妄想と現実、その5、あなた・ごめんなさい・こんないやらしい女で・・
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妄想と現実、その5、あなた・ごめんなさい・こんないやらしい女で・・
5月末の土曜日がついにきてしまった。
それまで私達のセックスは激しさを増していったが、
ここ1週間はあえて禁欲を貫き、
ユリの身体の悪魔を焦らすのと同時に私の心も自分で苛めていた。
ユリはだんだん口数も減り、
高揚したタメ息を吐くことが多くなっていた。
夕方6時前、待ち合わせ場所の近くにユリを降ろすと
「 ・・・ 行ってきます・・
貴方! ワ・タ・シを待っててね・・・」
「あ~ぁ! 最後だから・・
思い切り抱かれて来なさい! 気をつけて・・・」
薄いラテン系のワンピースに隠された引き締まった尻を
まるで貝を擦り合わせるようにクネクネと
揺らせながら去って行くユリ。
逆光で形の良い足のシルエットが見え隠れしているのを
眺めていると急にドキドキしてきた。
今回はレコーダーのホールドも間違いなく設定した。
前回より幾分落ち着いていた私は子供達の待つ自宅へ車を向けた。
1時間後
「今、食事中・・・ ごめんね・・・ 濡れ始めている・・・
そのメールを見て、あの熱い高まりが甦ってきた。
しかし、その後40分後のメールを見て
仰天した。
「 怒らないで・・・ お店でしゃぶらされた・・・
挿入も・・・ 逝ってしまった・・・」
後にレストランは個室であったことがわかった。
その30分後
「 ラウンジで飲んでいる!
パンティを取られて・・・ 恥ずかしい・・・」
9時前
「 ホテルに入った・・・ 同じところ!
ラウンジで指で逝かされた・・・
漏らして服が・・・ ごめんなさい・・
帰ったら 悪い女だと言って
イジメテ・・ください・・・ 」
私は子供達の相手をしていたからそれ程の臨場感はなかったが、
心臓の鼓動は確かに早くなっていた。
11時、子供達から解放されべッドに横たわり
携帯が鳴るのを今か今かと待っていた。
しかし、1時、2時過ぎても携帯は光らなかった。
(幾らなんでも遅すぎる!
ホテルに入って5時間も経っている!)
イライラしながら3時を過ぎた頃、ようやく携帯が光った。
「 遅くなって ごめんなさい・・・ もう少しで着きます!」
それから15分くらいしてから車の止まる音がした。
ヨロヨロと玄関に現れたユリは前回以上の妖艶な顔つきで
(はい! これ・・・) と言ってレコーダーを
手渡し玄関先に座り込んでしまった。
まだ、録音の赤ランプがついていた。
「 シャワーは・・・」
「浴びてきたわ・・ でも まだ彼のが中に残っている・・・ 」
手を引いて2階へ上がろうとするのだが、ユリの足が動かない!
「 あなた・・・ 腰が抜けているの・・・ 助けて・・・ 」
抱き上げてようやくべッドに腰かけさせ着替えを終えると
「 遅かったね~! また 激しくやられた・・・ 」
「ごめんなさい・・・ 気を失って・・・
気付いても 起き上がれなかった・・・」
「 ・・・・・ そんなになるまで・・・・・」
「 あなた・・・ それ・・やっぱり聞くの・・・ 」
「 あ~! 聞くよ! ユリの本当の姿・・ 聞いてみたい!」
「 ・・・ 聞かれたくない・・・ きっと・・ ショックが・・・
きっと 嫌いになる・・・ 物凄く狂っているから・・・
いやらしい言葉も・・・ 」
「 大丈夫だよ・・
どんなことになっていても俺の大事な奥さんなんだから・・・ 」
ゆりは目にいっぱい涙を溜め
「 あなた・・・ ごめんなさい・・
こんないやらしい女で・・・」
と言って私に抱き付いて泣き始めた。
私はユリが愛おしかった。
元々、私の変態的な性癖に連れ込んだことも忘れ、
独りよがりになってはいなかったのか・・・
この時、私達は気持が一つになっていると思っていた。
あの録音テープを聞くまでは・・・
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