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奈落、その8、~生殺し~

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奈落、その8、~生殺し~

痴態を繰り広げた喫茶店の帰り道に男に問いただしました。

『どうしてですか?こんなことするなんて…』

男はニタッとして冷静というか開き直っていました。

『いいじゃないか、向こうが奥さん抱きたいって言うからさ』

説明になってませんでした。

『そんな、それじゃまるで売春…』

言いかけてハッとして言葉を失いました。

『まさか…そうなんですか?』

男は先ほどと同じ表情で言いました。

『売春じゃないよ。補てんだよ。

奥さん仕事休んでくれたろう?その補てんだよ補てん』

『そんな…』

『いろいろ、あのマスターには世話になってるからな、

これは俺からだ。』

そう言うと茶封筒を内ポケットから取り出し膝の上に置きました。

例えようのない悲しみが込み上げてきて、

大粒の涙がボロボロ封筒に落ちてきました。

『嫌です、こういうの』

涙で濡れた封筒を突き返しました。

男は苦虫を噛み潰した表情で私を降ろすまで無言を通しました。

私も珍しく自己主張の態度を示し、挨拶もせずに車を降りました。

それから二週間過ぎ、男からの連絡は途絶えました。

あの日別れた時には翌日にはメールで反省の文面が

届くだろうと思ってました。

それにその日はマスターとの痴態を目の当たりにしただけで、

一切私には触れなかったので、

その反動は予想でき、それを受け止めるのは私しかいないと

思ってました。

誘いに乗るかどうかは別にして、

あの男の性欲はこの二ヶ月で熟知していたし期待もしていました。

しかし、それは見事に裏切られ、

二週間ほったらかしにされるとは思ってもいませんでした。

関係をもってから、

週に2~3回は駐車場でベンツが待ち、

男の性処理のお務めをさせられ

、完全に肉体だけは性の服従をしていたのに…

こういうのを生殺しと言うのでしょう。

もう男からは呼び出しはないものと思ってました。

その日パートが終わりロッカーに戻った時、

携帯のランプが点滅していました。

心がざわめき急いで確認するとメールの着信でした。

思いもしなかった男からのメールでした。

胸がドキドキ高鳴りました。

ドキドキは恐怖ではなく、ときめいたドキドキでした。

まるで少女のような気持ちでした。

男からメールはいつにもなく上品でした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【メール】
『奥さんご無沙汰してます。元気ですか?
まだ怒ってますか?
そろそろ機嫌直して美味しい物でも食べに
行きましょう!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メールは素直に嬉しかったです。

まだ会えるんだと思うと心が弾むのがわかりました。

本心はあの男の逞しい肉体を失うことが辛かったのです。

夫との性の喜びのもうひとつ山を

越えた向こうにある異常なくらいの肉体の喜悦は

あの男なくしては考えられませんでした。

また、あのオス臭い肉体に抱かれると思うと下腹部がジュンと

疼きました。

二週間も生殺しにされた後遺症が下腹部の疼きとして表れました。

高ぶる気持ちが冷めたのはメールの着信時刻が

3時間前だと気付いた時でした。

慌てて返信を打ちましたが、文面は冷静を装いました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【メール】

『元気ですよ。もちろんまだ怒ってますけ

ど…もうあんなこと嫌ですから。

何をご馳走してくれるんですか?』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

できるだけ、可愛くメールしました。

すぐに返信きました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【メール】

『なんでも奥さんが好きな物でいいですよ。

ちなみに俺が今一番食いたいのは奥さんの

熟れたオマンコかな!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

結局、いつもの卑猥なメールに変わりましたが、

今日はなぜか懐かしくて許せました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【メール】

『嬉しい!私もあなたの大きなチンポが

食べたいかな!?』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

考えられないメールを打っていました。

打ったあとすぐに携帯が鳴りました。

男からでした。

『奥さん、いまスーパーにいるのか?』

男は弾んで電話してきました。

『ええ、そうです』

『今から迎えにいくから?』

『はい、お願いします』

トントンと会うことになり、久し振りにベンツに乗りました。

男は精をつけようと焼肉をご馳走してくれました。

当然そのあとはお互いを貪り合うことになります。

男が肉を美味しそうに食べるのを見ているだけでオスの

本能を垣間見ているみたいで欲情してきました。

まるで私が食べられているような気がしました。

男の仕草のすべてがベッドでの行為に結び付き、

頭の中にあの巨大なペニスがちらついて普段の平凡な主婦は

男の前にはいませんでした。

ホテルに着くなり、いつものように全裸になりベッドに上がりました。

男から電話があってから急いでお手洗いに駆け込みウォシュレットで

洗浄しウェットティッシュでも拭きあげてきました。

あんな仕打ちを受けても身体の求めるものは違うんだなぁと

少し悲しくなりましたが、下半身はもう走り出してました。

男がベッドに上がるといつになく濃厚なキスを求めてきました。

焼肉の匂いなどまったく気にならず、

お互いの口中をまさぐり舌を絡め合い吸い合いました。

また、後遺症の残る下腹部がジュンと疼きました。

キスだけでこんなに感じるものかと思い、

このあとの男の攻めがどれほどのアクメを

もたらすか不安になりました。

長い口吸いを解くと男はシックスナインを要求し、

私を上にして男は仰向けになりました。

男の顔を跨ぐと同時に男は陰部に吸い付いてきました。

もう、耐えられないくらいの快感でつい悶え声を出しました。

『奥さん、俺のもちゃんとやれよ』

握ってはいましたが、男の速攻の吸い付きに遅れをとってました。

『は、はい、ごめんなさい』

促されてすぐに大きく傘の開いた亀頭に唇を被せていきました。

主人とは圧倒的に違うその太さは、

最大限に口を開かないとくわえることができず、

呼吸は鼻でしかできなくなります。

鼻に抜ける据えたペニスの匂いは

今の私にはたまらないフレグランスでした。

男も小便をしたであろうと思われる尿素の匂いも

混ざってはいましたが、それもいとおしく思えました。

これがオスとメスの交尾なんだとわかりました。

男がいつもシャワーさせずに陰部を口唇愛撫してる理由が

初めて理解できました。

いつになく長いオーラルセックスでした。

『奥さん、これでお互い一度いこうか?』

私の股間から男の声が響きました。

『ウッボッは、はい』

くわえたままでは返事できできませんでした。

私は一段といとおしく幹を握り擦り、

舌の絡みも亀頭の裏に集中して吸い立てました。

これもこの二ヶ月で教えられ、仕込まれたことでした。

男も途中で枕を二つ重ね高くして陰部全体と

アナルまで守備範囲にして舐め吸いを繰り返してきました。

ときたま男がキクラゲと呼ぶ小陰唇を甘噛みしてくれました。

夫では考えられない熟練した性技でした。

男の技はこのシックスナインの最後にもありました。

私がいくのを予測して射精も制御できるのでした。

それは男のほうが若干早く射精し、

きちんと口に注いがれてから私のアクメがくるようにしてくれます。

いつか男がピロートークで話してくれたました。

『奥さんの鼻息とアナルのひくつきでだいたい近いことがわかるよ』

感心したのを覚えてます。今日も絶妙のタイミングで私の口に噴射され、

それが合図みたいに私のアクメのスイッチが押されました。

大量の精液はやはり全部収容できず男の幹をつたい溢れました。

なんとか収容できた精液を飲み干し、

更に幹にまとわりついたものと根元の陰毛に溜まったものを吸い舐めて

オーラルセックスが終わりました。

その日偶然にも夫は出張でしたので、

結局、泊まりで男に一晩中抱かれ歓喜の声をあげ続けました。




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