気になるご近所、その14、禁断の気持ちを今抑えられなくなっているのだ
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気になるご近所、その14、禁断の気持ちを今抑えられなくなっている
大きな開放感のあるリビングの窓を背にして明子と僕が座っている
向かい合うように座っている近藤さん夫婦の後ろにソファーが置かれていて
・・僕たちの座っている左側の壁際に重厚感のある脇棚が置かれている！
存在感のあるその脇棚の中には洋酒や綺麗なグラス、
置物など置かれて本などもお洒落に並んでいる！
その棚の上にはご夫婦で写っている写真が額に入れられて
幾つかそれぞれ向きを変えながらこちらを向いて立っている・・
お洒落なのだ！
近藤さんが温泉の情報誌を持ってきてテーブルの上に何冊か置いた・・
その雑誌を千夏さんが手に取ると開きながら明子に見せ始めた！
明子がテーブルの一辺横に移動して、その雑誌を覗き込んでいる！
千夏さんの説明を聞きながら明子も興味を隠せない様子だ・・
そこに時々近藤さんが割って入り今とてもにぎやかな感じだ！
近藤さんはお喋りも上手だ！
女性人の笑い声が耐えない・・
そんなみんなの様子を僕は傍観するかのように・・
千夏さんの仕草に見入っていた・・
艶と色気がある・・酔っているからではない、
なぜかとても艶めかしく感じるのだ・・
少し大きめな口が笑みを浮かべた時にとても色気があるのだ！
僕の好きな口の形をしている・・
やや厚みのある唇が部屋のあかりに照らされて濡れて光っている・・
そうだ・・この唇が艶っぽく艶めかしいのだ！
今僕は思っている・・千夏さんとキスしてみたい、
その柔らかそうでヌラヌラした唇に・・触れたい・・
何とかしてキスが出来ないだろうか・・そして身体を抱いてみたい！
僕とそんな関係を持ってくれるだろうか・・
そんな禁断の気持ちを今抑えられなくなっているのだ
千夏さんを抱く事ができるのなら・・明子が抱かれてもいい・・
近藤さんに明子を抱かせてもいい・・
僕は今、はじめて本気でそう思っていた・・
千夏さんがお代わりの珈琲を入れてくれた・・・
注がれた珈琲がカップの中で少し揺れ動いた・・
明子の声にフッと現実に引き戻された感じがした！
あなたっ見て・・ここはどうかしら！
千夏さんがここの宿がとてもお勧めよって””
ここにしましょうよ景色がとても好いそうよ！
近藤さんもそうだねそこはとても好いですよ！
ただ予約が取れるかな、空いているといいんだけどね～
そう言うとその宿の周辺なども詳しく話をしてくれた・・
宿はひとまずそのお勧めの宿にする事で落ち着いた！
僕はさっきから棚の上に置かれている写真が気になって仕方がない！
写真が沢山飾ってありますね！
そう声を掛けて見せてもらってもいいですかと訪ねてみた・・
あ～その写真ね・・ハハァ、
昔のばかりですよ！そう言うと棚からとって見せてくれた！
千夏さんも口角を少し上げて昔を懐かしむように微笑んでいる・・
乗馬されていたんですね・・いつ頃の写真ですか！
二人ともかなり若い・・
乗馬クラブのやつね・・それは千夏がまだ大学生の頃ですよ！
そこの乗馬クラブで千夏と知り合ったんですよ・・
僕たちの乗馬スタイルはウエスタンスタイルでね・・
山の中とか林の中を馬に跨って走るんですよ・・
随分昔ですね～その頃は二人ともシュッとしているでしょハハハハ～
カーボーイハットとウエスタンシャツがとてもよく似合っている！
千夏さんはスタイルが良かったんだ・・
馬に跨り見下ろすように写っている姿がとてもスレンダーだ・・・
千夏さんの若い頃の写真にまた引き込まれた・・・
顔こそ特別に良いわけではない、おそらく世間で言う標準的な顔立ちだ・・
微笑んだ時の顔や何気ない仕草、
お喋りしている時の言い回しなどに男心を
擽る魅力があるのかもしれない・・僕はいま・・
千夏さんと関係を持ちたい・・強くそう確信した 好きになっている
ふだん着こなしている洋服にも女性らしさを感じる・・
今日着ているニットのワンピースが少し崩れかけている身体に
纏わりついている
少し大きめで垂れ始めているバストがくっきり形が出て僕の目に厭らしく映る
千夏さんのこの身体を不特定多数の男たちが・・
どれ程の男が・・弄ぶのだろうか！
本当に千夏さんは卑猥な女になってその艶めかしい身体を
晒すのだろうか
この場所でこの家の何処かで・・男と・・相手がたとえ僕だとしても・・
その身体で受け入れてくれるのだろうか・・
まだスワッピングの事実は掴んでいるわけではない、
これまでの会話の中にも出てこない・・
でも確かにしている・・
しているなら近藤さん夫婦は僕たち夫婦を
禁断の園に誘い込んでくるのだろうか・・
きっかけが必ずあるはずだ・・露天風呂にだって
夫婦で入る関係なのだ必ず誘ってくる
旅行する事だって決まっている・・
その日に必ず来るその時が・・
それまでもう少し窺った方がいい・・
それほど千夏さんに惹かれてしまった！
僕はトイレを借りたくなった・・・
千夏さんがトイレの場所を教えてくれた今僕は酔っている
酔いに任せた振りをしてここで千夏さんに
キスを迫ってみようか・・
今がチャンスだ、出来るかもしれない身体の距離も
近いリビングからも見えていない
半身になっている身体を引き寄せてキスを迫ってみようか、
一瞬だけなら・・酔っているから許してもらえるかもしれない・・
だけどもし千夏さんが嫌がるように
顔を反らしたらそう思うと伸びかけていた腕が止まった・・
この場所で自分を見失う事ができなかった・・
トイレの中で用を足しながら自分のみだらな妄想に
怖さが後戻りした
手を洗いながら鏡に写る自分の顔が切なく映った・・
リビングに戻ると部屋の明かりが眩しく感じた！
ちょっと飲みすぎじゃない顔が青白いわよ
明子の顔がぼやける様に二重に見えていた・・・
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