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先生と妻、その27、「帰ろう、家に」「はい、あなた・・・」

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感想(2件)







先生と妻、その27、「帰ろう、家に」「はい、あなた・・・」

妻が青ざめて、うつむきました。

唇を噛んでいる。怒りのように見えました。

突然、顔を上げ、

「馬鹿っ!!」と叫んで、立ち上がって、出て行ってしまったのです。

せっかく私が守ったものを・・・そう思っているのだろうか?

・・・でも、仕方ないじゃないか・・・

翌朝未明、私は隣のベッドで寝る妻を起こさないように、

そっと起き上がり、寝室を出て、かばん一つで家を出ました。

そっと。

振り返らずにバス停に行き、始発に乗り込んだ。

辞表は、帰ってから出せばいいだろう。

どこか、行った事のない所へしばらく行くのだ。

だが、こんな事をしても、無意味だ。虚しいだけだ。

でもどうしようもない。駅に向かうバスの中で、

私はそう思っていました。

そんな私の虚しい灰色の壁を蹴飛ばし突き破ったのは、妻だったのです。

私の妻だったのです。

バスの左側の車線を、物凄いスピードでタクシーが追い越していきました。

私は何気なくそれをみていました。

そしてしばらくすると、バスがクラクションを鳴らして、

急ブレーキを踏んだのです。

まばらな車内。もし立っている乗客がいれば、吹き飛んでいたでしょう。

「何やってんだっ、あんたっ!!危ないだろうっ!!」

運転手が窓から顔を出し、叫んでいる。

乗降口の扉が、ドンッドンッと激しい音を立てていました。

誰かが叩いているのか?

車内が騒然としました。プシューと扉が開きました。

「おいっ!ふざけるなよ、あんたっ!いったい・・・うわっ!」

私は愕然としました。

バスに勢いよく乗り込んできたのは、妻だったのです。

腹を立て立ち上がろうとした運転手を、

妻はバックを振り回してひるませると、

私の元に走ってきました。目が釣りあがって必死の形相でした。

「あなたっ!!降りてっ!お願いっ!!来てっ!!」

妻は私の手をとり、逃げるように走りました。

走り続け、止まった時、私の襟首をつかんできたのです。

「どうしてようっ!?あなたっ!!」

「・・・・・・」

「何で出ていくのようっ!!」

「しょうがないんだっ!」

「来てっ!!」

妻は私を、建物の中に押し込みました。

そこはラブホテルだった。

私たちはホテル街に入り込んでいたのです。

妻は小さな窓から鍵を受け取り、私をエレベーターに押し込んだ。

エレベーターを降りてランプの点灯する番号の部屋に私を突き入れると、

また叫びました。

「私を一人にしないでようっ!あなたがいないと、生きていけないっ!

何もいらないっ!あんな家なんか要らないからっ!

あなただけは何処にも行かないでっ!

父みたいになりたくないっ!なりたくないのぉっ!

あの男みたいにぃっ!!」

「!!!」

妻が私に、あの男のことを口にした。

無意識に違いないが、口にした。

血が沸騰しました。妻の歓喜する肉体がよみがえり、

激しく嫉妬が燃え上がりました。

男との死闘で吠えていた私の内の野獣が、

今度は妻に向かって吠えました。

「うおおっ!」

「あなたぁっ!」

私は妻をベッドになぎ倒し、妻を転がしながら服を脱がせました。

ブラジャーを剥ぎ取り、パンティ-をむしり取りました。

白く美しく柔らかい乳房につかみかかり、イ

チゴ色の乳首に噛み付きました。

「あはあっ!あなたぁっ!」

「お前は俺の妻だぁっ!しゃぶれぇっ!」

「あなたぁっ・・・うぷうっ・・・」

 妻を抱き起こし、唇に勃起をねじ込みました。

喉に向かって腰を振りたてる。

妻は涙を流し涎を垂らしながら、それに応じる。

「お前は俺の妻だっ!判るかっ!」

「うぷっ・・・はぷっ・・・くぷうっ・・・」

妻は、私の勃起を咥えながら、頭をコクリコクリと振り、

わかっていますわかっていますと、意思を示す。

激しくフェラチオしながら、目を私から反らさない。

「ぷっはあ・・・あなたぁ・・むぷう・・・」

「出るぅっ!」

「むふうっ!」

妻のすぼまる頬の中で、ドクドクとはじける私の勃起を、

妻は吸い続ける。目を反らさない私と妻。

私の精をごくりと飲み込んだ妻は、

私を呼びながら私の腰にしがみついてきました。

「あなた・・はあは・・・あなた・・・はあはあ・・・

あなたぁ・・・」

「うおおっ」

妻を押し倒し、腿を思いきり開き、濡れた妻の女性部にむさぼりつく。

舐めまわし、クリトリスを吸い尽くす。

「うはあっ!あなたの妻ですからぁっ!

あふうっ・・・お好きなところを使って下さいぃっ!

うふうんっ・・・前でもぉっ、後ろでもぉっ・・・

前でもっ、お尻でもぉっ・・・はうんっ」
 
「いくぞぉっ!」

「あなたぁっ!」

私は恐ろしい復活力を見せる勃起を、

妻の膣に当てがい、一気に押し込みました。
 
「うんふうっ!」

のけぞる妻を突きたて、抜いた。

そして今度は、アナルに当てがう。

妻の愛液で濡れた亀頭で、可憐なすぼまりを押し開く。貫く。

「ひいぃっ!あなたぁっ!ひいいぃっ!」

妻の直腸を奥まで貫いた私は、膣の中にも指を突っ込みました。

捩れるように締まるアナル。ひくつく様に締まる膣。

クリトリスを圧迫した時、妻が吠えました。

「もう駄目ぇっ!こんなの初めてぇっ!イッちゃうっ!

お尻でイッちゃうっ!」ブシュウッ!

膣から指を抜くと、妻は潮噴きしました。

ぶしゅぶしゅと噴出す淫水。

ギュウウッ・・・とアナルから私の勃起が押し出されたのです。

恐ろしい収縮。私は抜けた勃起を、間髪いれず膣に貫き入れました。

「ひぐうぅっ!あなたぁっ!壊れちゃうっ・・・

壊してぇっ・・・あなたぁっ」

あなた、あなた、あなた・・・妻は髪を振り乱し、爪をつきたて、

何度も私を呼びました。あなた、あなた、あなた・・・

「あなたぁぁっ!!」

そうだ、私たちは夫婦だ。壁の大きな鏡に、私と妻が映っていました。

凄まじい性交だ。私がのぞき見続けた、

家庭訪問のあの男と妻の性交以上の凄まじさだ。

躍動と迫力では敵わないだろう。でも根本的に違う。

夫婦のセックスの凄まじさだ。

あの男では決して作れなかった凄まじさ。
 
あなた、あなた、あなた・・・妻が口に出す言葉が、

私の中に入り、夫として燃え勃起し持続しました。

妻の手を握り締め、指を絡め、腰を打ち続けました。

妻と目を合わせ続け、確認しながら腰を振り、締め付けあいました。

夫婦なんだ。絶対に離さない。何処にも行かない。

「あなたイッちゃぅっ!!」

「うぬうぅっ!」

私と妻は、並んで手をつないで仰向けになり、天井を見ていました。

どのくらいそうしていたでしょうか。

私はむしょうに我が家に帰りたくなったのです。

妻は、男との関係を、私が知っていると思っているのだろうか?

逆に、男の負傷に、私が関係していることを感づいているのか?

「あなた・・・私、帰りたいわ・・・」

妻がそう言って起き上がりました。

怖い。妻を失うのが。何も聞くまい、言うまい。

それが間違っていても、怖いんだ。妻もそう思っているからこそ。

私と妻は激しく愛しあえる。

破綻の扉をこじ開けてもしょうがないじゃないか。

私は起き上がり、妻に言いました。

「帰ろう、家に」

「はい、あなた・・・」




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