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浮気妻、その3、ICレコーダーを寝室に仕掛ちゃいました

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浮気妻、その3、ICレコーダーを寝室に仕掛ちゃいました

彼女は私の表情がショックで曇ったのを察知したのか、

慌てて謝ってきましたが、その日から一週間ほどはギクシャクしました。

結局、友人との夜の付き合いは週一度にしてランチで集まるようにする、

貴方に迷惑かけないようにする、と彼女から提案され、謝罪されました。

私は快く彼女の提案を受け入れましたが、心の何処かで彼女の

事を疑い始めたのもこの頃でした。

それからは彼女は主にランチで昼間に外出、週一度のディナーに

ついてもきっちり九時には帰ってくるような生活に変わりました。

心なしか、以前よりも優しくなったような気もしましたし、

私達は極めて良好な結婚生活に戻ることができました。

一度抱いた疑念が私の思い過ごしだったのかも、と思い始めた時、

事件は起こりました。

いつものように一時間程の残業を終えて帰宅した時のこと。

家のドアを開けた瞬間に違和感を感じました。

乱れた靴、リビングに入ると既に外は寒くなり始めていたのに

開き放たれた窓、そして開きっぱなしの寝室のドアの向こうには、

乱れたベッドシーツ。

綺麗好きな彼女が居たとは思えない乱れた室内に唖然としました。

そこに彼女の姿はなく、事件か何かが起きたのかも、

と本気で心配しました。

私は彼女の名前を呼びながら部屋中を探しました。

そしていよいよこれはもう警察に連絡するより手はない、

と考え始めた時、やっと彼女が帰ってきたのです。

彼女は若干息を切らしながらも、問い質す私に対して何もない、

大丈夫だ、ちょっと緊急に友人に呼び出されてそこまで行っていた、

と繰り返すばかり。

私は完全に納得がいかないまでも、彼女が無事であった事に安堵し、

全身が脱力するようにその場にへたり込んでしまいました・・・

情けない話ですが。

彼女は大急ぎで部屋を片付けると、いつものように手際良く

夕食を準備しました。

私は努めて平静を保つように心がけ、自らの心を落ち着かせました。

しかし夜ベッドに入った時に、どうしても説明のつかない一点に

気が付きました。

それはトイレの事です。

彼女の姿を探した時にトイレも見ましたが、

その時確かに便座が全て上げられていたのです。

女性なら蓋を開けるだけで便座まで上げる必要はありません。

掃除をしていた、という理由も苦しいですし、兎に角乱れた室内と

合わせても、明らかに不可解な部屋の状況に、再び私の疑念が

湧き上がってきたのです。

他の誰かに抱かれてみては?と言ったのは私です。

今更彼女を責めるつもりはありませんでした。

しかし、いざ現実にそのような可能性を感じた時、

私が取った行動は彼女を問い質す、ということではありませんでした。

私の歪んだ性癖が真正直であろうとすべき私の倫理意識に

勝ってしまった瞬間でした。

私はICレコーダーを寝室に仕掛けたのです。

彼女を、嫁を信じようとする心を、私の邪な性癖が打ち

負かしてしまったのです。

嫁が居ない間にこっそりとレコーダーを仕掛けている最中、

涙が出そうになりました。

自らに対する情けなさ、男として決して公に出来ない情けない姿を

客観的に想像していたのです。

何もないはず・・・あるはずがない・・・

しかしその思いは粉々に打ち砕かれてしまいました。

レコーダーを仕掛けた翌日の夜、私は嫁が風呂に入っているうちに

PCで変換、携帯に転送しました。

そしてその翌日、仕事中の出先で商用車の中でレコーダーを確認しました。

静かな車内でイヤホンで聞くと、極めてクリヤーに音の

細部まで確認することが出来ると思ったからです。

はやる気持ちを抑えながらスイッチオン。

額から変な汗が出てきたのを覚えています。

一分、二分と、何も聞こえません。

十一時から二時までセットしましたが、一時間経っても一切音が

聞こえません。

これはひょっとすると上手くセット出来ていなかったかも、と思った時、

リビングで鳴る電話の音が微かに聞こえてきました。

嫁の几帳面な性格から恐らく寝室のドアは閉めたままのはず。

その状態でリビングの電話の音が拾えていたのですから、

高いお金を出した甲斐があったと思いました。

しかしその後は一切音が拾えていませんでした。

これはこの日は何も無かったのか?或いは浮気自体自分の

思い過ごしだったのか?

私はドッと疲れが出た気がしました。

いかに自分の性癖が歪んでいようとも、

この時は何もなかったことに多いに安堵し、胸のつかえが取れたような

清々しさすら感じていたと思います。

既に録音は残り五分を切り、実時間にして午後二時頃のはずでしたから、

もう私は何もないと考え、イヤホンを片方の耳から

外した時のことです。

ガサガサッ!ドスンッ!

いきなり騒がしい衣擦れのような音とベッドが弾むような音がしました。

私は慌ててイヤホンを付け直し、耳に意識を集中しました。

「あ!いやっ・・・・本当にもう!」

微かに笑いの入った嫁の声でした。

明らかに、絶対に間違いなく、嫁の声でした。

「あっ!あっ!あっ!あっ!あっ!・・・・もうっ!あんっ!ああっ!」

何の前触れもなく、それはいきなり始まりました。

「あんっ!あんっ!あっ!激しっ・・・・・ああああっ!

ああああっ!くっ・・・あっ!き、気持ちいいっ!あっ!あっ!

それっ、あっ!あっ!あっ!」

久し振りに聞く嫁の嬌声でした。

私はあまりの事に視界が暗くなるのを感じ、異様なまでに

聴力が研ぎ澄まされて行くような気がしました。

「あんっ、いい!そ、そこっ!ああああっ!あっ!いやんっ!ああっ!」

パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!

「ああんっ!ああっ!あっ!や、やだっ!すごっ!あっ、それっ!

い、あ、あっ!あああああっ!ああああっ!」

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ!

肌と肌がぶつかり合う音が一層激しくなっていった時、

録音が終了しました。

私は呆然としながら、薄れゆく意識の中で彼女の笑顔を

思い起こしていました。

その時点で彼女を問い詰める事は辞めにしました。

私の歪んだ性癖が本格的に開花したのを自分自身悟ったからです。

自分がやはり変態であったこと、あんなに大好きな嫁が浮気してるのに

何故か興奮している自分に、ある種諦めにも似た感情を

抱いてしまったことはショックと言えばショックでした。

しかし、それを遥かに上回る興奮をとことん享受しようと

決心したのです。本当に最低な夫ですが。

その日部屋に戻るといつもの彼女が夕食を用意していました。

全くいつも通りの嫁の態度に、言いようのない興奮と嫁に

対する愛しさを感じてしまっていました。

今目の前で優しく微笑みかけてくる彼女を見ていても、

昨日激しいセックスをしていた同じ女性とは思えませんでした。

ジェラシーと表裏一体の危険なまでの興奮、私はレコーダーを

毎日寝室に仕掛けることを決め、そして社用車の中でそれを

確認する毎日を過ごす事にしました。

前日よりは少し遅めの時間でセットし、そして翌日内容を確認しました。

まさか連日男を連れ込む、なんてことは無いと思いましたが、

その期待は裏切られました。前日同様、午後二時位からそれは

始まったのです。

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