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家内の彼氏、その23、恋人になってくれませんか











家内の彼氏、その23、恋人になってくれませんか。
川島君との連絡が途絶えてから数か月がたちました。
家内からの電話、「川島君がお話があるそうよ、次の日曜日に会いたいそうよ。」
私が約束の喫茶店に着くと、すでに川島君はきており、私は彼の前に座り
彼の話をききました。
「変わるって・・・退職ってことかい?」
「いえ、退職じゃないんですけど、グループ会社に転籍することになったんです。
転籍ですので、今の会社での退職金とか積み立てた分は引き継がれて、
次の会社に移籍するみたいなものですね」
「そうなのか。そんな制度があるんだな。それで、その会社はどんなところなんだい?」
「一応今の会社の親会社になるんです。店長から前々から言われてたんですけど、
いつまでも車ばっかり売るのもどうかということで、転籍の制度があるっていうことを聞いたんです。
それで、いろいろと配慮も頂いて。この間、適性試験とか面接を受けて合格したんで
転籍することになったんです」
「そうか じゃあ、出世したようなものじゃないか。おめでとう!」
「ありがとうございます」
私と川島君の話を黙って聞いていた家内は、口では『おめでとう』と言いつつ、
少し浮かないような表情でした。
川島君の新たな勤務先は、近くの県ですが、ここからは車で3時間以上かかるところでした。
「じゃあ、川島君 引越しするの?」
「そうですね、ここからじゃちょっと通えないし。心機一転で引っ越そうと思ってます」
「そうなんだ・・・じゃあ、もう会えなくなるね」
「・・・ええ・・・でもまだ決まっただけなんで、しばらくはここにいます」
川島君がこの地を離れると聞いて、3人とも黙ってしまい、
少ししんみりとした雰囲気になってきました。
私はそんな雰囲気を振り払うかのように言いました。
「別に会えなくなるわけじゃないから、いいじゃないか。新しい門出に別れはつきものだし、
また新たな出会いもあるもんだよ」
「そうだよね、川島君 これから出世して偉い人になるのかな」
家内は成長して巣立っていく若者をいたわるように見つめながら、
少し笑顔で言いました。
「そうと決まったら、川島君の壮行会でもするかな。どうだい?」
私は口数が少なくなった家内を見ながら言いました。
「うん、そうね。川島君が行くまでに・・・」
知り合いの旅行社に強引に頼み、予約した部屋は和洋折衷のかなり広い豪華なものでした。
部屋に入ってすぐ右側に8畳ほどの和室、正面にはおおきなリビング、そこを通り抜けると、
やや奥まったところにベッド2つの洋間があり、そこからは海が見える景色のいいところでした。
5人程度の家族でも十分すぎる広さがある部屋に、我々は3人で入りました。
夕食前、私は川島君を誘って、露天風呂に行きました。
「すごい旅館ですね。それに豪華な部屋だし。もしかして、上坂さんの『顔』で取れたんですか?」
川島君は湯船につかって汗をかきながら言いました。
「あははっ・・・そんなもんじゃないよ。ささやかな川島君の壮行会だよ」
「そうなんですか、でも店長がいつも言ってますよ。上坂さんはお金があるから、
困った時は頼っていけって・・・。あっ・・・いけねーっ、これ言っちゃまずかったですか?」
「そうなのかい? 店長もしょうがないなあ。でもまあいいよ。
困ったことがあったらいつでも連絡してくれよ」
「ありがとうございます。もう、上坂さんには頭が上がらないですよ」
しばらく景気を眺めながら、2人でゆっくりと温泉に浸りました。
「あーっ、なんか身体中の悪いものが全部出ていくぐらい気持ちいいですね」
そう言いながら川島君は立ちあがりました。
私は反射的に、川島君の身体に目線を移してしまいました。
引き締まった身体の下半身には、川島君の自慢の一物が、
滴を落としながらぶら下がっています。
いつだったか量販店のトイレで見せてもらい、
また川島君のマンションで家内が抱かれる瞬間をDVDで見て以来ですが、
そのずっしりとした存在感・重量感は何度見ても圧倒されるほどでした。
2人は今夜はどうするつもりなのか・・・もし2人が望むなら、奥の洋間の部屋で・・・
私はついそんなことを思ってしまいました。
風呂で気持ちよくなった後、我々は海の幸・山の幸に溢れた豪華な食事に舌鼓をうち、
そして帰らなくてもいいという気楽さからか、大いに飲みました。普段あまり飲まない家内も、
楽しそうにビールを飲み、少し顔を赤くしていました。
「洋子さんも結構飲まれるんですね」
「今日は特別よ。普段はもっとお淑やかなんだから(笑)」
「洋子さんが酔ったところ見てみたいな~」
川島君はそう言いながら、家内にビールを注ぎました。
食事を終え、部屋に戻った私はマッサージを呼びました。
私がマッサージを受けている間、家内と川島君はリビングでテレビを見ながら、
夕食の延長のように盛り上がっていたのです。
どうやら、バラエティ番組を一緒に見ているようで、
2人の笑い声が和室にまで聞こえてきました。
「あはっ、あれって変だよね。なんかおかしいわっ」
「そうですよね、僕ならあんなことしないですよ。笑っちゃいますよね」
2人の楽しそうな話し声が漏れ聞こえてくる中、私はマッサージで気持ちよくなり、
酒の酔いも手伝って少し眠っていました。
「お客さん、終わりましたよ」
どれぐらいたったのか、マッサージ師さんの声で目が覚めました。
「・・・えっ・・・ああっ・・ありがとう」
マッサージ師さんが帰っていくと、部屋の中が静かになっていることに気がつきました。
リビングを開けてみると真っ暗です。
家内と川島君は・・・もしかして2人でどこかに行ったのかと思いました。
今頃2人は・・・そう思った時、奥の洋間で人のいる気配がしたのです。
真っ暗なリビングを抜け、カーテンで仕切られただけの洋間をそっと覗くと・・・
家内と川島君が窓から海を見ながら2人並んで立っていました。
部屋の中はベッド近くに備えてある行灯が灯っているだけで薄暗かったのですが、
窓から差し込む月の明かりが2人の姿をはっきりと照らしていたのです。
私は2人の邪魔をしてはいけないと思い、声をかけずにカーテン越しに様子を見ていました。
「あらっ、私を酔わせてどうするつもり? 酔った勢いで口説くのはだめよ(笑)」
「洋子も堅いなあ、今日は特別ありにしてやれよ」
「やーだよーっ」
家内もいつになくノリノリでした。
仕事も何もかも忘れて、楽しいひと時が流れていきました。
「きれいな景色ですね」
家内の左に立っている川島君が、話しかけるように言いました。
「・・・うん・・・すごく、きれいだね・・・」
沈黙の時間が流れ・・・やがて川島君が口を開きました。
「・・・洋子さん・・・」
川島君が家内の方を向き、肩に手をかけようとした時でした。
そのまま家内は抱き寄せられてしまうのかと思った瞬間、
川島君の手を払いのけたのです。
「バカ!」
家内はそう言って、拳で川島君の胸を突きました。
川島君は一瞬後退りし、そのまま固まったようになってしまいました。
「バカ! バカ! バカ! バカ!・・・・・」
家内は気が狂ったように、川島君の胸を何度もたたき続けたのです。
どのくらい叩き続けたのでしょうか、
川島君はその間何の抵抗もせず、黙って家内を見下ろしていました。
身体の大きい川島君は、家内に叩かれてもびくともしません。
しかし、あれだけ長い間叩かれれば、多分胸は真っ赤になっていたでしょう。
ようやく家内は叩くのをやめ、叩き疲れたかのように、肩で大きく息をしていました。
「もうっ・・・お願いだから、あまり心配かけないでっ・・・」
「・・・すみません・・・いつも気にかけていただいて・・・」
川島君は申し訳なさそうに言いながらも家内を正面から見つめていました。
「もう終わりですか? もっと叩いてください。なんなら殴ってもらっても、
蹴られてもいいです。それで、洋子さんの気が済むなら・・・」
川島君の呼吸は少し乱れていましたが、落ち着いて言いました。
すると・・・・・・
家内は川島君の浴衣の襟のあたりを掴んで、涙声で叫んだのです。
「もうっっ・・・私は胸が痛くなるまで・・・締め付けられるぐらいに・・・
川島君のこと心配してたのよ! それなのに・・・どうしてそれなのに・・・遠くへ行っちゃうの!」
家内は川島君の襟を掴んでいた手を離すと、顔の涙を拭いました。
2人とも何も言わず立ったままでしたが、どこからか波の音だけが微かに響いていました。
窓からの月明かりで、2人の姿はシルエットのように浮き上がっていて、
それはまるで映画の1シーンのようでした。
「・・・すみません、瀬戸さんと洋子さんにはすごく感謝しています。僕もいろいろ考えたんですけど、
私生活は別として、仕事の面ではもっと飛躍したいと思って決めたんです。でも・・・
少しぐらい遠く離れても、これからも会えます。いや、僕は会いに行きます。たとえ何があっても、
どこにいても、洋子さんに会いに行きます」
興奮気味の家内をいたわるかのように、川島君は優しく語りかけました。
その時の2人は川島君の方が年上に思えてくるような感じでした。
そして、川島君は家内と身体が触れ合うぐらいに近付いて言いました。
「洋子さん、僕と付き合ってください」
家内はハッとしたように川島君を見上げました。
「これからも、瀬戸さんの良き奥様、そして弘毅君のかけがえのないお母さんのままでいてください。
そして、今のままで・・・そのままの洋子さんのままで・・・僕と付き合ってください。
僕の恋人になってください」
川島君の思わぬ申し出に、こっそり覗いていた私は思わず息をのみました。
自分の妻である洋子に若い独身男性が堂々と交際を申し込んでいる・・・・・・
多分私に聞かれているかもしれないし、むしろ私に聞こえるかのように言ったのかもしれません。
しかし・・・私の中には僅かな嫉妬と測り知れない興奮がありましたが、
川島君に対して腹立たしい気持ちは一切起こりませんでした。
それよりも、川島君の申し出に対して家内がどう応えるのか、固唾をのんで見守りました。
家内は川島君の熱い視線から逃れるかのように、しばらく下を向いていました。
川島君の気持ちにどう応えたらいいのか、迷っていたのかもしれません。
どのぐらい時間が経ったのでしょうか・・・ようやく家内が口を開いたのです。
「川島君、私と付き合って・・・どうするの? こんなおばさん、連れて歩いたら・・・・・・
笑われるよ・・・いいの?」
「いいもなにも・・・僕は自慢しますよ、僕の彼女だって。友達にも紹介しちゃいますよ」
「もうっ・・・私が恥ずかしいわ」
「洋子さんが嫌なことは絶対しません。でも、
僕は洋子さんと普通にデートしたいです。手をつないで歩いたり、
映画見たり、買い物したり、ドライブしたり・・・一緒にいろいろしたいです」
またもや、沈黙の時間が流れました。
家内は川島君の強い気持ちに押されている感じでしたが、
自分なりに考えていることもあったようです。
「・・・わかったわ・・・」
家内は顔を上げて、川島君を見つめながら言いました。
「・・・じゃあ・・・一つだけ約束して」
「どんな・・・約束ですか?」
「川島君には早くいい人見つけて、普通に幸せになってほしいの。絶対に・・・。
だから・・・いい人が見つかるまでの間なら・・・あなたの彼女になるわ」
「ホントですか?」
家内は、そこで釘を刺すように言いました。
「でも、いつまでも続けられないから・・・長くても今日から一年だけにしましょう。
一年経って川島君にいい人が現れなくても・・・もう終わりよ」
川島君はしばらく黙ったままでしたが、意を決したように言いました。
「わかりました、約束します」
川島君はそう言うと、右手の小指を突き出しました。
「僕と洋子さんの、2人の堅い約束・・・ですね。絶対守ります」
家内も黙って川島君を見つめながら、右手の小指を差し出して、
川島君の小指と絡めていきました。
約束の指きりゲンマンだったようです。
しばらく小指を絡め合い、やがてゆっくりと手を引きながら川島君が言いました。
「洋子さん、2つ聞いていいですか?」
「うん・・・なに?」
「僕のこと・・・どう思ってくれていますか?」
「そんなこと・・・今さら言わなくても・・・」
「聞きたいです。洋子さんの口から聞かせてください」
家内は少し間をおいて言いました。
「・・・好きよ」
「僕も・・・洋子さんが・・・大好きです。好きで好きで・・・たまらないぐらい・・・」
「ありがとう・・・」
「じゃあ・・・もう1つ聞きます。さっき、今日から一年って言われましたよね・・・
今、この瞬間から、僕と洋子さんは、恋人としてお付き合いが始まっているんですよね?」
「・・・・・・そうよ・・・もう私は川島君の彼女よ」
「今日はこの部屋に僕と一緒にいてください。
これから、洋子さんとたくさんの思い出を作っていきたいです。
その最初の日だから・・・一緒にいてください」
「・・・うん・・・一緒にいる・・・」
しばらく2人は見つめ合ったままでしたが、ゆっくりと川島君が家内に近付き・・・
家内の浴衣の腰紐に手をかけました。
川島君が腰紐を自分の方に手繰り寄せると、スーッと解けていきました。
それと同時に、家内が着ている浴衣の前がわずかに開き、白い下着が見えました。
家内は少し震えているようにも見えましたが抵抗するような素振りはなく、
川島君にすべてを任せているような感じでした。
川島君は手を止めることなくスムーズな手つきで、
それからも家内の浴衣を剥いでいったのです。
やがて、腰紐も浴衣も床に落ちてしまい、
家内はブラとパンティだけの姿にされてしまいました。
月の明かりを浴びて、家内の下着は白く妖しく光っているようにも見えました。
家内はどちらかというと薄い色の下着を付けていることが多かったように思いますが、
この日の純白な下着は家内の気持ちを表しているようにも思えました。
今までことはすべてリセットし、真っ白なまま川島君にすべてを委ねようとしている・・・
そんなふうにも思えたのです。
川島君は家内を見つめながら自分も浴衣を脱ぎ始め、
あっという間に黒のブリーフ一枚の姿になりました。
下着だけの姿になった2人はしばらく見つめ合っていましたが、どちらともなく近寄っていきました。
川島君は家内の背中に両手を回し、包み込むようにやさしく抱き締めました。
家内も身体を押しつけるように、川島君の胸に顔を埋めていきました。

「さあ、どうかな。気分次第で覗くかもな(笑)」


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