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火遊び、その8、押えられない゛女の性

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火遊び、その8、押えられない゛女の性

夫達が出ていくと、千絵子はキッチンにて何かを作り始める…

(一人暮らしだから…こういうの喜んでくれるわよね…)

夫以外のそれも一人で暮らす男のために料理しているのが伺える…

やがて…次々と料理が出来上がる…タッパに詰める。

(後は、あの人…居てくれれば…)

タッパをバックに詰め…千絵子は浴室に向かう…

(やっぱりこういう時は綺麗にしとかないと…)

シャワーを浴び始める千絵子…温水が千絵子の

白い肌を濡らしていく…

(ああ…これから起こるかもしれないことを考えると私…)

石鹸で洗っている指が陰部に差しかかると…その指がそこで停滞し…

更に微妙に淫靡な動きを始めてしまう…

「あ…あ…ん…」

顔を歪めて声を漏らす千絵子…これから行おうとする

゛他の男との不貞な行為゛を想像してか、

興奮を覚え自慰に耽ってしまう…

(早く…あの人の…欲しい…)

千絵子の陰部を弄る指が激しくなる…そして…

「あ…あ…あん…」

シャワーの音にかき消される甘美な声とともに、

千絵子の指は止まった…

タオルで身体を拭き終わり…

(あまり派手なのは恥ずかしいから…)

千絵子は白地のお揃いのブラジャーとショーツを纏い…

そして胸元の大きく開いた服にタイトなスカートを履く…

身体のラインが浮き出る服装だ…

そんな服装の千絵子がバッグを抱え自宅を後にする…

(うふ…あの人喜んでくれるかな)

バッグの中のタッパを覗く千絵子…

もう千絵子の中には夫への背徳感が見当たらない…

これから起こる事への期待だけが存在している様子だ…

車ではなく自転車に乗る千絵子…○○駅付近に向かう…

そう…達雄のアパートへ向かっているのだ…

(あの人…今日は一限で授業終わるって言ってたわよね)

達雄のことを゛あの人゛という…要するに千絵子はもう達雄を

゛男の子゛ではなく…゛男゛として見ている…

(今日は私…素直に…)

自転車を漕ぐ脚が軽やかな千絵子…先日自分を゛女゛として見て

迫ってきた達雄…そして毅然として自分を襲う徳田から

救ってくれた達雄…そんな達雄に千絵子は一度は貞淑さから

突き放す態度をとったが…夫との微妙な行き違いも加わり…

今は素直に達雄に心…そして身体を委ねようとしていた…

(もう達雄さん…帰ってるかな…)

アパートに着き階段を上がる…部屋は先日達雄が自宅に来た時に

会話の中から聞いていた…

゛ピンポーン゛

チャイムを鳴らす千絵子…

「はい…あ…千絵子さん…」

扉が開く…Tシャツにジャージの達雄が驚きの

表情伴い姿を見せる…

「こんにちは…達雄さん…これ持って来たの…入っていい?」

千絵子もまた今までと違い緊張を見せる…

「どうぞ…」

驚きながらも中へ招く達雄…

「へえー結構綺麗にしてるのね達雄さん」

中に入り1Kの部屋を見渡す千絵子。

「千絵子さん…今日はどうしたんです…」

急な千絵子の訪問に戸惑いを隠せない達雄…

「あのね…この前達雄さんに助けてもらったのに

私ったら…だから今日はお礼にお昼作ってきたの、

達雄さんお昼まだだよね…?」

何か惹かれる達雄に照れたようにタッパを取り出す千絵子…

「はい、カップラーメンでも食べようと思って」

「良かった~じゃあ仕度するね、あっこの皿とか使っていい?」

キッチンで千絵子が料理を皿に移す…そして部屋のテーブルに並べる…

「うわー美味しそうですね」

「うふ、喜んでくれて嬉しい…そうそう、少し飲まない?」

千絵子は持参したロゼワインの栓を抜く。

「そんな…まだ昼ですよ」

「いいじゃない、このワイン飲みやすくて美味しいのよ」

昼間の飲酒にためらう達雄を余所に千絵子はグラスにワインを注ぎ…

達雄の隣りに座る…

「乾杯しよ」

グラスを持ち達雄に乾杯を促しながら寄り添っていく…

「あっ、はい、乾杯」

隣りに座る千絵子の豊かな胸元が達雄の目に入った…

「うふ、達雄さんいけるんでしょ?もっと飲んで」

隣りから達雄のグラスにワインを注ぐ千絵子…

「はい、いやー千絵子さんの料理美味しいですね」

「うふ、達雄さんにそう言われると嬉しい…」

二人の間の蟠りはすっかり消えている様子だ…だが…

(千絵子さんの谷間…見えてる…それに何か千絵子さんいい匂い…

いかん…この前のこともあるし…)

目に入る千絵子の胸の谷間と…

漂う石鹸交じりの何ともいえない千絵子の女の匂い…

達雄に妙な意識を植え付けていた…

やがて食事も終わり…

「片付けるわね…」

千絵子は立ち上がりキッチンに向かう…

(ああ…千絵子さんの腰のライン…たまらん…でも…)

空いた皿を運ぶ千絵子の後ろ姿に艶めかしいものを感じる達雄…

だが先日の自ら迫った時の千絵子の反応がブレーキをかけてしまう…

(達雄さん…どうかな…今日は私を…)

そんな複雑な達雄の心を余所に…皿を洗いながら゛何か゛を

達雄に期待する千絵子…

「達雄さん…私…少し酔っちゃったから…もう少し休んでいっていい?」

皿を洗い終え…ベッドに腰掛ける千絵子…

どことなく達雄を誘うような目…

そして゛美熟女のフェロモン゛を達雄に対し発散している様子だ…

「えっ、あ、はい…」

千絵子の何か淫靡な雰囲気に戸惑いを見せる達雄…

「ありがとう…ねえ…達雄さんもここに座らない?」

達雄にもベッドに腰掛けるよう促す千絵子…

ワインの酔いが自分の願望を後押しするように積極的にさせている…

「でも…」

千絵子から顔を反らす達雄…

(そんな…俺…またこの前みたいに千絵子さんに…)

何か先日千絵子に拒まれたことが達雄を消極的にさせる…

「あら、ひょっとして達雄さん…今、私に対してエッチなことを

考えてたりして…そういう時の男の人って、何かそういう後ろ

めたいような態度とるのよね」

「そんなことないですよ…千絵子さん…」

千絵子の言葉に゛図星゛な感情の達雄は動揺する…

「あら達雄さん…何か怪しいな…」

そんな達雄を意地悪な笑みを浮べ見つめる千絵子…

「俺…ベッドの上で千絵子さんの隣りに座ったら…この前みたいに…」

千絵子から顔を反らしたまま達雄は呟く…そんな達雄に…

「その時は驚いたけど…今は達雄さんに迫られこと…

私…嬉しいんだけどな…」

俯きながら、千絵子は達雄を誘惑する言葉を口にする…次の瞬間…

「千絵子さん…俺…」

達雄は立ち上がり…ベッドに千絵子を押し倒し覆い被さっていく…

(あなた…ごめんなさい…でも…もう私…耐えれないの…許して…)

達雄が覆い被さって来た瞬間…一瞬だけ夫への背徳感が過ぎる千絵子…

だが…押えられない゛女の性゛に夫に許しを乞い…左

手の指輪を外しながら達雄に身を委ねていく…


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