マランだった妻、その４、妻を尾行します。
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マランだった妻、その４、妻を尾行します。
私は謝りませんでした。
それ以来、妻も家の中でいつも黙っていて、不機嫌になりました。
見知らぬ男に妻が身体を開いている。
私はその疑念をどうしても拭い去ることができませんでした。
それでなくとも少なかったのに、
夫婦の夜の営みはそれ以来さらに少なくなりました。
今までなら、子どもが欲しいという妻の方が週に1回は誘ってきたのに
、一切妻からの誘いはなくなりました。
私はそのとき以来、妻を求めるときは、
見ず知らずのそのDという男にに愛撫されているであろう妻に
密かに嫉妬しながらペニスを硬くしています。
私がその気になって求めると、
しかたがないという感じで妻は受け入れはします。
「教子。お前は自分からミニスカート姿になって、
男に犯られに行くのか。
お前は週に何回、その男に犯られているんだ。
50代も半ばを過ぎたような、
ジジイのチンポがそんなにいいのか。
お前の身体はそいつに全てを知りつくされ、
そいつのいいようにされているのか。
身体だけじゃない。
お前は、そのジジイにもう心まで完全に支配されているのか。
まさか・・。まさかお前、そのジジイのチンポを生で挿れさせて、
中にザーメンを出させているんじゃないだろうな。
ちくしょう！妻がカネのために他の男に犯られて、
逝かされているなんて・・。
結局、お前はカネさえ持っていれば、
どんな男にでも身体を開いて受け入れる女なのか・・。」
いつも心の中でこんなことを叫びながら、私は妻の肉体を求めます。
しかし、今までなら自分からしゃぶりついたりこすったりして
積極的に私のペニスを勃起させ、自分のワァギナの中に導いていた妻が、
冷めた様子でマグロのように横たわっているだけです。
最近はすっかり男の能力が弱くなってきた私ですから、
冷め切った妻の態度でそのペニスもすぐに勢いを失い、
萎えてしまいます。
一旦は硬くなっても挿入前に萎えるとか、
ひどいときは挿入後ピストン運動中に萎えてしまうのは、
男として何とも情けなく、口惜しく、泣きたくなります。
そんなときすっかり縮こまってしまった私のペニスを見ながら、
妻は独り言のように冷たく静かに呟きます。
「あらあら。もうお疲れみたいね。もういいでしょう？
私も眠いから寝るわね。おやすみなさい。」
これが以前なら、中折れしてしまったペニスにむしゃぶりついてでも、
再び元気を取り戻させてくれたのですが・・。
これは、やはりおかしい。
妻は元々セックスが大好きな女です。
また、年齢からいって子どもを望むのは厳しいことはわかっていますが、
でも、何とか子どもが欲しいと
妻から求めてくることの方が圧倒的に多かったのです。
そして、セックスをはじめたときは、
妻は何とか2回に1回くらいは私を射精に導いて、
二人で歓喜の声をあげていたのです。
妻の不貞の証拠は何一つないものの、
夜の夫婦生活での妻の変化から、絶対妻が他の男と肉体関係を
持っていると私は確信していました。
そして今はどうせ不景気で、出社しても大した仕事があるわけでもなく、
つまらない研修や昔の仕事の再検討やら、
その他は仕事をしているふりだけをして、定時に帰ってくる毎日です。
同僚たちも暇そうにしています。
また、多くの会社員の皆さんと同じように、
私の有給休暇などゴールデンウィークや夏休みで取るくらいで
ほぼ丸々残っています。
私は妻が男に会っているのは、その男が勤め人ではなく事業を
している人間だということで、
平日の昼間がメインだろうと思っていました。
そこで、思い切って一週間全て有給休暇を取って、
妻の身辺調査を自分でやってみることにしました。
予め安物のグレーのスーツを買っておきました。
また、私は普段メガネをしないので、
黒縁の伊達メガネなども買い込んで用意しました。
朝、自宅から普通にスーツを着て出勤します。
そして、駅のトイレでスーツを着替え伊達メガネを掛け、
コンパクトデジカメをポケットに入れ、
駅近くのコンビニでパンを一つ買い、
自宅のマンションが見えるところに引き返します。
マンションの正面玄関から妻が出てくるのを、
物陰からじっと待ち構えるのです。
丸1日これをやるのは、非常に疲れます。
しかし、ここは忍耐です。とにかくひたすら忍耐です。
月曜、火曜は午後2時半頃、
妻は明らかに近所に買い物に出掛けるような格好で出てきました。
尾行してみましたが、
やはりスーパーで買い物をして帰っただけでした。
これはいい尾行の練習になりました。
妻は全く気付いていないようです。
見張りを始めて3日目、水曜日の午前11時頃、
妻がマンションの玄関から出てきました。
髪をきれいにセットし見たことのない小さなバッグを持ち、
薄い水色のミニのワンピースを着て、普段は
穿かない柄の入ったパンストを穿いています。
これは男だ。絶対男に会いに行く！私は妻を写真に収めました。
私は妻の尾行を開始しました。
事実を突き止めたいと強く思っていましたし
、尾行も3回目ともなれば慣れたものです。
妻は駅まで歩くと電車に乗りました。
私も同じ車輌で、妻の乗り込んだ側とは離れた場所に立ち、
妻が降りると私も降りました。
妻は駅を出て少し歩くと、人を待っているように佇みました。
ほどなくして、もう60近いのではないかという、
白髪で痩せた男が現れました。
妻の後ろ側に立っていましたので私には妻の表情は見えませんが、
男は満面に笑みを浮かべています。
私はこの男も写真に収めました。
二人で何かを話しながら歩き、小洒落たレストランに入りました。
私は、そのレストランの入り口が見えるところで張り込み、
パンを齧りました。
「教子の奴、あの男とすてきなランチと洒落こんでいるんだな。
クソッ・・。」
1時間ちょっとで二人は出てきました。
そして、タクシーを拾って乗り込みました。
私もすぐタクシーを拾い、運転手に前のタクシーを追うよう伝えました。
そして、信号待ちで離されたとき、
このままもう少し先にあるラブホテル街へ行くように
運転手に指示しました。
「お客さんお仕事ですね。ご苦労様です。
ところで、興信所の仕事って今どうですか？
タクシー業界は競争が激しいし、いかんせんこのご時勢不景気だし、
いい話はないんですよ。
いっそのこと仕事を変えたいので・・」
運転手は明らかに勘違いして、うるさく話し掛けてきます。
適当にあしらいながらふと前を見ると、
追っていたタクシーが止まって二人が降りてきます。
そして腕を組んだ二人はラブホテルの中に消えました。
私のカメラはその二人のうしろ姿を何枚も捉えました。
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