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情けない、その10、さようなら、今までの隆子。










情けない、その10、さようなら、今までの隆子。

全てのDVDを見終わった時には、東の空がもう白み始めていました。

夜明け前の碧い光が、私の家の前の森を照らしていました。

後1時間もすれば、息子を起さなくてはなりません。

そして、会社へと行く道すがら、息子を小学校へと送っていくのが、

私の日課となっていました。

その時です、不意に電話が鳴り出しました。

早朝に響く電話のベル。慌てて受話器を取った私の耳に、

今や聞きなれた声が響きました。

「見たのだろ、あれを」

山本の声です。

「はい」

「どうするつもりだ、警察にでも行くか」

そう言いつつも、山本の声には、

私をあざ笑っているかのような余裕がありました。

それは当然です。この街では、彼には失うものは何もなく、

私にはいつ失ってもおかしくないものばかりしかないのですから。

「一度話をしよう。今日、私の事務所に来てくれ。」

「何時ですか」

「息子さんを送っていった後すぐに来てくれ

、どうせそのつもりなのだろ」

山本は、当然というような雰囲気でそう言うと、電話を切りました。

 年甲斐もなく徹夜してしまった私は、

相当な顔色をしていることでしょう。

しかし、私は洗顔をすまして、朝食を作りながら、

自分の今日の予定を考えました。

後1時間したら息子を起し、朝食を食べさせ、学校に送っていきます。

そして、私は会社に休むという電話を入れ、そして出かける。

私には一つの確信がありました。

「あのDVDを置いていったのは妻ではない」

以前も申し上げましたが、妻は地味な女です。

ただ逃げ出したのなら、ひっそりと去っていくでしょう。

そしてまた、彼女には陽一を置いて出て行くような

勇気はないであろうとも思いました。

私を捨てて、帰ってくる気がないのなら、陽一を連れて行くはずです。

つまり、これ自体山本が仕組んだことであり、彼の余興の一環なのだと、

私はそう確信しました。DVDを置いていったのが山本だとすると、

私は既に監視されていると考えて間違いないでしょう。

場合によっては監視カメラで昨日からの行動を

モニターされている可能性すら否定できません。

ただはっきり言えることはひとつだけです。

私など、彼にとってはどうということのない存在なのです。

そう思うと、私は考えることをやめました。

私は、その時出来ることをするしかありませんでした。

山本の不動産会社の事務所は、この街で唯一のビルにありました。

10階建てのビルの5階までは人に貸しており、

6階と7階が彼の事務所、8階から上が彼の自宅でした。

都会では、金持ちは山の手に住みますが、

田舎では街中に住みます。田舎には分散するほどの富は存在せず、

新たな富はほとんど生まれません。

元々持っているか、持っていないかのどちらかです。

従って、山本のような生まれつき持っているものは、まさに富を独占し、

その富の上に生活しているのです。

「社長は上の事務所でお待ちです」

事務員らしき女性は私にそう言うと、私を7階へと案内し、

赤いドアの前まで連れて行きました。

「どうぞ、中でお待ちください。」

そう言うとさっさと去っていく事務員。

勝手にドアを開けて入れということなのでしょう。

私は、その赤いドアを開け中へと入りました。

ドアを開けて、中に入った私は、思わずため息をつきました。

そこは8畳ぐらいありそうな和室でした。

見覚えのある部屋です。そうです、そこは私の葬式が行われていた、

あの部屋でした。そしてその中心には、妻が座っていました。

「あなた、来たのね」

そう言って微笑む妻。きっと薬でも盛られているのでしょうか、

瞳を大きく見開き、焦点が定まらないその表情は、

彼女が普通の状態ではないことを感じさせるのに充分でした。

山本に買い与えられたのであろう、

ピンク色の仕立ての良さそうなスーツを着た妻は、

立ちつくす私のそばに近づくと、いきなり私の股間に手を伸ばしました。

「これをしゃぶらせて欲しいの」

そう言って、私の肉棒を取り出す妻。

今までそんなことをしたことが無かった妻。

今の妻が正常な状態ではないと分かってはいても、

私には充分に衝撃的で、そして魅惑的な姿でした。

そんな私の心を表すかのように、

妻が取り出した私の肉棒は、

昨夜あれ程射精を繰り返したにも関わらず、

激しく勃起していました。

中腰になってそれを受け入れる妻の唇、

そして私の肉棒を吸う妻のいやらしい音

。妻との行為に夢中になった私は、その男が入って来たことに、

しばらく気付きませんでした。

「俺が開発した隆子はすごいだろ」

山本です。私が入ってきたのとは反対側の扉から

入ってきた山本は、なんと全裸でした。

たるんだ醜い肉体に大きく力強い肉棒。

山本は、私の肉棒をくわえる妻の後ろに回りこむと、

妻のスカートをめくり、下着を下ろすと妻をバックから犯し始めました。

私に口を犯され、山本に股間を犯される妻。

「ごめんね、隆子。ぼくも君を犯し、共犯者になってしまった」

余りの快感に身動きも出来ず、ただ感じ続ける私。

「あっああ、あなた良いわ、もっと奥まで入れて」

私の肉棒をしゃぶりながらも、そうつぶやく妻。

妻は私に抱かれているつもりなのだろうか、

それとも山本だと分かっているのか。

昨日から繰り返す、どす黒い感情が、更に私を興奮させます。

「どうするつもりなのだ。お前も社長になりたいのか。」

妻の腰をつかみ、妻を後から貫きながら、山本は私にそう言いました。

「いえ、そんなつもりはありません。」

私も、相変らず妻にしゃぶられながら、そう答えました。

私は自分がそう優秀な人材ではないことを良く知っています。

それこそ妻の七光りで得た地位など、

妻が山本に飽きられれば、あっという間に失ってしまうことでしょう。

「うっううう」

私は、妻の頭を押え、

妻の口深く自分のものを射精しながら言いました。

「妻をだくのはかまいません、但し条件が3つあります」

妻の口から溢れ出す、白い液体、私の精子です。

「何だ、言ってみろ」

髪を振り乱し、妻の白い尻に指をくい込ませ、

腰を打ち付ける山本。

「まずは金です」

私はそう言うと、家族3人が慎ましやかに

なら充分暮らしていくことができる金額を口にしました。

もらえるものは今もらうべきです。

「かまわん、それで」

妻に打ち付ける度に揺れる、山本の腹。その醜さが、

目の前で汚される妻を象徴しているように私には思えた。

「妻を家に帰してください。

息子にも妻は必要です。通わせますから。」

「そもそもそのつもりだ」

今や余裕はないのでしょう、

山本はそう言うと、一段と激しく妻を突き始めました。

「あああ、あなた、逝くわ。中に頂戴、逝く、逝く、あああああ」

声を上げる妻。

そして、山本は雄叫びとともに、妻の中に射精しました。

息を荒くし、うめく山本。私は山本が、

少し落ち着くのを待って言いました。

「妻を抱いた時は必ずDVDで撮影し、

私にください。それが条件です」

満足げな笑いを浮かべる山本。

「君はそういう人間だと思っていたよ。」

山本は、そう言うと部屋から出て行きました。

後に残された妻と私。

私はまだ嬌声を上げる妻を、家に連れて帰りました。

 家に帰りしばらくすると、妻は正常な状態になりました。

しかし、彼女は山本のことは何も私にいいませんでした。

昨日は友達と久々に飲んで、

そして遅くなってというような言い訳をする妻は、

おそらく先ほどまでのことを何も覚えていないのでしょう。

何も知らない妻と全てを知ってしまった私。

私は、妻にショックを与えないため、

妻の嘘に気付かないふりをしていました。

しかし、心の中ではつぶやかざるを得ませんでした。

「さようなら、今までの隆子。」

再会、それは悲しい別れでした。

私たちが今までとおりの夫婦に戻ることは二度とないでしょう。

しかし、あれからまた数ヶ月たった今も、妻と私は夫婦でいます。

そして、今日も妻は出かけていきました。少しばかり濃い目の化粧をして。

私はといえば、今も、ただ妻の帰りを待っています、

明日には届くであろうDVDを心待ちにしながら。

長文。駄文失礼しました。そしてさようなら。

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