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奈落、その9、譲れれる人妻

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奈落、その9、譲れれる人妻

吉見のベンツはどしゃ降りの昼下がり、喫茶店の駐車場にあった。

その日は店休日だった。

マスターの田中は、窓辺のテーブルでコーヒーを

飲みながら煙草を吹かし、吉見を待っていた。

しばらくして、カップも空になった頃、2階から吉見が降りてきた。

ネクタイを絞めながらのワイシャツ姿だった。

『マスター、このスケまだ尻の穴キツそうだな』

『そうですか、何度も掘ってやって仕込んだつもりなんですけどねぇ』

危ない会話が飛び交った。

2階には、そのスケと呼び捨てにされた40歳の主婦が手錠を架けられ、

猿轡をされベッドに転がされていた。もちろん一糸まとわぬ全裸だった。

『子持ちだよな?』

『えぇ、高2の男の子が一人とか聞いてます。旦那は公務員ですね』

『じゃ、昼間しかダメだなぁ』

『ですね、ここひと月は週2回ショートで上がらせてます』

『ロングは今日が初めてなんか?』

『はい』

吉見はマスターから連絡受けて、

2時間前から2階にに上がり今までその主婦を蹂躙していたのだ。

マスターの田中は電話で慌てていた。

『吉見さん、ちょっと2階で大変なことに…、この前店で紹介した、ほら、チェ

ジュウ似の奥さん!中野真穂子…、ちょっとやらかしてですね、

来てもらえませんか?』

吉見はすぐ現れてマスターから事情を聞いた。

そのチェジュウ似の中野真穂子は二ヶ月前から同じような年頃の奥さんと二人で

店に来るようになって、

マスターの田中がすぐに狙いをつけた。

年齢の割には若く見え、チェジュウをふっくら太らせた感じで、

色白の美人だった。

体型はたっぷり女の蜜を蓄えたような広い骨盤の下半身を持ち、

裸に剥かなくても服の上からでもその豊満さは想像できた。

思いのほか守備よく事が進み、

一ヶ月あまりで男女の関係に持ち込んでアナルの

処女までもらい陥落した。

その翌週にはアングラ商売に引き入れ2階に上げるようになった。

いつもは喫茶店でさぼる金回りのいい営業マン相手に

ショート(1時間)で2階に上げていた。

今日初めてロング、つまり店休日に一人で昼間6時間貸し切る客に

中野真穂子をあてた。

ところがその客が望むアナルセックスを拒み、

トラブルになったということだ。

ロングは長時間にはなるが、


報酬はショートの5倍になった。

そのかわり、客は時間がある分、多彩な攻めやアブノーマルな

セックスを好んでするので、

それは覚悟してベッドに上がらなくてはならない。

吉見には中野真穂子をつい一週間前に

喫茶店の客同士として店で紹介していた。

まさか、吉見がアングラ商売の実質のオーナーとは知る由もなかった。

ただ吉見はチェジュウ似の美貌と豊満な下半身が目に焼き付き、

マスターの田中には近々客として抱かせるように段取りを指示していた。

以前にも田中が陥とした人妻で気に入ったのがいると

どうしても自慢の真珠入りを食わせたくなり、

マスターに段取りさせた。

ほとんどの人妻は初めて経験する化け物に泣きわめきなから、

最後にはアクメにうち震えた。

吉見が表に出ることはまずなかったが、

なにかトラブルがあるとすぐに動いた。

やはり、そこから表沙汰になることを一番恐れていた。

『わかった、ちょっと折檻するか』

そう言うと、2階に上がっていった。

ホテル並みの豪華なベッドルームで2時間に渡り、

ドスの効いた物言いとあのグロテスクなペニスで40歳のチェジュウを

攻め立て折檻して降りてきたのだ。

ただ、一番効いたのは、巨根でもなければ、

埋め込まれた真珠でもなく、

やはり背中の彫り物の龍の睨みだった。

それは吉見自身が一番知っていた。

中野真穂子の視覚に背中の龍が入った途端、

顔色が変わったのが分かった。

『吉見さん、怒ったお客さん、結構上客でしょう…どうしますか?』

『う~ん、あの客は権藤さんの紹介だからな~』

吉見はしばらく考えていた。

『マスター、俺が権藤さん通して詫び入れとくけど、

お客さんには初物食ってもらって機嫌直して

もらうしかないかなぁ』

『ですねぇ…でも、今のところ陥とせそうなのいないんですよ』

主に女を引き込む仕事はマスターの田中が担当していて、

吉見は客のほうを担当していた。

『んじゃ、俺がなんとかするよ』

『えっ…吉見さんが?』

『マスター、ほら…』

吉見はアイコンタクトでマスターに分からせようとしていた。

すぐに、ピンときたマスターは目を見開いた。

『あっ、この前食わせてもらった吉沢さん?』

『うん、ダメか?』

『それはいうことないけど…でも、

吉見さんのコレにするんじゃなかったですか?』

マスターは小指を立てた。

『まぁ、ある時まではな』吉見は苦笑いした。

『あっ、そうか。俺にやらせたからですか?』

『違うよ、どうでもよくなったから抱かせたんだよ。

ちょっと生意気になってきたんで、もういいよ』

『ですか~、まあ、2階に上げても抱きたい時は

抱けばいいじゃないですか』

マスターも軽く同調して、付け加えた。

『吉沢さんはアナルでのアクメも知ってますしね。

それに、清楚な奥様そのものじゃないですか』

『まぁな』

更にマスターは続けた。

『それに、あの顔であのマン毛はないですよね?

アンバランス過ぎて、かえっておっ立ちますよね?』

『確かにな。俺もあの剛毛にはびっくりしたよ。

マスターが言うように客取らせてもたまに抱かせてもらおうか。

たまに拝みたくなるマン毛だからな?』

この日スーパーのレジにパートで立つ吉沢真弓のアングラ商売への参加、

つまり売春への段取りが決まった。

その日の深夜、吉見は再度喫茶店に来ていた。

『マスター、権藤さんに会って来たよ』

『で、どうだったですか?』

『権藤さんはな、筋としちゃ、本人が頭下げに来て、

お客さんが望んだことをもう一辺叶えるべきだろうって…』

『まいったな、正論で来られちゃ…、その通りですもんね』

翌週の店休日にベンツが2台駐車場にあった。

店の2階では、中野真穂子が失態を働いた客に詫びを入れ、

再度望まれたアナルセックスで鳴いていた。

客は頑強な体躯の土建屋の社長だった。

間に立った権藤という吉見の兄貴分が自分の車で迎えに行き、

同行したのだ。2時間程で、赤ら顔の社長が降りてきた。

『権藤さん、次いいですよ、いま風呂に入れて流させてますから』

『そうですか、粗相はなかったですか?』

『えぇ、この前とは別人でしたよ』

『そうですか、あのあと、この吉見が教育したそうですから…』

権藤は吉見の肩を叩き、自分の威厳も見せた。

吉見はすぐに社長を送り、

権藤は間に立って骨折ってもらったということで、

2階にあがり中野真穂子に食らいついていた。

たった一度の失態で一週間の間に二人のヤクザに恐怖を

感じながら肉体を弄ばれた。

それに、権藤のペニスも吉見に負けず劣らずのデカさで、

細工は真珠ではなく、シリコンの輪っかを幹の中ほどに

埋め込んでいた。

それはまるで孟宗竹の節のようで、

女にしてみれば亀頭が二つあるのとおんなじ感触だった。

平凡な主婦がまず出くわさないペニスだった。

吉見が戻ると権藤はマスターと談笑していた。

『おっ、ご苦労さん、なかなかべっぴんな奥さんだな~吉見』

権藤は、『俺好みで気に入った』と

『譲れ』という意味を含ませた物の言い方で

視線を吉見に向けたままだった。

長年その言い方を察するのは慣れていた。

『よかったら、どうぞ可愛がってください』

『そうか、わるいなぁ~吉見』

『いいっすよ、ただ普通の主婦ですから、その辺は…』

『だな、昼間2階使っていいか?』

『いいですよ』

マスターも今度の件では恩義を感じているらしく、すぐに返事した。

『じゃ~、俺帰るわ。吉見、お前そのあたりのことをあの女に

納得させとけや。最後に一発やりたけりゃ~やれや』

もうすっかり、自分の女にしていた。

ヤクザの縦社会は容赦なく下が割の合わな

い条件を飲むことになっていた。

中野真穂子は二人続けての攻めの辛さに疲労困憊で寝入ってしまった。

その間に階下で勝手に自分の白昼の情事の独占者が決まった。

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