妻はクリ派　妻を試します、その38、沢村との決別を決意しました・・・

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妻を試します、その38、沢村との決別を決意しました・・・

さて，シーンは多少前後しますが・・・・・

妻は沢村とその後輩によって，

安ホテルの１室で悪夢のような一時を過ごしてしまいました。

帰り際・・・沢村たちは妻の機嫌を取ろうと

色々言っていたらしいのですが，

妻はその内容などは覚えていませんでした。

それほど深く傷ついたのでしょう・・・

そして翌日・・・私の介護をするため，妻は病院にやってきました。

そしてこの日，病院を訪れたもう１つの理由・・・それは妻が・・・

私に『離婚』したいという決意を伝えるためでした・・・・・

妻はしばらく待合室の椅子に座り・・・気持ちを落ち着け，

病室のドアをノックして入ってきました・・・

そこには，つも背中を向けて寝っころがり・・・

生きているのか死んでいるのか解らない私の姿があるはずでした・・・

妻「！！！！ど，どうしたの？パパ・・・だ，大丈夫なの？！！！」

私「ああ・・・平気だよ（笑）」

そこには，いつも寝ている私ではなく・・・

点滴も取り去り窓辺に立って音楽ＣＤを聴いている私がいたのです。

おまけに禁煙の病室の窓を開け，

プカプカとタバコの煙をくよらせていたのです・・・

私はベッドに座り，妻と話をしました。

妻「え？・・・え？・・・いつから・・・起きれるようになったの？」

私「ああ・・・昨日，点滴を取っ払ってもらってね・・・・なぁ，

オレ腹減ってんだ・・・一緒に食堂に行こうよ！（笑）」

妻「パパぁ～～～・・・食欲あるの？・・・

随分顔色もいい・・・治ってきてるの？

・・・ホントに治ってきてるのね？」

私「もう，完全に治ってるんじゃない？・・・

オレ，ホントに病気だったのかね？（笑）」

妻「ちゃんとお薬飲んでたから・・・治ったのよ～！」

私「薬？・・・・飲んでないよ！

気分悪くなるから全部捨ててた！（笑）」

妻は大粒の涙をこぼし，私の顔を見ました。

妻の大きな目が，涙に濡れて・・・

キラキラと光って見えました。

私「随分心配かけたね・・・それにしてもよく寝たもんだ！

（笑）身体が鈍って仕方ないや・・・な！何か食いに行こう！（笑）」

妻「もぅ・・・パパのバカぁ・・・（笑）」

私は妻の手を取り，食堂まで歩いていきました。

そして約５ヶ月ぶりに，自らの口から食事を採ったのです。

食事を終え，病室に戻った時・・・妻が口を開きました・・・

妻「・・・あの・・・ね・・パパ・・・実は・・お話があるの・・・」

私「うん？何？・・・実はオレもお前に話があるんだよ」

妻「うん・・・パパからどうぞ・・・」

私「ああ・・・すまないが，すぐに退院の手続きをしてくれないか・・・

オレはこれから，しばらく１人で暮らしたいんだ」

妻「え？・・・１人で暮らすって？・・・どういうこと？」

私「いろいろやることがあるんだよ・・・早くお前たちも迎えたいし・・・

そのためには少し１人で考えながら準備したいんだよ・・・

せいぜい１ヶ月くらいだけど」

私「それに・・・随分休んじまったから，

ブランク取り戻さないとね！（笑）」

私「お義母さんには申し訳ないけど，

もう少しお前達の面倒みてもらわないと・・・

退院したらすぐにお詫びとご挨拶に行くよ！（笑）」

妻「・・・無理はしないで・・・ね・・・」

私は妻を抱き寄せ，思い切り抱きしめ・・・

妻の髪を撫でました。

久しぶりの妻の髪の匂い・・・そして妻の身体・・・

痩せたと・・・思いました。

私は妻に「もう大丈夫だから・・・もう悲しませたりしないから・・・

恭（息子）にも伝えてくれよ・・・」そして「愛している・・・」

と言いました。

妻は泣きじゃくりながら・・・私にしがみ付いていました・・・

その指先は力強く・・・私のパジャマを掴んでいました。

妻は久しぶりに見た私の勢いに押されたのか・・・

その日，離婚のことは口に出来ませんでした・・・

私は社会復帰に向け，必要な行動を始めます。

決して焦らず・・・同じ過ちを犯さないためにも・・

・私は着実に準備を進めていきました。

そしてこの頃・・・妻には心の葛藤と・・・

自問自答が，繰り返されるようになったのです・・・

始めて過ちを犯してしまったあの日から・・・離婚は覚悟していた・・・

ただ，それでも離婚に踏み切れない自分・・・

堕ちてしまえばその覚悟は・・・

そんなキレイごと・・・ホントはやらしい自分・・・

犯されて感じてしまう・・・それを自ら望んでいたこともあった・・・

ただ，欲望を抑え切れなかっただけ？・・・いや・・・

つらい現実から少しだけ離れたかっただけ？・・・

どちらにしても汚れすぎてしまった自分・・・

いつかはこのことは夫に知れる・・・その時夫は？・・・・

・・・幸せに戻った後で・・・再び寂しい想いをするくらいなら・・・

いっそ今のほうが・・・

それに，幸せを取り戻した将来・・・

悲しみの果てにお別れするくらいなら・・・

今お別れした方が夫の悲しみも・・・少ないかもしれない・・・

今は夫の新しい出発の時・・・私は居ない方がいい・・・

介護をして・・・夫が回復した時に離婚することは・・・

・ずっと前から決めていたはず・・・

・・・でも，汚れたままで・・・

新しく出発をする夫を見送りたくはない・・・・・・

こんなに汚れてしまって・・・今更だけど・・・せめて・・・

せめて見送る時は少しだけでもキレイでいたい・・・

・・・沢村とは・・・・別れよう・・・

そして２度と・・・抱かれてはいけない・・・

沢村に抱かれる度に・・・思い出してしまうから・・・・

夫と・・・こんな情けない今の自分を・・・

妻は沢村との決別を決意しました・・・

沢村は連日のように，妻に電話をしてきていました。

その内容は「妻との次回のセックス」の誘いでした・・・

それもそのはず・・・

沢村は私の回復のことなど知らないのですから・・・

妻は沢村と決別するために・・・会うことにしました・・・