私は名探偵、その8、妻と間を追い詰めます。
私は名探偵、その8、妻と間を追い詰めます。
『おい!! お前ら気持ちいいか?俺の寝室で何してる・・・・!』
妻『!!!!!!!』
男『!!!!!!!』
2人が私の方を振り向いた・・・。
人が本当に驚愕する顏というのは、
こんなにも不細工なのかと思うほど、2人の顏は間の抜けた
顏だった・・・。
男は何を思ったのか振り返りベットから飛び降りようとした、
私は男の肩に足をかえて力いっぱい蹴り込んだ、
男はベットの脇に仰向けに倒れた、
私はゆっくり近づき、
男の胸を足で踏みこみ男が起き上がれない状態にした。
私は上から男の顏をマジマジと覗きこんだ、
男の口元は諤々し目線も泳いでいた。
今になって考えると犯罪スレスレだったが、
その時は自分を抑えられていなかった。
男をいたぶる快感に酔いしれていた。
私は持っていたバットで男の顎を小突きながら、
私 『ずいぶん舐めた事してくれたな・・・
〇○山(近郊の山)に埋まってみるか?』
安いVシネのチンピラのような言葉が
少々言っててどうなんだと思ったが、
私自身、高校時代にそれなりのヤンチャをした事も
あり人との殴り合いも経験済みだった。
妻と出会ったった頃には営業と言う仕事柄もあり、
そんな雰囲気はすっかり消していた。
結婚後も良き夫、良き父親に努める為そんな
言動はまったく出していなかった。
それが・・・・
あまりの怒りに私の奥底に封印してあった地金が
でてきてしまったのだろう。
止まらなかった・・
そして、妻の方に撮影した駐車場での一部始終のビデオを
再生して投げた。
妻 『・・・・・・・・・・ごめんなさい、ごめんなさい』
妻は泣き出し布団にもぐりこんだ、
とりあえずは後回しだ、今は男の処刑を楽しもう・・
私はバットの先を男の額の上で当たるか当たらないかで、
ゆっくりとフラフラと揺らした
後で妻から聞いた話しではこの時の私の人相は
別人のようだったそうだ・・・。
私 『あ~!思いっきり、バット振り回したいいいい~!
いいかぁ?いいよな!』
私はベットを思いっきりバットで叩いた!
男 『すっすsつすい・・ま ・せん・・・・本と・・
スイマセン・・すいません』
言葉になっていない。
私 『なんで、俺が許さなクチャならない、
許せるとでも思ってるのか!!』
男の顏が醜いくらいに歪んでいた、
男の呼吸音はマラソン後の息遣いだった。
男 『ㇶぃ-ハ-、ヒハ‐、ゴ・め・ㇶ-は-』
私!!!!明らかに普通の呼吸音ではなかった・・・過呼吸だ!
私の弟も以前に同じ症状になったことがありすぐに分かった
私は我に返り、妻に
私 『おい!泣いてないで!なんか袋持ってこい!早くしろ!』
と怒鳴った!妻は布団から泣きながら顏を出しこちらを見たが
状況がつかめず茫然としていた。
私は『ちっ!』と舌打ちをし一階に駆け下りてあたりを
見回した、コンビニの袋が落ちていたそれを取ると急いで2
階へと引き返した。
男はまだ苦しそうに息をしていた、
私はコンビニの袋を半分に織り込み男の口元に押し当て
私 『ゆっくり息をしろ!』と言った
男は支持どうりにゆっくりと息をしようと懸命だった、
顏から大量の汗が出ていたので演技ではないようだ、
これが演技なら俳優として食っていけるだろう。
私も介抱しているうちに、だいぶ冷静さを取り戻した。
怒りが収まったわけではないが
何してるんだ!俺は!と思ったが、
今度はもう少し冷静に責めてみようと思った。