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妻のヌード撮影、その5、撮影に4人が行く事になってしたようです。

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妻のヌード撮影、その5、撮影に4人が行く事になってしたようです。

その日の夜は美佳さん夫妻と一緒に食事をすることになっていました。

7時に待ち合わせた居酒屋に行くとすでに

美佳さん夫妻は店にいました。

店の奥にある小あがりの小部屋に通されると、

美佳さんの旦那さんである信吾さんが笑顔で迎えてくれました。

「久しぶりだね、相変わらず敦ちゃんは綺麗だね」

「あんた、またやらしい目で・・・

今日はご主人もいるんだからね」

信吾さんのお世辞とも思える挨拶に美佳さんが

すかさずちゃちゃを入れます。

「ねえ、どうだった?」

頼んだ料理もすべて運ばれ、一通り盛り上がって話しをした後、

美佳さんが今日の写真館での打ち合わせのことを尋ねてきました。

「う、うん、まあね・・・」

妻は居酒屋の軽いカクテルを口にしながら言葉を

濁してそう答えました。

「まあねって、なによ敦子。

それより高島先生の写真見せてもらった?」

美佳さんの言った写真というのは、

あの海外での写真展で入賞した作品だということはすぐにわかりました。

「うん、見せてもらった・・」

「すごく素敵でしょ?」

「う、うん・・素敵だった・・」

「私ね、思うんだ。あの先生はあんな所で子供の運動会の写真とか

撮ってる人じゃないって。

きっとそのうち私たちなんか近寄れないくらいの有名な

写真家になるんじゃないかってね。

だって、あんな素敵な写真が撮れるんだもん」

美佳さんは得意げにそう語ると、

美味しそうにチュウハイを飲み干した。

「お前の写真を撮った事が、

あの先生の一生の汚点にならなきゃいいけどな」

「もー何よそれー、失礼ねー」

すぐさま、隣りにいた信吾さんはタバコの灰を灰皿に

落としながら美佳さんにちゃちゃを入れます。

そんな信吾さんに美佳さんが身体をぶつけると、

信吾さんは倒れて壁に頭をぶつけます。

「いてーなー、何すんだよー」

似たもの夫婦というのはこういう夫婦のことなのだろうか。

私たちは結婚して2年が経つというのに、

このように無邪気にじゃれあったことなど一度もありませんでした。

私は自分たちとは違う目の前の夫婦が心底うらやましいと思いました。

「これ、私の写真集。誠さんも見てみて」

突然美佳さん後ろに置いてあったカバンの中から、

自分の写真集を私の前に差し出しました。

「えっ!美佳、いいの?」

妻は美佳さんの突然の行動に驚きました。

「いいのいいの、別に減るもんじゃないし。

それにね、私この写真を撮ったこと本当に良かったと思ってるの。

だって私みたいな身体でもこんなに綺麗に撮ってもらえたんだから

・・・一生の宝物よ。

日本中の男に見てもらいたいって思ってるんだから」

自分の裸の写真集を親友の旦那に見てくれと頼む美佳さんは、

まさに自由奔放というか、

いわゆる世間の常識など全く気にしないのでしょう。

世間体を気にして生きてきた私は、

そんな美佳さんに敗北の念を抱く思いがしました。

しかし、そのとなりには美佳さんの

ご主人である信吾さんがいるのです。

私は目の前に置かれた美佳さんの写真集の

表紙を眺めながらどうしたらよいのか思慮していました。

「別に俺のことは気にしなくていいんだよ。

むしろ俺も誠くんに美佳の写真集を

見てもらいと思ってるくらいだから」

美佳さんの隣りにいたご主人の信吾さんまでもが

私にその写真を見るように勧めてきたのでした。

私は横にいた敦子に視線を向けると

、黙ったままうなずく敦子に即され写真集を手に取りました。

最初の数枚は、洋服のまま笑顔を見せる美佳さんの

写真が数ページ続き、

その後、真っ赤な下着を身に着けただけの写真が出てきました。

その姿はまさに妖艶と表現してぴったりするものでした。

そしてページを進めていくと、ついにはバストトップを

晒した美佳さんの写真が出てきました。

美佳さんの乳房は、

敦子のものより大きくて柔らかそうなのがわかります。

大きめの乳輪やその先端も決して品を損なわずに

美しいと素直に思えるようなカットでした。

そして、アンダーヘアーもはっきり映し出してある全身写真。

美佳さんの表情は自信に満ちた顔をしていました。

この撮影で男にはわからない女性の誇りを確信できたのでしょう。

私は写真集の全てのページに目を通すと静かにそれを閉じました。

「ご夫婦を目の前にして言いづらいけど、

美佳さんの女性としての誇りが詰まっているような写真ですね」

私は写真集を見た率直な感想を口にしました。

「うれしいー、やっぱり誠さんだわ。言う事に品があるもん。

あんたとは全然違う」

美佳さんはそう言うと信吾さんにひじてつをして、

すぐに敦子に向き直った。

「ねえ、撮影はいつなの?」

「今度の土曜日・・・」

「誠さんも一緒に行くんでしょ?」

今度は私に向き尋ねてきた。

「うん・・・」

「ねえ、私も行っていい?」

「えっ、美佳も?」

「だって敦子なら私よりもずっと美人だから、見てみたいじゃない」

焼酎をもう3杯も飲んでいる美佳さんは少し酔っているようでした。

「いいんじゃないか、だって先生も他に見学者が

いればもっと綺麗な写真が撮れるって言ってたし」

美佳さんの裸の写真を見たばかりの私は、

酔いなどほとんど吹き飛んでいました。

「そんな事言ってたんだ、やっぱりあの先生ただものじゃないわ」

口調もだらしなくなった美佳さんは、

写真集の顔とは別人のような酔いどれ女に変貌していました。

「おいおい、いいなあ、俺も仲間に入れてくれよ」

美佳さんの話に割って入ってきた信吾さんも、

見てみれば充分に酔いが回ってるようでした。

「ねえ敦子、うちの旦那も一緒に連れてってもいい?」

「えっ、そ、そんな・・・」

「誠さんだって私の裸を見たんだから、

信吾にも見せてあげてもいいんじゃない?」

「無理よ、そんな・・・」

なんだか会がだんだん乱れていくようでした。

美佳さん夫婦だけが、気持ちよく酒に酔い、

私たち夫婦はそれに反して冷めているような感じがしていました。

私を除く3人の声がだんだん反響するように聞こえだし、

私自身も酒の毒が体中を駆け巡るような感覚になっていきました。

結局妻は、撮影時に信吾さんの同席をはっきりと

許可したわけではなかったが、

その場では今度の土曜日の撮影に、4人が行く事になってしたようです。

あいまいにしたまま、

その夜の私たちの会食は終わることになりました。









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