男は権藤と名乗り、吉見の兄貴分とわかりました。
吉見に騙されて他の男に抱かれるのはこれで二人目になりました。
ただマスターと権藤が明らかに違っていたのは、
一過性の関係と所有権を得た関係という格差のあるものでした。
それは吉見が兄貴分の権藤にあたかも献上品として差し出し
たようなもので、やはりヤクザは女を性処理の道具としか
見てないようでした。
『奥さん、このまんまで先に一発ぶち込んでやろうか?
それとも素直に相手するんだったら、自由にしてやるぞ』
『…』
『OKだったら首を縦に振りな』
涙ながら私は頷きました。権藤は脚の拘束を解き、手錠を外し、
最後に猿轡を外してくれました。
『おう、やはりあのレジの美人奥さんだ』
猿轡を外して改めて私の顔を確認したようでした。
『これって昨日から決まっていたことなんですね?』
恐る恐る尋ねてみました。
『ああ、決まっていたな』
男はためらいもなく言い切りました。
これほどはっきり言われてはこれ以上返す言葉もありません。
昨日レジで権藤が言った『可愛がる人妻』も
『孕ますわけにはいかない人妻』もすべて自分のことだったと
思ったら悔しくなりました。
私の肉体は今日からこの権藤の性欲を受け止める道具として
従うことになるのだろうか。
当然まだ踏ん切りはつきませんでしたが、拘束を解いてもらった成り行き上、
今夜だけは諦めて権藤に身を任せようと決めました。
そして明日解放されたあと吉見に直談判しようと決めました。
『さあ、奥さん先に風呂に入ってからだ』
権藤は吉見と違って清潔な男だと思いました。
先にバスに追い立てられました。すでにお湯が張ってあり、
初めての男のために洗い清めました。
湯船に片足を入れた時でした、後ろで浴室の扉が開き権藤が全
裸で入ってきました。
『奥さん、一緒に入ろう』
『あっ、は、はい』
いきなりの乱入と申し出に恥ずかしさで俯いていました。
夫とも数えるほどしかないのに、
今日会ったばかりでまだ身体の関係もない男と狭い湯船を共にするな
んて考えられないことです。しかも頑強な体躯のヤクザなのです
。
『奥さん、背中流してくれ』
権藤はかけ湯をしながら、すでに所有者の命令口調でした。
『は、はい』
それまで俯いていた顔を上げ権藤を見ました。
すでに背中を向けていた権藤には
背中一面に不動明の彫り物が鮮やかに濡れて光ってました。
『吉見のを見ているから大丈夫だよな?』
『ええ~』
私は恐る恐る大きな色とりどりの背中を流しました。
『奥さん、前も洗ってもらわんとな!
これから奥さんが一番世話になる物だからな』
卑猥な言葉は吉見に慣らされてきましたが、
初めての男から聞くのはドキドキと心臓が脈打ちました。
前に廻り、権藤の股関のモノを目にして一瞬硬直しました。
それは吉見に負けず劣らず大きなモノでしたが、
驚いたのはその形でした。それはバナナのように上向きに
反り太い血管が見事に浮き出て、いかにも堅そうな
ペニスでした。こんなのを見るのは初めてでした。
石鹸の泡を立てて洗い始めて勃起して更にびっくりして手を止めました。
『ああ、奥さん、こんなの初めてだろうな!』
『ええ…』
『これはシリコンの輪っかを埋め込んでるんだ』
私が血管だと勘違いしたのはこの細工でした。
それは勃起すると幹の中程に竹の節ののように浮き出て
亀頭と同じ段差の引っ掛かりを持つようになるものでした。
真珠を埋めた吉見にしろこの権藤にしろヤク
ザは皆ペニスに細工しているのだろうか。
女にとって圧倒的に威圧するその細工は初めての時こそ辛いものだが、
いずれ慣れると普通のモノでは満足できなくななり、
忘れられないほどの刺激で快感を与えてくれます。
ヤクザのするセックスは麻薬に近いものです。
それは細工したペニスのほか、アナルセックスだったり、惚れ薬だったり、
精液を飲まされたりと普通の夫婦では及ばない特殊な領域の行為だと
身を持って知りました。ただ一度
それを知ってしまうと離れられなるというか、
手放したくない心理状態になり、
まさに麻薬そのものと言っても言い過ぎではありません。
いま手の中にあるペニスのシリコンの輪っかもいずれそうなるのかと
思うと不安なりました。
『どうだ奥さん、感想は?』
『えっ?』
いきなりの質問に狼狽えました。
普段の会話ではあり得ないペニスを見た感想と
言われても狼狽えるのは当然です。
『俺のチンポの感想だよ』
『すごいです』
『ほう、スゴイか!どうすごいんだ?』
しつこく聞かれます。これもヤクザの癖でしょうか、
言葉でも攻めてきます。
『大きくて、反っているのが…』
やっと答えました。
『そうか、吉見のはどんなだった?』
なおも続きます。
『吉見さんのも大きいです』
『ほうデカイか、で形は?』
『まっ、真っ直ぐでした』
『はっはは、真っ直ぐか』
『奥さん、俺のは反ってるからな、一番感じる所をグリグリ
擦ってくるらしいぞ』
権藤は過去の女の感想も披露して、新しい女への去勢を張りました。
『前の相手はな、アンタと同じ普通の奥さんでな、
最近旦那の転勤で別れたんだ』
『…』
黙って聞くしかありませんでした。
『その奥さんも夢中になったぞコレに』
『…』
権藤は困った私の表情を楽しんでいました。
『奥さん、ケツの穴も使えるそうだな?』
『えっ?』
びっくりしました。吉見からそこまで伝えられていたのかと…
本当に献上品だったのだと確信しました。
まるで私の目録があるみたいに詳細を知っているようでした。
目録みたいな私の話を伝え聞いて、現物確認をしに昨日スーパーに来たの
だと思いました。
『アナルセックスだよ!吉見に掘ってもらったんだってな、
いいだろケツの穴も?』
『えっ、は、はい』
ここで嘘をついても仕方ないと思いました。
『俺も別れたその奥さんのアナルにはまってな、
会うたびにチンボ浣腸してやってたぜ』
『…』
権藤は話ながら私の困った表情にそそられるのか泡の中で
ペニスが時々ピクピクと脈を打ちます。
『よし、奥さん挨拶代わりにしゃぶってもらおうか』
いよいよ権藤との性行為の始まりです。
泡を洗い流して権藤は浴槽の縁に座り、
ちょうど膝まづけばいい高さになりました。
すでに完全に勃起したペニスは見れば見るほど逞しく、
反った形は吉見のより立派に見えます。
そして幹の中ほどを一周するシリコンの輪はまるで反ったペ
ニスのチャンピオンベルトみたいでした。
『ほら、ちゃんと握って』
『はい…』
ちょうど輪っかの下あたりを握って口を近づけました。
権藤は黙って見ていました。
ほとんど吉見に教え込まれた通りに舌や頭を動かしました。
『うまいな奥さん』
ちょうど亀頭の部分だけくわえて裏の一番敏感な部分を舌で細かく舐めている時
でした。
『出すから飲めよ』
『…』
くわえながら、頷いてあげました。それから間もなく多量に吹き出して何度もゴ
クリと喉を鳴らし飲み干しました。
それから交替して私がそこに座らされ所有した女の道具を点検されました。
『奥さんのマン毛すごいな』
必ず誰もが触れないではいられない私の全裸の感想です。
『そんな~』
『広いし、密度も濃いな』
『もう言わないで~』
権藤は無視して攻めてきました。
『吉見が言ってたぞ、アリンコでも迷い込んだら生きて出られない樹海だとよ』
そんなことまでも…吉見は笑い話にして伝えたのかと思うとショックでした。
『全部剃ってやろうか?』
『そんな、それだけはやめてください。主人がいるんですよ』
恐ろしい提案に即答で反対しその理由も付け加えました。
『大丈夫だよ、毛ジラミが付いたと言えばな』
いとも簡単に完璧と思った理由を論破してきました。
『そんな、どうしてですか?』
『はっはは、そうだな~記念かな。それに奥さんのマン毛を
もっと濃くしようと思ってな』
『記念?』
『ああ、奥さんが俺の女になった記念だよ』
理解できない意味不明な論理を展開されました。
それから権藤は樹海を掻き分けてオマンコを見ていました。
『豆もデカイし、ビラビラもデカイな。
俺好みのオマンコだぜ奥さん』
『…』
『おい、あっち向いて四つん這いになれ』
命令通り浴槽の縁に上体をもたれ後ろ向きになりました。
何をされるかは承知していました。
『この穴の処女を吉見のデカイのが食ったんだな』
『あっああぅ~ん』
権藤はアナルを指でゆっくり揉み込みながら次第に指を
埋没させていきました。
『あっあっあっあう~』
やはり、指といってもピストンされると声が出ました。
そして、ことさら深く差し込むとそのまま抜かずに中で指先だけ回転させて
私の反応を楽しんでいました。
『あぁ~んっもう~許してぇ~っ』
吉見に教え込まれた快感は相手が変わってもまったく同じ声を