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奈落、その2、初めてを奪われて





奈落、その2、初めてを奪われて

とうとう…

言葉では知っていたし、

夫の隠し持っている官能小説でも読んだことはありました。

男は私を縛りたいと提案して、

縛る前にやさしくアナルセックスの説明をしてく

れました。

それは、アナルの初めての時はじっとしてないと

痛みがひどく辛いから、

私が暴れないように縛らせてほしいとのことでした。

♂『奥さん、痛くないほうがいいだろう?』

♀『は、はい』

♂『じゃ、手首だけ縛らせてもらうよ』

♀『手首だけですね』

♂『あぁ、手首だけで充分だよ』

ホテルのタオルを湿らせて跡が残らないように縛られましたが、

湿らせているので結び目が硬く容易にはほどけません。

ちょうど体育座りの格好に似ていましたが、

違うのは両腕を太股に回したところで縛られ、

太股を腹に付くぐらい自分の腕でかかえ込む窮屈な姿勢でした。

確かに手首だけでしたが、結果的には両足も

自由を失うことになりました。

縛られて初めてわかりましたが、

これではアナルは自然に全開し、閉じることさえできなくなりました。

そしてその格好では横向きか仰向けの体位にしかなれません。

男は仰向けに転がし、両足首を片手で持ち上げ、

もう片方の利き腕でドリルを掴み挑んできました。

♂『さぁ奥さん力抜いて』

♀『あぁ怖~い』

♂『大丈夫だよ、ちゃんと広げて緩くなってるから』

♀『ど、どうしてもしなきゃいけませんか?』

♂『そうだな、ココやらないと奥さん素直にならないからな!』

♀『そんな…私、主人がいるんですよ』

♂『そうだよ、アンタが人妻だから惚れたんじゃないか』

♀『惚れたって…』

♂『勘違いすんなよ、アンタのこの熟れた身体にだよ』

♂『人妻の身体しか興味ないんだよ、オレ』

♀『でも私はもうあなたに…』

♂『バカ言え、アソコは旦那にもやらせてるだろうが…』

♂『とにかく、奥さんの尻の穴の処女散らしてやるからおとなしくしてろ!』

男は切っ先を当てて、ゆっくり腰を進めてきました。

♂『ほら、もう先っぽが入ったぞ。ここまでくわえりゃ、あとは楽だからな』

♀『あぁ、痛た~い、だめぇ~、痛た~い、ううっう~ん』

騙されました。

ただ私の自由を奪い、やりたい放題したかっただけでした。

これでは強い抵抗の意志があっても何ひとつできませんでした。

初めて経験するそのセックスは辛く、長く、

逃げ場のない絶望的な苦痛の連続でした。

そんな私の表情を明らかに喜んでいる男の視線が心身共に

昨日までの平凡な38歳の主婦を破壊していきました。

途中で嵌められたまま横向きに体位を変えられた時、

ペニスが中で回転して思わず悲鳴を上げました。

今まで縦に動いていた数個の真珠が横に円運動を起こしたのですから、

その凄まじさは尋常ではありません。

それを見過ごすはずのない男は、

さらにペニスを軸に左に右に私を転がし、

悲鳴にも似たうめき声を部屋中に響かせました。

それから男は私の辛さを紛らわそうとしたのか、

それともただ私を言葉攻めしたかったのか、

挿入の最中ずっと耳元で囁いてました。

『あんたのような人妻は尻の穴を覚えたら離れられなくなるぜ』

『尻の穴をやられたら大抵の女はおとなしく素直になるんだぜ』

まるで、呪文のように耳に残る言葉でした。

長い、長い、異常なそのセックスもやがて男の力も尽きたところで、

白濁の毒を本来の場所と薄い肉幕を隔てた空間に放出して終わりました。

『奥さん、初めての経験は少しばかり辛かったな』

男は私の『初めて』を奪って満足この上ない様子でした。

終わってもまだ自由の
効かない格好で横向きに転がされていました。男は後ろから、時間かけて奪った
『初めて』の箇所を指で確認していました。奪われた私は確認しなくても、どれ
ほど無惨な様相かわかりました。男は指の確認では物足りないのか、思い切り尻
たぶに顔を近づけ、観察していました。

『奥さん、ポッカリ穴が空いてまだ閉じていないぜ、ハッハッハハ。ちょっと痛
々しいが切れてはいないから安心しな、奥さんはココの素質もあるんだなぁ』

勝手な解釈をつけて私の『初めて』の喪失を正当化しました。
急に便意を催してきました。

『すみません、ちょっと…お手洗いに…』

そう伝え、タオルの縛りをほどいてもらおうと思いましたが、平然と無視されて
男は浴室に消えました。
しかし男はすぐにかえってきて意外な言葉を口にしました。

『だろうな!浣腸したのととおんなじだからな』

苦痛になろうとしいる私に意地悪言ってきました。

意地悪は言葉にとどまらず、

私を後ろから抱き込むようにしてお腹を押し揉みしてきました。

涙を流し許しを懇願しましたが、

頬擦りしてくるだけでした。

限界にきて私が身震いしだしてから、そのまま持ち上げ、

トイレに運ばれました。そこで赤ん坊に排便させる格好

で脚をかかえて、便座に向かった瞬間、脱糞しました。

男は自分の浣腸液の効果を目の当たりにしながら、

私の悲鳴にも似た泣き声を絞り出させました。

『奥さん、ここまで見られちゃ、ただの他人じゃないよな』

主人にも見られたことのない醜態をやすやすと見た男の

恐ろしさを思い知りました。

そのあと風呂場で無残に犯された陰部やアナルを丁寧に

洗ってくれました。

もちろん拒否しようと思いましたが、

背中の彫り物が言葉を発することを制していました。

蛇に睨まれた蛙と同じ、彫り物の龍に睨まれて萎縮する主婦でした。

私の洗いが済むと今度は男の身体を洗わされました。

まじまじと近くで見る奇っ怪な

それは背中の龍と同じくらい凄みがありました。

こんな物を受け入れていたのか

と思うと今更ながら背筋が寒くなりました。

それと同時に平凡な主婦の私が屈服しても仕方ないと、

どこかで正当化する自分がいました。
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