ラマンだった妻、その６、社長は人の奥さんが好きなんです
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ラマンだった妻、その６、社長は人の奥さんが好きなんです
妻は泣き出しました。
最初は咽び泣くような小さな泣き声でしたが、
徐々に大きな泣き声になり、最後は号泣と言った感じで泣きました。
「あなた、本当にごめんなさい。私が、私が、全部悪いんです。
全部正直に話します。お願いですから許してください。」
私が驚くほど、私の尋問に妻は素直に答えました。
Dという男の本名、年齢、自宅の場所、経営している会社、住所・・。
さらには妻が若い頃、いつからいつまでDの愛人をしていたか。
また、正月から今までどれくらいの頻度で会い、抱かれてきたか。
何を貰ったか。また、1回にどれくらいの金を渡されていたか・・。
妻はさらに泣きながら懇願します。
「私は昔、散々贅沢をしていました。認めます。
それは私が仕事をして稼いだんじゃなく、
○○社長（Dのこと）と男と女の付き合いをするよう迫られて、
それを認めて、自分の身体を社長に与えて贅沢を
させてもらっていました。
でも、そんなこと、いつまでもできるわけはないし、
社長とは結婚なんか出来っこないし、地道に生きるんだと
気持ちを入れ替えて、
旦那さん探しをしてきたつもりだったんです。本当です。
でも、あなたと結婚してから、
覚悟していたことではあっても日々慎ましく暮らすようになって、
何となく燻ったような気持ちで暮らしていました。
あなたの給料やボーナスが下がったとき、
それが爆発してあなたにわがままを言ったんです。
でも、理路整然と反論されて。
そのとき誰かに愚痴を聞いて欲しくなって、
でも自分の親やお姉さんではあなたと同じ考えだと思うから、
結局相手にされないと思って、昔お付き合いを、
いや、昔贅沢をさせてもらうために身体を与えていた
社長の会社に、約束もせずいきなり行ってみたんです。
そして、そこから先はあなたが疑っていた通りです。
社長は私の愚痴を聞いてくれて、優しく慰めてくれて、
如何にも私のことを理解しているよという態度で。
私の身体目当てだと分っていても、
心を許してしまった私はそのまま社長の思惑通り抱かれてきました。
年齢はいっていても、社長の男性自身は硬くて勢いがあって
、私は社長に女の感覚を支配された。
それからというもの、
社長には週1、2回は呼び出されるようになったの。
日頃の生活を忘れさせてくれる美味しい料理を食べて、
服や宝石も買ってもらって、心も支配されて。
そのあとは、身体を満足させられて。
あなたにはとても申し訳ないことをしているから、
後ろめたい気持ちはすごくあったけど、昔の悪い癖が
出てきて、どうしてもそれを押えられなかったの。」
「じゃあ、教子、このままDの後妻にでも納まればいいじゃないか。
金も持っていて、セックスもいいんだろう？
泣いて謝ったって、俺の気持ちは変らない。」
妻は泣きじゃくりながら続けました。
「あなた、ごめんなさい。本当にごめんなさい。
私は自分がいきなり社長の会社に行ったとき、
きっと社長が私を受け入れるだろうと思ったんです。
それは社長の性癖を知っていたから。
あの社長、例えば彼氏がいる女の子とか、婚約者がいる女性とか、
旦那さんがいて夫婦仲もいい奥さんとか、
とにかく自分以外の男がいる女性を奪い取るのが好きだと、
前々から言っていたんです。
そして、一旦関係が出来ると昔もいつも、
他にも女がいることを得意げに話して、どういう女性を自分が
奪い取ったか、
またどういう手を使って堕としたかをベットの中で自慢していたんです。
私も昔、彼がいました。
社長とお付き合い、いや、社長の愛人になってから数ヶ月で
その彼とは別れたけど、その後社長はどんどん
私に対する興味を失って行った感じなの。
それでも、2年ほどは関係を続けたけど、
今まであなたに話していたのとは違って、
最後の方は私が社長に縋り付いていた感じでした。
そして別れる頃には「教子、お前、新しい彼氏作っていいんだぞ。」と
、口癖のように言っていた。
そうすれば、「その男に張り合って、俺がお前を思い切り満足させて、
またそいつの手から奪い返してやる。」と。
社長は、結婚してわずか1年ほどの20代前半の若妻さんと
関係を持ったこともあるそうなの。
その若妻さん、旦那さんの稼ぎがあまりよくない上に
ギャンブル好きの旦那さんで、それで苦労していたので
社長は相談に乗ってやって、
その上生活の面倒もみてやったといい人ぶって自慢していた。
そして、そうこうするうちにその若妻さんが妊娠してしまった。
結局、その若妻さん、旦那さんには一切相談せずに堕ろしたって。
でも社長は、その若妻さんが中絶する費用まで自分が
負担してやったんだし、その子が一体誰の子だったのか
までは俺の知ったこっちゃないと嘯いていた。
結局、社長は女性がひとりの男性のものになる幸せを壊したり、
すでに幸せな家庭を築いている女性を
誘惑して堕として、どれだけその女性やその女性を愛している男性を
踏みつけにすることが欲求なんだと私は気付いていました。
だから、既に離婚して社長が今独り身だったとしても、
結局私は社長が弄ぶ“他の男がいる女”の一人でしかないし、
あなたと離婚でもしたらそれこそ私には何の興味も
示さなくなるってわかっていたの。
でも、もう自分で自分を止めることが出来なくなってしまって・・。」
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