妻はクリ派　妻を試します、その41、離婚話は......

妻を試します、その41、離婚話は......

妻を試します、その41、離婚話は......

沢村と別れた妻には，もう１つするべき事があります・・・

私との離婚話です・・・

妻自らが，以前から決めていたこと・・・

私の病気の回復が，妻のその決意の・・・背中を押しました・・・・・・

私は社会復帰するため，新しい事務所を設け・・・

事務所開きを１週間後に控えていました。

その準備も滞りなく終わり・・・ホッと一段落して，

ゆっくりと過ごしていた午後・・・妻がその重い口を開いたのです・・・・・

妻「パパ・・・もうすぐ復活ですね・・・おめでとうございます・・・」

私「ああ，随分苦労かけたけど，

もうすぐ再スタートだ・・・ありがとう・・・」

妻「・・・こんなおめでたい時に・・申し訳ないんですけど・・・・

お話しがあります・・・・・」

私「・・・・ああ，離婚のことだろ？」

妻「！！？・・・え？・・・どうして・・・それを？・・・」

私「ははは・・・オレが退院した時に，

お義母さんにご挨拶に行っただろ？・・・

その時に，お義母さんと色々話したんだよ」

私「お義母さんはひどく心配しててね・・・

お前がオレとの離婚を真剣に悩んでいる・・・

て打ち明けてくれたんだ・・・」

妻「・・・その理由は・・・知っているの？・・・」

私「勿論解っているよ・・・」

妻「！！！！！」

私はこの時，妻が離婚を考えていた本当の理由

（沢村との関係）について，全く知りませんでした・・・

私が病気になり始めた頃，妻が私に言った・・・

たった一言しか覚えてなかったのです・・・

私が病気を発症した頃・・・

妻は泣きながら私の手を握り，言ったことがあります・・・

妻「ごめんね・・・パパにばかり苦労をかけて・・・

私は何もしてあげれない・・・

私が負担をかけたから，パパはこんな病気に・・・

ホントに・・・ごめんね・・・・」

私「そうじゃない・・・でも・・・少し休ませて・・・」

妻「・・・うん，うん・・・ゆっくり休んで・・・私はもう，

パパの負担にはならないから・・・

パパを２度とこんな病気にさせたりしないから・・・

ゆっくり休んで・・・」

私「・・・・・・・」

こんな会話をしていたのです。

私は妻が今後・・・自分が私の負担になると考え，

もう２度と私をこのような病気にしないためにも，

私との離婚を考えていた・・・と思っていたのです。

そう思い込んでいました！（笑）

私は妻に自分が病気になったのは，妻のせいではない・・・

自分自身が原因であること・・・

おまけに私は突発的に病気になったとはいえ，約６ヶ月もの間・・・

家族を守る立場でありながら，ただ寝て過ごしてきた・・・

そんな不甲斐ない自分に罪悪感もあり，

病気のことは妻の責任ではない・・・

と妻を諭すように話しました。

私「今のオレには・・・キミが必要なんだよ・・・

キミの献身的な介護がいなければ，オレの病気も治らなかった・・・」

私「それに，オレはまだ・・・

キミとキミのお義母さんとの約束を果たしていないよ」

私「結婚する時に言ったはず・・・

『絶対に奈緒を幸せにします！』と・・・

これからその約束を果たすんだから・・・」

私「大好きだから・・・愛してるから・・・・側にいて欲しい・・・

キミがいなくなったら，それこそまた病気になってしまうよ！（笑）」

私「恭（息子）のためにも・・・別れてはいけない・・・

これから一緒に・・・幸せになろう・・・」

妻は泣きながら私の話を聞いていました・・・

私はこれ以上妻に，この離婚のことを悩ませたくないと思い・・・

「この話はもうお仕舞い！（笑）」と打ち切りました。

この時・・・妻も私に，離婚の本当の理由を

打ち明けることを諦めました・・・

この時点での私には，あの沢村と妻とのショッキングな出来事を・・・

打ち明けない方が，私の健康のためにも良かったのは事実でした・・・

私の大きな勘違いと勢いによって，

妻の告白は迷宮入りしていきました・・・（笑）

私達は離婚の危機を免れたのです・・・（笑）

今になれば，笑い話になるこの離婚騒動です・・・（笑）