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あなたならどうする、その5、結婚式を挙げて10日で俺は騙されていたのか

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あなたならどうする、その5、結婚式を挙げて10日で俺は騙されていたのか。

午後6時半、教えられた駅で降り弁護士事務所を目指して歩き出した。

それなりのビルの中に、そこは直ぐに見付ける事が出来た。

扉を開け声をかけると男が出て来て、

自分が横山真一だと言い奥へと案内された。

そこには応接セットがあり、

30代半ばぐらいの女性が1人座っていた。

横山「紹介します、こちらは寺岡麻美さんです」

麻美「初めまして、今日はお呼び立てして申し訳ありませんでした」

私「堀切です。寺岡さんが私を呼んだという事なのですか?」

麻美「ウフフッそうですよね、訳が分かりませんよね。

これから横山先生が詳しく説明してくれますよ」

「みんな帰ってしまったんで・・・」とかブツブツ言いながら横山氏は

お茶を入れて来た。

そして、資料らしき物とノートパソコンをテーブルに置き、

ソファーに座ると淡々と話し始めた。

横山「今回の件ですが、堀切さんの妻である里奈さんは、

麻美さんの夫である寺岡敏文さんと不貞行為を行っています」

私「あぁ・・・そうだったんですか」

麻美「あまり驚かれないんですね」

私「なにか・・・これで意味が分かったというか・・・。

逆にスッキリという感じですかね」

麻美「良かったわ、そういう方で。ウフフッ」

私「ところで、その旦那さんと妻はどのような関わりがあったのですか?」

横山「前の会社でお付き合いをしていた方です」

私「あぁそーですか、納得しました」

横山「その事はご存じなんですね」

私「付き合っていた事、別れた内容については妻から聞いてます」

この後、資料を見ながら横山氏が今回の詳細を話し始めた。

それは今から1ケ月半ぐらい前の事です、

堀切さんが結婚式を挙げて10日ぐらいした時ですね。

その日は、敏文さんが仕事の付き合いと言って遅く帰宅したんです。

いつもと違うは敏文さんの異変に気が付いて、

麻美さんが興信所に頼んだのが始まりです。

麻美さんは、そこの所かなり敏感でして前にも

同じような事があったんですが、

その時は何も出てきませんでした

(この麻美という女性は、

かなり嫉妬深くて執念深い人なんだと私は思った)

今回は、敏文さんが週末に出掛ける時や、

仕事後に直接帰宅しない時は全て興信所にお願いしました。

結婚当時から出掛ける時、遅くなる時などは前もって麻美さんに

伝える事になっているので、興信所への依頼は容易でした。

その結果、ほとんどの割合で不貞行為が行われていました。

抑えた証拠としては、、ホテルに出入りする画像や動画はもちろんですが、

その他2人の親密なものです。

≪こう話しながら「こんな物です」とパソコンで仲良さそうにホテルに

入る画像などを数枚見せてくれた≫

また食事やお酒の席での会話のほとんどをレコーダーで記録できています。

細かいデータなどは興信所が作成した報告書があります。

会話の内容から、

1回目の不貞は麻美さんが気が付いた時で間違いないと思われます。

よって興信所にお願いしたのは2回目の不貞からと思って

間違いないでしょう。

また、最初に連絡を取ったのは敏文さんという事も分かっています。

そして今現在も不貞は継続しているというのが現状です。

私「何故今になって連絡を取ってきたのですかねぇ?」

横山「リナさんが結婚をした事を知って、

チャンスだと思ったのでしょうね」

私「以前の事をチャラに出来るということですか」

横山「お互い家庭がある事で、体だけの関係が持ちやすいと

考えたのではないでしょうか」

私「ふぅ~ん・・・」

私「それと先週の一泊旅行も、そうですよね」

横山「はい、湯河原に2人で行かれいてます」

その旅行の証拠も有るそうですが、

部屋にレコーダーを仕掛ける事が出来たので、

私にとってはかなり辛い内容だと言いました。

ここまで聞いて、私は目の前の冷めたいお茶を飲んだ。

私「勝手な言い分ですが、ここまで分かっていて、

もっと早く連絡してくれてもと思うのですが」

麻美「もちろんもっと早くお知らせしたかったのですが、

今現在、私の父が寺岡に対してある計画を進めていまして、

行動を起こすのをもう少し待って頂きたいのです。

そこでギリギリまで黙っておこうと考えました」

そして何故今日だったのかは、横山氏が説明してくれた。

昨日昼に、敏文さんから麻美さんに『今日は少し帰りが遅くなる』と連絡が入り、

もちろん興信所にお願いしたわけです。

夜になりレストランで2人が会い、

この日は里奈さんが敏文さんに相談しただけだったのですが。

その内容が、“昨日(日曜)の夜、喧嘩をした。

もう一緒に居るのも辛い、別れるかも”というものだったのです。

不貞の最初の頃にも同じような事を敏文さんが言っていますが、

今回も里奈さんに言ったんです。

“俺が一方的に別れを告げて他の女と結婚した時から

リナに対して引け目があった。

リナと今、会っていられるのはお互いが結婚したから。

もし今回の事で別れたのであれば、もう会えない。

だからお互い家庭は壊さないで、今まで通り会うしかない“

横山「昨日のこの話を聞いて、堀切さんが怒りから何らかの

行動を起こしてしまってはと思って、連絡しました」

私「そうだったんですか・・・だから昨日、急に私に謝ったんですね」

横山「かなり敏文さんに陶酔していると見受けられます」

私「妻は、脅されているというような事は無いですよね?」

横山「そのような事は一切ないです」

私「全て分かりました。ありがとうございます」

麻美「先ほどもお話しました通り、

この先お辛いでしょうがもう少し我慢して下さい」

私「仮面夫婦って感じなのかな。・・・了解しました」

麻美「今後、もちろん堀切さんの悪いようにはしませんから」

私「奥さんだって辛い訳ですもんね」

麻美「奥さんって呼ばれたくないので、出来れば名前でお願いします」

麻美「一昨日の喧嘩は、私にも責任があるのかな?」

私「どういう事ですか?」

麻美「一昨日は急に私が実家に行く事になって、

そんな時まで連絡を取って会うとは思わなかったわ」

私「そうだったんですね、だから慌てて出ていったわけだ。

でもアサミさんに責任はないですよ」

麻美「寺岡には早く帰ると連絡したから、

奥さんも夕食までには帰ったでしょ?」

私「俺も出掛けてたもんで・・・。

でも早かれ遅かれ喧嘩になっていましたよ」

麻美さんは軽く頷き微笑んだ。


この後、私は全ての資料と証拠を貰う事を承諾してもらった。

麻美「今週の土曜日に父も交えてお話しがしたいのですが

大丈夫でしょうか?」

私「えぇ、大丈夫です」

横山「それでは資料などは、その時までに用意しておきます」

麻美さんの実家までの地図を書いてもらい、

土曜日の13時に伺う約束をして帰路に着いた。


帰る途中、ビールを飲み食事を取りながら考えていた。

結婚式を挙げて10日で俺は騙されていたのか。

その後は、俺にも“寺岡”にも抱かれていたとは、呆れた女だ。

そして、俺を拒否して“寺岡”だけに抱かれる事を選んだ訳か・・・。

醜い女だ。

しかし私は、寺岡敏文に対して怒りは湧いてこなかった。

元々、裏切りは絶対に許さない性格なので私の怒りは“里奈”

この女にだけである。





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