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彼氏がいる妻、その1、妻の唇には口紅が付いていなかった

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彼氏がいる妻、その1、妻の唇には口紅が付いていなかった

『また暴走族か。。。。うるさいな。。。』

去年の暮れ、深夜1時を過ぎたころにバイクの排気音を

響かせながら近くの国道を走り回る若者共にうんざりして目を覚ました。

妻は会社の忘年会からまだ帰ってきてはいなかった。

暫く眠ろうと試みたが、バイクは近くを徘徊しているようで、

その音にいらついてなかなか寝付けそうになかった。

『あのバカ達(バイク)はどこを走ってるんだろ』

ベッドから起き上ってカーテンを少しめくってみると、

大量の水滴が窓ガラスにこびりついていた。

ロックを外してサッシを少しばかりずらすと、

外からの寒気がスーッと入りこんできた。

私はサッシに手をかけたまま顔だけ外に出し、

マンションの8階からバイクの音が聞こえる方向へと目を向けた。

どの辺りを走っているかは分かっても、

そのバイクは見つけられなかった。

まあ見つけてもどうこうする訳でもないので、

外の冷たい空気に顔が冷やされる感覚

を心地よく感じながら、深夜の新鮮な冷たい空気を吸い込んで、

もう一度寝るか、とサッシを閉めようとしたその時だった。

自宅マンションへと続く路地を走ってくる車のライトに目がとまった。

妻がタクシーで帰ってきたのかなと思って目でその車を追いかけていると、

自宅近の公園の横に止まって、

ヘッドライトが消えた様子までは分かったが植え込みが邪魔

でそれ以上は見えなかった。

30秒ほどで植え込みの影から走り出したその車が公園の街灯で

照らされた姿はタクシーではなく黒いハッチバックだったことがわかった。

そのすぐあとを追いかけるように白いコートを来た女性が、

歩きながら車の背後に小さく何度か手を振っていた。

公園の街灯はそれが誰であるかを教えてくれた。

その女性がマンションの玄関に向かって歩いている様子を見ながら、

静かにサッシを閉じた。

私はベッドに横たわって大きく息を吐きだした。

天井を見つめながら考えていた。

以前から妻は会社の飲み会で帰宅が1時を過ぎるという事は稀にあった。

その時間に対して特に疑念は持っていなかったが、

黒いハッチバックというのにひっかかった。

勿論、飲まなかった人がいて、

車で送ってくれたということも考えられる。

しかし、マンション前ではなく、

わざわざ少し離れた公園の人目につかないところで降りた。。。

普通に考えると、時間帯からしても女性を送ってきたのであれば

マンション前まで来るだろう。

しかも光のない植え込み横にではなく、

数メートル先の公園の入り口近くにある街灯付近で、

足元の見えやすい場所に停車するものではないのか。

車が植え込みの所で止まったのは、

マンションから影に見えないようにしたのかも。。。

だが、遅い時間帯に帰宅したこと自体を近所の人に

わざわざ見られたくなくて、この位置を選んだのかもしれない。

マンション前まで来るより、

公園位置の方がこの車の進行方向に合っていたのかもしれない。

まだ車内に数人乗っていたということも考えられる。

車が停車しライトを消してから次に動き出すまでの30秒。。。

何か話していたのか。。。探し物でもあったのか。。。

頭の中で真偽が交錯していると、静かに玄関が開いてから、

何やらもたもたしている妻の様子

がうかがえた。

私も寝たふりする必要もなかったので、

すぐに寝室から出て妻を出迎えた。

白いコートを着たまま玄関先に座り込んでブーツを脱いでいた妻の

背中越しに、「飲み過ぎたんじゃないのか?」

と少し嫌味まじりに声をかけながら近づいた。

「あら、起きてたの、足が抜けなくて。」

少し笑った様子でチカラを込めてブーツを脱ぐと、

妻はすっと立ち上がって私の横を素通り

してリビングに入り、コートを椅子にかけた。

私は妻の後からリビングに入ったが、

妻の仕草からはそんなに酒に酔った感じはしなかった。

「お前、顔あまり赤くなってないのかな。

ちょっとこっち向いてよ。」

両手を自分の首の後ろに回してネックレスを外しながら、

少しうつむき加減に私の正面に顔を

向けた妻は、ちらっと私と視点をあわせただけで

「いい?お風呂に入りたいから」

と言い残してクローゼットに服を掛けに行き、

風呂場の脱衣所に入ってしまった。

私は些細なことにも気がつく性分のため、

普段から何かと妻は気を使っているだろう。

疲れているので早く休みたい気持ちもあるのだろうが、

私が起きていたことが想定外であったのなら、

今ここで下手に会話をして矛盾が生じてしまうことを

避けた意味の方が強かったのかもしれない。

だがすでに、妻が正面を向いたほんのわずかの間に、

私はすでに違和感を覚えていた。

きっと妻自身も私に顔を向けながら、

はっとしたのではないかと思う。

私が目を向けた妻の唇には、口紅が付いていなかった。

食事をしてきたのだから当然かもしれない。

しかし、妻の口の周りは薄っすらと赤みを帯びていた。

特に上唇の周り。

妻の口紅が付着しているものに間違いはなかった。

それは食事だけではけっして起こることのない。。。




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