに迷惑は

絶対に掛けられません。

その恩もありますし、真澄の心が一日でも早く晴れる事を願い、

先ずは紹介していただいたカウンセラーの先生に

従う事にいたしました。

きっちり片が付くまでは旦那からの保護も含めて、

私もミユキも真澄を我が家に置いておく所存です。

昨日はカウンセラーの先生に丸一日特別待遇をしていただきました。

午前中から午後まで数回に分けての真澄のカウンセリングがあり、

午後からはミユキ同席となり、

夕方からは私とミユキの夫婦のみのカウンセリングとなりました。

まだカウンセリング2日目で診断途中でしたが、

真澄の症状は配偶者からのストレスや不信感が原因での

精神的回避行動によるもので、

現時点での診断では薬物療法や長期治療などの必要はない

軽度のものとの事でした。

今はまず、真澄のストレスを払いのけてあげて、

人から人への温かさや安心感を与えてあげるのが大事で、

精神が安定してくればまた普通に自立した生活ができるとの事。

その為に3人で生活しながら心の安定を

取り戻すのは効果的と言われました。

これがPTSDに至るものや、自責や自傷に走るものだと治療法も周囲の対応も

180度変わってくるらしいですし、ストレスからの回避が逆にセックス依存症に

陥らせる事もあるので、

そうなると3人での生活はむしろ逆効果だとも言われました。

夕方からの私達夫婦のみでのカウンセリングではズバリ、

「真澄さんを伴っての3者でのセックスはありますか?」と尋ねられました。

嘘を言って診断が間違うと困るので「ある」と真実を伝えると、

それも同性同士でのセックスは同性愛を深めてしまうことにもなり、

いずれ私達夫婦に亀裂を齎すと言われました。

それまで同性愛者じゃなかった人が同性愛に走るのもこういう不安定な

状態の時になりやすく、元々同性愛者じゃない人の方が嫉妬心も深く、

後に問題を起こすケースが多々あるとの事でした。

ですからもし今後3者でセックスを

楽しむのであれば真澄のストレスを全て払いのけて、

心の安定を取り戻して自立生活ができてからが

鉄則だと念を押されました。

そしてその3者間セックスは飽くまでプレイの段階で留める事。

絶対に真澄に恋愛感情を抱かせない事。と付け加えられました。

こちらの心療内科にはプレイから恋愛感情に発展し、

やがて破綻したり精神を病んだスワップ経験者やカップルが

多々訪れるらしいのです。

早い話しが3者セックスを楽しむなら真澄の

離婚が成立してからという事です。

そしてそこには恋愛を持ち込まない。

それは心的理由でもあり倫理的理由でもありました。

確かに納得できました。

それよりも先生が心配しておられたのは真澄の旦那の方でした。

話しを聞く限りではそれは複合型の重度のセックス依存症で、

それは薬物療法や異性からの隔離、

周囲を含めての長期治療がないと絶対に治らないし、

何度も同じ事を繰り返すとの事でした。

確かに真澄の話しを聞いて私も病的なものを感じていましたが、

それはもう性癖を通り越した病気だったんだなぁと。

そんな感じです。

ですから真澄の離婚が成立するまではもうまぐわいはしません。

ただ、私も不謹慎ながら、

この数日間でミユキと真澄が抱き合う姿に

淫靡なものを感じていたのは事実でした。

また、抱き合いながら唇を重ねる事も

何度かありましたから遅かれ早かれ

発展する様な気はしていました。

しかし今回の診断を受けてそれは無しにします。

期待された方々はすみません。

しかしまぁ、思っていたより問題もなさそうですので

近日中には同窓会の続きを書きます。

先ほどカウンセリングから帰宅いたしました。

ウチは共働きですのでミユキと私で交代交代で真澄をカウンセリングに

連れていく事になり、今日は午後半休を取った私の番でした。

前半は過去を含めた重い話しにもなりました。

横で聞いていて、夫と呼ばれる男からそんな事をされてそんな思いを

していたのかと思うと私の胸も張り裂けそうでした。

時折涙の雫を零しながら俯いて話す真澄の手を

私はカウンセリング中ずっと握っていました。

その時点ではそうしてあげる事しかでぎず、

自分の無力さを痛感しました。

ある意味、今日の付き添いが私でよかったなと。

こんな話し、ミユキには聞かせられないと。

しかしその後半は先生が朝番組のガッチャマンの話しを交えたり度々

脱線しながら気分を盛り立てつつ、しっかりとフォロー。

先生は上手く真澄をフォローして下さります。

そのフォロー術が今後の私とミユキにも必要になるので、

笑い話しに乗りながらもそのフォロー術を私も学んでいました。

会社から帰宅したミユキと真澄が今、

キッチンで並んで楽しそうに夕食を作っています。

早く全部晴れて、早く心底から笑える様になればいいなと思っています。

同窓会に戻します。




本当はやってはいけない拷問マニュアル
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