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私の屈辱、その2、お持ち帰り

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私の屈辱、その2、お持ち帰り

私は、一抹の不安を覚えながら祐子のそんな姿を見つめていました。

週末の金曜日。妻は、いつもの地味な服装ではなく

明るい色のワンピースに身を包み、出掛けて行きました。

やはり久し振りの夜遊びという事で、少しはしゃいでいるようです。

改めて見る祐子は、確かにスタイルも良く

年齢を感じさせない若々しさに満ちていました。

その上、人妻特有の妖艶な雰囲気も併せ持っています。

男性社員達が、欲望の眼差しで妻を見るのも頷けました。

(やはり止めるべきだったかな…)
 
私は、そんな事を考えながらため息と共に一日の仕事を終え、

妻のいない我が家へ帰りました。
 
時間は、午後9時過ぎ。当然、妻はまだ帰宅していません。

私は、いつもより早めの時間ではありましたが風呂に入り、

TVを見ながら独り晩酌を始めました。

1時間ほどが経過した頃でしょうか。

メールの着信を知らせるメロディが私の携帯から流れました。

慌てて受信ボックスを開く、私。

『ごめん、もう少し遅くなりそう…先に寝てていいからね。ごめんね!』
 
妻からです。既に10時30分を過ぎていました。

私は、そろそろ帰って来る頃だろうと思っていましたので、

この時間帯に『もう少し遅くなる』という連絡は予想外でした。

急に不安が大きくなる、私。

(まさか、あの男達に祐子は…)

午前0時過ぎ。未だに帰らない妻を待ちながら、

私は強くもない酒を飲み続けていました。

(祐子は今、何をしているだろう…)
 
不安に胸を締め付けられ続けた私は、酒の量も許容範囲を

越えそのままリビングでウトウトとしていたようです。

『ガチャ』
 
という玄関の音に気付き、横になっていたソファから薄目を開け、

顔だけを向けると妻が

忍び足でリビングに入って来るところでした。

私は朦朧とした意識の中で何故か寝たふりをし、再び目を閉じて寝息を

立てました。

祐子がそっと私の顔を覗き込んでいるのが分かります。

「ふぅ…ごめんね…」
 
寝ている私を確認した妻は、安心したような吐息と意味深な謝罪の

言葉を残し、そのままバスルームへ向かいました。

たった数秒の事でしたが、それだけで十分です。

私は、気付いてしまいました。妻の身体から、香水ではない石鹸のような

香がした事に…。

(祐子が…浮気…?まさか、そんな…。いや、しかし今の香りは…)
 
よく働かない頭を何とか回転させ、妻の浮気を否定しようと試みますが、

どうにもなりません。

私の想像は、悪い方へ悪い方へ突き進んで行きます。

酒の酔いと妻への疑惑にクラクラする頭を抱え、

私はいつの間にか本当の眠りに落ちていました…。

翌朝。リビングのソファで目が覚めた私に、朝食の準備をする妻が

爽やかに声を掛けました。

「おはよう。昨日は遅くなってごめんね。あなた、リビングで

寝ちゃってたからそのまま布団だけ掛けておいたわ」

「あ…ああ…。ところで昨日は何時頃に帰って来たんだい?」

「12時過ぎだったかしら…私も久し振りに酔ってたから詳しく覚えてないわ」
 
そう言って、屈託のない笑顔を見せます。

「そう…遅かったんだね」

「怒ってる…?ごめんなさい、あなた」

「いや、いいんだよ。たまの事だしね」

私は、精一杯の強がりを言いました。

「昨日は随分飲んでたみたいだけど、朝食は食べられそう?」

「うーん…止めておくよ。ちょっと顔を洗ってくる」

「はい」
 
昨日の事が嘘のように、明るい妻の声です。

(もしかして僕の思い過ごし?)

そんな気にさせられるほど、祐子の様子に変わったところは見受け

られませんでした。

疑惑が完全に払拭された訳ではありませんでしたが、

とりあえず少し安心しました。

何れにしても、事の真意を確かめる術など私にはないのですから。

若い男に抱かれる妻の淫らな肢体を頭から追い出し、

私はリビングへ向かいました…。

月曜日。日常に戻り、私も妻も何事も無かったように会社へ出勤しました。

疑心暗鬼に陥っている私を他所に、妻の祐子に変わった素振りは全く

見受けられませんでした。

そんな妻の姿に私は徐々に平穏を取り戻し、週末の心の喧騒が嘘のように

普段通りの生活に戻ったのです。

その日のスケジュールも、先日同様に妻の勤め先の近くでお昼になった私は、

(もしかしたら、あの男達がまた顔を見せるかな)
 
と思いながら、例の喫茶店に入ります。注文を済ましてランチを待っていると、

案の定3人が姿を見せました。

(来た…)

 店内は程よく混雑しており、彼等は調度空いていた私の後ろの席へ座りました。

注文を済ませるのが早いか、一人の男が得意気に話し始めます。

「いやあ良い週末だったなあ…」

「おい、あれからどうなったのか聞かせろよ」

「そうだ、お前一人で宮田さんをお持ち帰りしやがって」

(お持ち帰り?)
 
胸がドキリとしました。

「どうなったんだよ?」

「やったのか?」

「ああ、やったよ」
 
男の言葉に木槌で頭を殴られたようなショックを受ける、私。

「マジかよ!へー、あの宮田さんがねぇ」

「ちょろいちょろい。人妻なんて欲求不満の身体を持て

余してるんだからな。まあ、最初は抵抗してたけど…」

「抵抗って…お前むりやり犯っちまったのか?」

「最初のポーズだけだよ。一回やっちまったら、

凄げえ従順になったぜ?ありゃあ、相当な好き者だな」

「くぅ~羨ましい!おい、詳しく聞かせろよ!」

「焦るなって。あの時、祐子のやつ結構酔っ払ってただろう?」

「いきなり呼び捨てかよ!」

「まあいいじゃねえか…。で、家までタクシーで

送るって二次会抜け出した後、気分が悪そうだから何処かで

休憩しようって誘ってホテルにチェックインよ」

「よく承諾したな宮田さん!」

「もう意識が朦朧としてたかならよく覚えてないんじゃないか?

それで、祐子をベッドに寝かせて俺だけシャワーを浴びたんだ。

出て来たら祐子が寝てたから、

チャンスだと思ってワンピースのボタンを外してさ」

「そ、それから?」

「まずは上半身を脱がして可愛いブラとご対面よ。

凄えデカいおっぱいがブラからはみ出してたからそのまま下着も

脱がして…こう…おっぱいを」
 
胸を揉みしだく仕種をする、男。

「揉んでたら乳首が尖って来たんで思わず舐めちゃったよ」
 
私は茫然と男の話に聴き入るしかありませんでした…。

まさか妻の話を、全く知らない男の口から聞かされるとは

思ってもみませんでした。それも猥談の餌として…。

「可愛い乳首だったなぁ…ピンク色で。

俺、もう興奮しちゃってさ、乳首を舐めたり噛んだ

してたら祐子が起きちゃって…」



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私の屈辱、その1、妻が働きに出ます。

妻が独身時代に登録をしていた派遣会社で再び

働き始める事になりました。

派遣先は、中小ですが手広く商売をしている商社との事。

特にお金に困っている訳ではありませんが、

私達は子宝に恵まれておらず暇を持て余しているのが勿体ないというのが

妻の主張でした。私は反対をする理由も有りませんでしたので、

好きにさせる事にしたのですが…。

共働きをするようになってから一ヶ月が過ぎようとした頃に、

事件は起きました。

「事件」というほど大袈裟なものではありませんが、

あれは私が妻の職場に近い喫茶店でランチをしていた時の事でした。

営業職である私は、午前中の訪問先によって色々な場所で

お昼をとっています。

その日は、たまたま妻の派遣先が近かった事もあり

『近くにいるからランチでも一緒にどう?』

と、メールを送りました。程なくして彼女から

『仕事が片付かないから今日は無理~!ごめんね』
 
と、返信。
 
仕方がないので、独り手近な喫茶店に入る事にしました。

さほど広くない店内の奥にあるテーブルに腰掛け、ランチを注文する私。

週刊誌を読みながら、待っていると三人連れの若いサラリーマンが

店に入って来ました。

彼等は私の隣の座席に着くと、同じようにランチを注文し、

会話を始めました。

聞くともなく耳に入って来た会話から、彼等が妻の勤める派遣先の

社員である事が判明しました。

会話は仕事の話から女性社員の話になり、あの娘は可愛いとか、

あの娘は誰其と付き合っているなどという若者らしい会話で

盛り上がっています。そんな中、一人の若者が

「最近入った宮田さんってさあ…美人だと思わねえ?」
 
と、少し声を潜めるように言いました。

その言葉を聞いた瞬間私の胸は、ドキリとしました。

宮田は私の姓です。まさか妻の事ではないよな…という私の思いとは裏腹に、

「宮田祐子ちゃんだろ?可愛いよなあ…

人妻なんて信じられないよ」
 
と、別の若者も同調します。間違いありません、妻の事です。

私は彼等に気付かれないように聞き耳を立てました。

「旦那が羨ましいよなあ…きっと毎晩やってんだぜ」

「うわっ、やべえ!想像したら興奮して来た!」

「スタイルも良くて胸も大きくて美人で、

そのうえ人妻だもんな~たまんねえよ!」

妻は今年で35歳です。私は、20代前半と思しき彼等のような若者が

妻を性の対象として見ている事に驚きを隠せませんでした。
 
私の存在を気にも止めず、若者達の会話は更に過激になって行きました…。

食事が運ばれて来てからも、私の妻に対する猥談は尽きる事なく

続けられていました。

「宮田さんってエロい身体してるよな…やっぱ淫乱なんかな?」

「そりゃそうだ。あんな身体してて旦那だけで満足してる訳ねえじゃん」

「じゃあやり捲り?」

「当然だろ?あれは相当な好き者だと思うぜ」

「だよなあ。あの腰からお尻に掛けてのムチムチしたライン…」

「制服の上からでも分かる豊満なおっぱいを…」

「あのぽってりした唇…」
 
自分達の標的である人妻の旦那が近くにいる事も知らず、

彼等の妄想はかなり白熱しています。

最初は、あまり良い気分のしなかった私も、

次第に彼等の妄想に流され妻の淫猥な

姿を想像して興奮し始めていました。
 
まさか自分の妻にそんなにも魅力があったとは…。

確かに美人でスタイルも若い頃そのままに維持している妻は魅力的で

はあると思います。

しかし、こんなひと回り近くも年下の男達から性欲の

対象にされるなど思いもしませんでした。

「あ~、やりてえ」

「俺も…」

「俺だってやりてえよ」
 
暫くの間黙り込み、彼等は各々頭の中で妻を淫らな姿に

しているようでした。
 
一体、想像の中で妻はどんな事をされているのか…。

そう考えただけで、私はこれまで感じた事のない欲望を覚えました。

それ程までに魅力的な女性を妻に持つ事に対する優越感と、

自分の大切な妻が性欲の塊のような若い男達から欲望の

眼差しで視姦されているという嫉妬心。

様々な思いが胸に去来します。

「今度、宮田さんの歓迎会でも開こうか?」

「おっ、それ名案!」

「でも来るかな?」

「来るさ!人妻は刺激に飢えてるからな!」

「じやあ歓迎会で酔わせて…」

「おい、抜け駆けはなしだぜ!」

「誰が宮田さんを落とすか」

「そうと決まれば、さっそく今日誘ってみよう」

「ああ、そうだな」

「楽しみだぜ~」

平静を装ってはいましたが、私の胸は張り裂けん

ばかりに高鳴っていました。
 
今日、妻を誘うと言う若者達。妻は…祐子は、その誘いに乗るのだろうか?

もし歓迎会に出席してしまったら、

祐子は無事に帰って来られるのだろうか?

同じ職場なのだから、あまり無茶な事はするまいと思う反面、

もしかしたら勢いに呑まれて強引に関係を持たされてしまうかもしれない…

などと考えてしまう自分もいます。
 
私は、あられもない姿にされた妻を想像しながら、喫茶店を後にしました…。

その日の夜。仕事から帰宅し、いつものように夕飯を妻と二人で

食べていた時の事です。

「あなた、今週の金曜日なんだけど…」

「…ん?」

「会社の人達が私の歓迎会を開いてくれるって言うのよ…

行って来てもいいかしら?」
 
来たか!私は昼間の事を思いながら、どう返事をするべきか

逡巡していました。

「まだ入社したばかりだから断りづらくて…」

どうやら妻は行くつもりのようです。

久し振りに羽を伸ばしたいという思いもあるのでしょう。

どうにも駄目だとは言いにくい状況です。

昼間私が見聞きした内容を、妻に話して聞かせるのも憚られます。

悩んだ末、

「いいよ」
 
と、言う他ありませんでした。

会社の女子社員の話を餌に、同僚と盛り上がるなどよくある話です。

私にだってそれくらいの経験はあります。

そう自分に言い聞かせ、私は必要以上に心配するのを止めました。

「ありがとう!出来るだけ早めに帰って来るからね」

妻は、無邪気に喜んでいます。若い男性社員達に、

自分がどんな淫猥な目で見られているのかも知らずに…。



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