妻はクリ派　デルヘル妻、その18、最終回です。

デルヘル妻、その18、最終回です。

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デルヘル妻、その18、最終回です。

私は田代さんを飲みに誘いました。

妻の話に混乱したからです。

妻が不特定多数のオトコ達に抱かれている、

それが最初の精神的圧迫でした。

それが限定される、一瞬、私は喜びました。

了解しました。

しかし、よく考えたら、一人のオトコにずっと抱かれ続ける、

その方が辛く思えて来たからです。

あのぅ、その、田代さんの奥さんも、

実質社長さんの愛人と仰ってましたよね？

その、大丈夫なんですか？

何がですか？

田代さんは私を覗き込む様にビールを飲んでいます。

ですから、特定の男性に抱かれ続けるって、

その、違う感情が生まれるんじゃいかって？

妻の話を聞いた後、私が持った妄想はこんな感じです。

sexそのものは、まるで妻も望むかの様に激しく行われている

でも、それは妻のオンナの部分

今回の話を受けた場合、

妻はその男性とより多くのプライベートな時間を過ごすことになる

まるで不倫の恋人の様に、

いや、食事や事務所での時間は夫婦の様かも知れない

sex以外の時間を想像したら、

私、耐えられなくなって来たんです

あそこはね、いわゆるデリヘルじゃないんですよ

そうですね、会員制の秘密クラブでコンパニオン派遣事務所で、

愛人紹介所、と言った所です

だからsexだけじゃなくて、エステで女性を「磨いて」、

ラウンジで振る舞いを身につける機会を用意する

ソープの手習いだってあるし、

パートみたいにそこで働くこともあります

それに社長の所でエステの勉強をして、

その道に入って行く女性が多いですね、

最終的に女性向けだったり、男性向けだったりしますけど

今、そういうお店、多いですよ

店舗だけじゃなくて、個人で開業してる

（後で調べてみました。確かに多い

女性がね、風俗で働くのはやっぱり大変なんですよ

何でか分ります？

それはね、「情」が無い男性に身を委ねるからです

今の世の中ね、皆が常識とか理性という仮面を被って生きている

その結果、自分の妻に対して自らのオスを放つことが出来ない

その、抑圧された歪んだものが風俗嬢に向けられるんです

それが風俗って言うものです

奥さんが言っていたことは事実ですよ

そう言う店が流行っている

人妻店はね、特に

店の人間達に弄ばれなくても、客がそうすることを暗に認めている

それにプレイ自体がどんどんハードになっている

電マを当てられて意識が保てる女性は少ないですよ

その内、受け入れてしまった方が楽になる

そして、病気や精神を病んで消えて行く女性は多い、と聞きます

吉原に例えれば、花魁は華やかにもてはやされるけど、

そこからあぶれた女性達は川辺で自分の性を安売りし、

そして、あの当時は梅毒ですかね、

使い物にならなくなって場末の店すら追い出される

今は凡その病気は治療出来るのかも知れないが、それでも、ね

私達の妻が働いている所は、余程、恵まれています

でも、どんなに気を使ってもそういうリスクはある

私は田代さんの話を聞いていて、

なんて浅はかだったんだ、と激しく後悔しました。

最初の質問ですけどね、奥様へのオファー

これはこの店の普通のパターンですよ

もともとね、いわゆるsex奴隷的な女性を求める経済的

に安定した男性達の集まる場所ですからね

だからプレイそのものが激しくなるんです

普通の女性を、いわゆるメス奴隷に変えて行くプロセス

SM奴隷養成所、ですか？

SMに限ったことじゃないですけどね（笑

奥さんを所望している方ね、慣れた男性ですよ

これまで未婚のOLを「飼っていた」んですけどね、

その女性が結婚して地方に行く事になりましてね

だから心配しなくて好いですよ

それに契約した女性との恋愛はかなりのペナルティがあるんですよ

ビジネスで成功している人はそんな余計な事はしません

それにね、奥さんはもうsexじゃオトコになびきませんよ

？

sexすることで、オトコに抱かれる事が愛情だと

錯覚することは無いってことです

奥さんはね、ま、うちのもそうですが、いわゆるドエムです

はぁ

妻をドエムと呼ばれる事に不思議な気がしました。

ドエムの女性はね、愛情と信頼を区別するんですよ

？

いわゆる「ご主人様」には忠実に尽くします

全ての穴を埋められてね

でも、それは愛情じゃなくて信頼なんですよ

？

言葉が曖昧ですね

愛情ってのはいわゆる恋愛感情と理解して下さい

信頼は、そうですね、子供が親に持つ感情に近いですかね

奥さんはね、それ相応のオトコを信頼して身を任せる事を

知ったんですよ

旦那（＝結婚相手、ってのは恋愛期間や結婚初期に愛情を持たれ、

そして結婚生活の間に信頼が加わる、はずなんですけどね。

ま、僕たちが妻から愛情も信頼も得ているかは不安ですけどね（笑

奥さんが依頼主に走ってしまう事は無いですよ

今までそういうトラブルはゼロってだけですけど

少なくても彼はそういうアソビを知っている男性です

それが九月初旬の話です。

そして、妻はその契約を受け入れました。

週に二日、デートをする

月に一度は宿泊を伴う

契約はどちらかの申し出で打ち切られるまで継続する

同時に妻はエステの勉強を本格的に始める事になりました。

社長のお店でです。

これは家族に対して、週に二日、帰宅が遅くなる事や、

月に一日、研修の名の下に外泊する事の理由になるという意味でも

都合がいい事でした。

ゆくゆくはエステを仕事に働けたらいいものね

これが妻にとって非常に前向きな目標になったのも事実です。

以上が、私達夫婦のお話です

尻切れとんぼで申し訳ありませんが、とりあえず、これ完とさせて

いただきます、変化があれば、また、お話を書いてみたいと思います

その時はまた、宜しくお願いします