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裏切った妻、その10、事実

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裏切った妻、その10、事実
その日友人と別れた後の帰宅途中、

携帯に送ってもらったその写真を何度も見ました。

恐らくは写真を撮るようにしたのは新垣でしょうが、

そうこうすることによって妻への征服感も

高めていたのかもしれません。

実際は写真だけでなく、

江口のように他の男にも抱かせて妻への支配欲を

充たしてもいたのでしょう。

それに女の悦びを感じて新垣に挿入されている妻。

妻の居場所を探知していた頃には、

少しの興奮さえ感じていた私でした。

しかし、今までの妻と新垣が私に対してとった態度を思い出すと、

興奮どころかバカバカしさを感じてしまってました。

この携帯の写真は、妻に見せつけたとしても

『他人のそら似』で終わらせることでしょう。

私はこの写真を証拠として使うつもりはありませんでしたが、

もしもの為に手元に置いておきたかっただけです。

扉を開くと我が家独特の匂いがします。
リビングに行くと妻が起きていました。

「お帰り」

私は黙って荷物を置いてスーツを脱ぎ、シャワーを浴びました。

シャワーを浴びながら、今までの妻との生活を思い浮かべましたが

、落ち着いて考えているわけではないので、かえって頭の中が

整理できませんでした。

バスタオルで体を拭きあげ、着替えて妻の横に立つと妻は

「どうしたの?」
と問いかけてきました。

私は自然と口から出た言葉が

「お前、新垣さんと一緒になるつもりはないのか?」

でした。

前も同じようなことを聞いて

『ない』と返事した妻でしたが今回は違っていました。

「どうして新垣くんのこと、そんなに気にするの?」

「お前がそうしたいんだろうと思ってね」

「浮気してるか疑ってるんでしょ。それに知ってるんだから

、あなた会社で上司にまで相談したらしいわね」

「俺が相談したかったわけじゃないけどね」

「なによそれ、とぼけた言い方して。

新垣くんが上司に変なこと聞かれて迷惑かけたじゃない」

「もとはあっちが俺に仕掛けてきたんだろ」

「どっちにしたってそういう噂が会社で流れたら、

私だって困るのよ。

なに考えてるの。あなた頭おかしいんじゃない?」

妻は感情が高ぶって、語気がどんどん強くなっていきました。

私は逆ギレの状態の妻に対して『相手できないな』

と思ってさっさと寝室に入りました。

『仕方ない。もう・・・・』

私は妻との修復が困難であることにようやく

自分の中で整理がつきました。

私は気持ちが揺るがないうちにと、

すぐに会社の人事部長に連絡をとりました。

本来ならそう簡単に合える相手ではありませんが、

緊急ということで時間を取ってもらい事態を説明しました。

もちろん私の説明では、

妻の居場所を確認するための携帯を設置したことは隠しましたが。

ひと通りコトを聞いた人事部長は、私にこう言いました。

「奥さんと別れたいのか、

別れたくないのか。まずそれが一番大切だ」

「別れたくはありませんでした。

でももうやり直しができません」

と答えました。

「別れることになっても仕方ないということだな。

まずは事実を確認する。ちょっと待ってろ」

そう言って会議室を出ていきました。

するとすぐに、

妻に車を借りてラブホに行ったことになっている○○ちゃんを

連れて来ました。

○○ちゃんは、

いきなり人事部長が来て何のことか分からないうちに

連れてこられたのでしょうが、会議室で私の顔を

見るとハッとしたような表情を見せました。

新垣の仲間うちのひとりで、

○○ちゃんもラブホ駐車場の件では口裏をあわせているはずです。

それは人事部長も分かってのことです。

しかし、社内電話で呼び出して、

あれこれ新垣や妻と連絡を取ると

面倒なので直接呼びに行ったのでしょう。

人事部長は○○ちゃんを席に座らせるとすぐに切り出しました。

「確認したいことがあってね。あなた、

この人(私のこと)の奥さんとは仲がいいようだけど、

車を借りて運転したことある?」

人事部長は続けます。

「答えにくいだろうね。私にウソはつかないようにね。で、どうなの?」

「・ ・ ・ ありません」

借りたことはないということが何を意味するのか分かっていたので、

○○ちゃんはためらいながら答えました。

しかし、人事部長、ここで止めませんでした。

「何か聞かれたら『借りたことにしておいて』

と頼まれたことはあるよね。この人の奥さんに」

「・ ・ ・ はい」

「何で『借りたことにしておいて』

と頼まれたのかその理由は分かる?」

○○ちゃんはここで言葉を発せなくなりました。

そこで人事部長は私に会議室を出て行くように指示しました。

それから30分後、私は人事部長に呼び戻されました。

人事部長は私に教えてくれました。

「あなたが言っている通り、○○ちゃんは車を借りてはいなかった。

もし何かあった場合、

車を借りていたことにして欲しいと頼まれていた。

その理由は奥さんの不倫によるものだった。

その相手については確かめないといけないので、確定しない限り、

あなたに伝えることはできないが、しばらく待っていて欲しい」

○○ちゃんがまた戻って新垣たちに

何か言うのではないかと気になっていたが、

人事部長はそれはないと説明を付け加えてくれた。

もともと○○ちゃんはこのことを良く思っていなかったので、

片棒担がされている事に嫌悪感も感じているということだった。

数日後のこと、次に人事部長が私を呼んだ時には、

すべての事実が確認されていました。


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翌日、出社すると、新垣、江口がやってきて、

「すまん、すまん。昨日は冗談きつかったみたいだな。

お前の嫁さんからも変なこと言うなってさっき怒られたよ」

と案の定というか、思った通りの言い訳をされました。

私は会社の懇意にしている人たちから、

それとなく私が入社する前の妻の過去について尋ねました。

今まで全く知らなかったわけではありませんが、

耳にしたことがある程度だったので、

冗談とも本気ともわかりませんでした。

こちらから尋ねると、

聞かれた相手はすべてを話さないにしても、嘘はつきません。

過去の新垣との関係を知る人は数人いましたが、現在の関係になると、

誰もが『知らない』と口を揃えます。

反対に『なにかあったの?』と聞かれることも多く、

あまり勘ぐられても困るのでそんな時は笑って濁しました。

妻との協議離婚に持ち込んだとしても、

浮気を立証しなければ反対に慰謝料を払わなくてはいけません。

そんな愚かなことはできないので、私はしばらくの間、

どうすればいいのか悩みました。

会社での仕事はまじめにこなしていましたが、

気持ちが明るくなるこもなかったので自然と会話は少なくなっていました。

ある日、私の元気がないと心配していた同期の友人が声をかけてきました。

「お前、嫁さんのことで悩んでないか?」

ちょっと驚いて返事しました。

「ん? どうした、いきなり」

友人は少し間をおいて説明しました。

「この前な、会社でお前のことを話しているのが聞こえたから、

そのまま内容を聞いてたんよ」

「なんの話?」

「お前が、嫁さんの浮気を疑ってるって」

「・ ・ ・ まあね、ちょっとそれでここんとこ気が晴れなくてね。

それ新垣さんたちだろ、話してたの」

「うん。。お前が新垣さんと嫁さんのことを疑って

詮索してるみたいなことを言ってた」

「気を使った言い方しなくていいよ。バカ扱いで笑われてたんだろ」

友人は私の問いに答えなかったので、

私の勘は当たっていたのでしょう。

新垣としては、妻と結婚した私を良く思うはずがなく、

私の人格を否定することが楽しくて仕方ないのでしょう。

「お前、ホントに嫁さん、浮気してるの?」

「たぶん、間違いない。

嫁さんと新垣さんが口裏合わせているからなかなかね。。。」

その翌週、課長が私を会議室に呼びました。

課長は私を見るとすぐに座らせ、前置きもなく話始めました。

「家庭の話を少し聞いたんだが、深刻なのか?」

話が広まっているのかなと、少しうんざりもしました。

「妻のことですか?」

課長は何も言わずに頷きました。

「深刻というか、実態がわからず心配しているだけですよ」

「奥さんは何も言わないのか?」

「否定してますからね。相手と思われる方も同じような感じです」

いろいろと聞かれましたが、すべては言いませんでした。

私も話がどこまで広がっているのかが気になって、

最後に情報元が同期の友人でないのかと尋ねると、

課長は頷きました。

「あいつ、お前のこと、本当に心配していたぞ」

と付け加えました。

その翌日にまた課長から呼ばれたので、

会議室に行くと今度は部長まで同席していました。

話が大きくなるのは私も望んでいたわけではないのですが、

こうなると仕方ありませんでした。

課長が先に切り出した話はこうでした。

「奥さんの相手と言われていた本人(新垣)に確認したが、

酒の場の冗談をお前が真に受けたらしいじゃないか」

私は黙っていました。

部長は

「この話を初めに聞いた時は驚きもしたが、勘違いだと聞いて安心したよ。

いい奥さんだから心配もするだろうけど、まあ良かったじゃないか」

私は形式上、お詫びとお礼を言って会議室を出ました。

まっこうから、相手に聞いたとしても素直に答えるどころか、

人間関係の悪化しか生まないことは誰にでもわかることです。

しかし、上司としては「聞いたから確認した」

ということで責任を果たしたつもりなのでしょう。

初めから上司に期待していたわけじゃないので、

これはこのままで構いませんでした。

この時期は自宅に帰っても妻との会話は必要最低限しかしませんし、

私は寝室にこもりがちでした。

妻は明るくふるまっていますが、

そういった態度さえ私の感情を逆なでしていました。

どうするか策を練るというより、

手を打ちあぐねてしまったな、と思っていると、

「お前の嫁さんのことで話がある。会社じゃ話せないから」

と同期の友人が私に声をかけてきました。

その日、2人で入った古びた焼鳥屋で、

彼は私に相談せず上司に告げたことを最初に詫びました。

そして本題に入りました。

「本当は課長たちになんとかして欲しかったんだ。

お前を傷つけたくなかった」

「どういうことか?」

「新垣さんとお前の嫁さんは出来てる」

「なんでお前が知ってるの」

「あの人(新垣)たちの仲間内では、みんな知ってる」

「そうだろうな。そう思ってたよ。

グルになってるのが多いってことだよな」

「そう。お前、嫁さんとどうするつもり? 許すの?」

「考えてる段階。ただ証拠もなく噂だけでは行動とれないし」

友人は黙って私の顔を見つめていました。

「俺、今日お前に会ったのはこれ見せようと思ったんだけど、

見せた俺をうらむなよ」

そう言って携帯電話を取り出し、

ボタンを操作してから携帯を私に手渡してくれました。

画面には、

暗がりのベッドで男と女性が絡んでいる姿が写っていました。

男の横顔が少し写って、女はアイマスクを掛けて写っています。

ですが、それが新垣と妻であることが分かりました。

髪、体型、体のライン、脚線なんか見れば妻だとすぐに分かりました。

私はその画面をじっと見つめました。

「これ1枚しかないんだけどな。

あの仲間内のひとりがメールでくれたんだよ」

「いつの話?」

「ずいぶん前だけどね。悪いけどお前には言えなかった」

「お前も良く消してなかったな(苦笑)。

このアングル、誰かが撮ったんだろ?」

「たぶん。それが江口さんなのか、

あの中の誰かまでは知らないけどな」

「流出してるってことか、最悪だな。他にはないか?」

「いや、まだあるらしい。でも俺はこれしか見たことはないけどな」

「お前、証人になってくれるか?」

「ん、、、、いきなり俺の名前を出すのは勘弁してくれ」

「分かってる。その写真、俺の携帯に送ってくれ」




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裏切った妻、その8、何も無かったと言い張る妻


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私はそれからすぐに自宅に帰りました。

早く切り上げたため、子供はまだ起きていましたが、

寝締まった頃を見計らって妻に切り出しました。

妻も何か言われることは分かっていたようです。

「今日、新垣さんと江口さんと飲んできた」

本来、あまり交流のない人との飲みなので、

普段であれば妻も驚くところでしょうが、

この時は落ち着いたように

「そう」

とだけ返事しました。

「いろいろ聞いたよ」

「・ ・ ・」

「どうするつもりだ」

「どうするって、何が?」

「浮気しててとぼけた言い方するな」

「私、浮気とかしてないわよ」

「ふざけるな! 昨日新垣さんと会ってたこと認めただろう!」

「私、新垣くんと会ってたとか言ってないわ」

「新垣さんの車とお前の車がラブホの駐車場に

停まってた写真みせただろうが!」

「何言ってるの、私は○○ちゃんに車を貸してたから、

その間に江口くんに買物に連れて行ってもらっただけなのよ。

変なこと言わないで。それに私の車がラブホに

停まってるってことは私も驚いたけど

、○○ちゃんがラブホに行ってるなんてこと、

いちいちあなたに言えないでしょ」

「昨日そんなこと言わなかったじゃないか!

もう会わないと言ったのはなんだったんだ!」

「江口さんと買物に行ったのは悪かったと思ったわ。

あなたからすればいい気持ちはしないでしょうから。

でも私、○○ちゃんのことが気になってたの。

変なこと言ったならごめんなさい」

私は妻の態度に強い怒りを覚えました。

「何を言ってんだ。

結婚前から今までずっと体の関係だったんだろうが!

新垣、江口が認めたんだぞ!!」

「・ ・ ・ そんなはずないじゃないの。

あなたお酒の席でからかわれたのよ。酔ってるの? 絡みすぎよ」

なるほどです。

この時点で、妻と新垣、江口が口裏合わせて、

私がどうでるか確認しようとしていたことに気付きました。

もちろん私は昨夜の妻の態度が許せず、

浮気相手にも損害賠償請求を含めた

責任の追及をするつもりでいました。

新垣にも正直に話してもらう必要もありました。

しかし、妻と新垣の関係は思っていたよりも深かったので、

酒の途中で『ごめんでは済ませない』と宣告して退席したのです。

今回、私が妻の浮気問題を訴状に上げたとしても、

この3人はそんな事実はないと否定して終わらせるつもりでしょう。

妻が車を貸したと言っている○○ちゃんというのも恐らく話が

ついているように思います。

仮に私が妻たちの関係を容認したり、

今までは仕方ないがこれから先はダメだと柔和な態度を示したとしても、

今までの関係を継続するように思えました。

結局、この3人は自分達の関係を匂わせることで、

少しずつ私を手のうちに丸めこんでおこう

という考えであったように思えます。

この日の夜中に私は妻の車に隠してあった携帯を取り出しました。

見つけられると、反対に妻の立場が強くなる可能性があったからです。

これからが大変でした。


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裏切った妻、その7、新垣、江口、妻の3人から恥をかかされました


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裏切った妻、その7、新垣、江口、妻の3人から恥をかかされました。

私は新垣をかばっていた江口が言葉につまり、

反対に江口をかばいはじめた新垣の様子を見て、

江口も同罪であることを確信しました。

いずれにしても喫煙所の出来事が脳裏から離れなかったので、

恐らくここで江口も何か絡んでいることも感じていました。

この後もお互いをかばってなかなか話が進まなかったのですが、

結局は新垣の部屋で妻を交えて3人で飲んだそうです。

妻はしばらく酒を飲んでいなかったので

少しの酒で酔ってしまい、

そのまま新垣になすがままになったそうです。

初めにキスをした時に妻が何も言わなかったので、

新垣はスカート中から下着を脱がせて

妻を膝の上に座位の姿勢で座らせ、

2人とも服を着たそのままの状態で挿入。

新垣は生で挿入したものの、

服を着ている妻の腹上に放出することができず、

どうやら妻にくわえさせてクチの中に放出したようでした。

他の男に抱かれているのを見られた妻は、

もう拒絶する理由もみあたらず、

その後江口まで受け入れたようでした。

どういったプレーをしたのかはわかりません。

その日何度か妻を抱いたような感じでしたが、

新垣と江口で交互にまわしたのか、

3Pをしたのかまでは分かりませんでした。

ただ、私は妻のセックス体質から、

その日に何度もいき続けたんだろうな、なんて想像していました。

段々と調子づいた新垣と江口は、次々に話をばらしだしました。

その後も何度か新垣を中心にして3人で

ラブホに行くことがあったということです。

そのうちに、新垣とも江口ともそれぞれに

誘われるがままラブホに行っていたようでした。

妻が言う『好きではないけど会っていた』

という意味がわかりました。

結局妻は、私に出会う前からずっと新垣に抱かれ続け、

結婚後は江口まで加わって私の目を欺いていたのです。

ひと通り話を聞いた私は、相手にクギをさしておきました。

「よく分かりました。 ・ ・ ・ で、これからは?」

「お前に悪いからもうするのやめるよ、悪かったな」

「婚前の三角関係なんかであればこれで済むかもしれません。

ですが、私は結婚して子供までいる状態で『今までごめんな』

って言われてコトが済むとは思っていないでしょ?」

私が低姿勢で聞いていたので、

多少調子に乗っていた新垣と江口は、

私が真剣に切り返したことでキョトンとした表情になりました。

「どうするって ・ ・ ・ ちょっと待て

、俺たちは正直に話しただろ」

「それはきちんと事実を話したということにすぎません。

責任とは別です。今答えは求めませんから、後日連絡してください

。僕も今の内容を元に妻に確認してみます」

私は何か言いかけた二人の言葉も聞こえないフリをして、

飲み代を少し多めにテーブルに置くと、

すぐに店をあとにして帰路を急ぎました。

私は新垣、江口、妻の3人から恥をかかされました。

それだけに同じように恥をかかせてやることを考えていました。


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裏切った妻、その6、ごまかし


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「今日だ。偶然お前の車を見つけた」

「・ ・ ・ そう・ ・ ・ 」

「どうするつもりだ」

「・ ・ ・ どうしたらいいの」

「俺がどうこうして欲しいわけじゃない。自分で考えろよ」

「・ ・ ・ じゃあ、もう会うのやめます」

「それで?」

「・ ・ ・ それだけ」

「あの人、独身だろ。一緒になることは考えてないのか?」

「それはないわ」

「どうして?」

「別に好きじゃないから」

「じゃあなぜ会ったんだ」

「・ ・ ・ 」

「セックス目的か」

「・ ・ ・ 」

「いつから会ってたんだ?」

「・ ・ ・ 」

妻はあっさりと認めました。

しかしこの後、何を言っても何を聞いても妻は

口を開こうとはしませんでした。

返事をしないという態度は苛立ちを募らせます。

妻はそんなに勝気な性格ではありませんが、

この時ばかりはかなり強い意志で口を閉ざしていました。

『いつかはばれる』ということを覚悟していたのでしょう。

私は妻との会話は成り立たないと思い、

この日はすぐに会話をやめました。

翌日、妻の相手をした男、

先輩のもとに行くとすでに話を聞いていたようで、

私の顔を見てすぐに

「今日、定時後時間とっておいてくれ」

と言われ、待ち合わせの場所も決めて会うことにしました。

妻からすぐに連絡が届いているかと思うと尚更ムカツクものです。

その日の仕事は通常通りこなしましたが、

社内で妻の姿を見かけると怒りの感情が込みあがって

仕方ありませんでした。

定時を過ぎて待ち合わせの場所に行くと、

その男以外にもう一人の先輩もいました。

喫煙所にいた先輩です。

そのまま近くの店の個室に入り、生ビールがでてきて、

軽く口を当てると先方から切り出しました。

名前を出すまいと思っていましたが、

話が分かりにくくなりそうですから今更ながら名前を出しますが、

この2人のうち、ラブホに行っていた方が新垣、

もう一人が江口です。

江口が場をとりなすような口調で

「お前の嫁さんのことでいきさつを説明しようと思っている。

いいか?」

と言う言葉に私は頷きました。

話の出だしは私と妻が出会う前に遡りました。

「どこまで知ってる?」

「まあ、妻が新垣さんとできてるってことですかね」

トゲのある言い方をしたのですが、新垣は何も言いません。

少し間をおいて江口が話しだしました。

「お前が会社に入ってくる前に、

コイツ(新垣)とお前の嫁さんは付き合ってたっていうのは

知っていたか?」

「詳しくはしりませんが、

それらしいことは周りから聞いたことがあります。

だから、新垣さんは妻が私と付き合う前の彼氏かなとは思ってました」

「それもちょっと違うんだ。

いや正確に言うとお前の嫁さんんは

別に付き合ってた彼氏がいたんだが、

コイツとも並行して付き合ってた」

「それって新垣さんと浮気の関係ってことですか?」

「まあ、言い方にもよるけどな。

お前の嫁さんは入社前から付き合ってる彼氏が

いるってことを周りも知っていた。

しかしコイツともいい関係になっていたので、

周りは彼氏と別れてコイツと付き合いだしたと思ってた」

「二股かけられてたってことですか?」

「だから、二股なのか浮気なのかは分からないし、

それにその彼氏っていうのといつ別れたのかもまったく知らない。

この頃はコイツなりに真面目に交際していたし、

いつか自分だけに振り向いてくれることを願って付き合ってたんだ」

「そこで僕が登場したって訳ですか」

「そう。だからお前がいい関係になってるって噂はすぐに広まって、

コイツはそれであきらめたんだ」

「でも続いてるじゃないですか」

私はそう言ったものの、この時にはだんだんと江口、

新垣の言いたいことも解ってきていました。

浮気をしていたことを情で済ませようとしているのでしょう。

「俺は、脚色して言うわけじゃない。

こうなったいきさつをそのまま話していることを信じてくれ」

江口は落ち着いた口調で話しを続けます。

「話は戻るが、実際はお前とコイツが重なってた時期もあったんだ。

ただコイツは自分から身を引いたんだけどな」

「じゃあ先日もこうやって何かあったってのはどういうことなんですか」

「時期的には、お前たちが結婚して子供が生まれた後くらいだったかな」

「育児休暇中ですか?」

私は子供が生まれた後の1年間取得できる育児休暇中に

何かあったのかと思って尋ねました。

「いや、違う。その後だ。

嫁さんが会社に復帰してきてちょっとしてからだ」

続けて江口は説明しました。

江口はそれまでの口調とは明らかに違って、

声のトーンを少し落として言いにくそうに話しました。

「・ ・ ・ お前の嫁さんに対して職場復帰の歓迎会があってな ・ ・ ・

そこで新垣も参加してたんだ」

「その時に何かあったんですか?」

「その日、一次会でお前の嫁さんは帰ったように見せかけて、

新垣に誘われて二人で抜けたんだ。

ただ、お前の嫁さんは結婚したこともあって、

不倫するわけにもいかないと思い、近場で飲もうとしたが、

結局は新垣の部屋に連れて行ってしまったんだ」

「いきなり妻はハイハイと部屋まで着いていったんですか?

いきさつは正直に話してくださいよ」

「・ ・ ・ 」

言葉を失った江口の替わりに新垣が割り込みました。

「いや、二人きりはダメだと拒まれたんで、

抜けだす時に江口も一緒に三人でって条件で説得したんだ。

江口はそれから電話で呼んだんだよ。」


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子供の手前、妻に何も言いませんでした。

しかし、何を言えばいいのか、

どう切り出せばいいのか思いつきませんでした。

その日の夜、ベッドの中で妻の背中をトントンと軽く叩きました。

私たちのセックスの合図です。

お互いが自分で裸になって、向かい合います。

普段であればここで前儀をするのですが、

私は妻に騎乗位で私の体の上にまたがる様に指示しました。

妻は自分の陰部を当てながら、

半立ちの状態の私のモノを手で上下にしごいていました。

少し硬くなった状態になると、

妻は私のモノを体の中に受け入れてゆっくりと

腰を前後に動かしだしました。

しかしというか、やはりというか、

いつもなら濡れ方にもう少し時間がかかるはずなのに、

溢れてしまって私をすんなり受け入れました。

妻は体を安定させるために私の両手を握って、

腰を前後にも上下にも動かしています。

私のモノに伝わってくる妻の中が、いつもとちょっと違います。

説明するのは難しいのですが、

私を包み込む妻の入口から子宮へと続く通り道に、

ほんのわずかなんですが、妻の感触に違いがあるのです。

妻の中に隙間があるとか、ゆるみとか、、、、、そんな感じです。

『男のモノが大きかったのか・・・』

『興奮していたのか・・・』

頭の中にこういった言葉が浮かぶのは自然なことなのでしょうか。。。。

私は妻にかける言葉を探しましたが、言葉がみつかりませんでした。

妻はキャシャな体でセックスは受け身、一度逝ってしまうと、

何度も何度も逝ってしまいます。

ですから一度上り詰めてしまうと、ずっとそのまま感じ続けてくれます。

しかし、この時は少し疲れた様子で私の方へ体を倒してきて、

少しかすれたような声で私の耳元でささやきました。

「・ ・ ・ いいよ  もうイッて ・ ・ ・ 

なんだかイキそうにない      」

他の男とやるだけやってきてこのセリフかと、

頭にカッと血が上りました。

ベッドの枕元の棚に置いてある携帯を取ると、

その日に撮影したラブホの駐車場の写真を妻に見せつけました。

妻は騎乗位の姿勢で体を起こしてから携帯の画面を見つめたとき、

妻の中が一瞬キュッと締まりました。

すかさず私は問いました。

「どういうことか、説明してくれるか」

妻はしばらくしてから大きくため息をつき、

私の体から降りてそのままベッドの上に座りました。

「いつ撮ったの?、、、、、」  

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私はこの翌日の帰宅途中に妻が停車していた駐車場へ赴き、

また妻が行動した時に備え、見張りやすい場所を探しておきました。

意外だったというか、その日はすぐにやってきました。

この前妻が怪しい行動を取ってまだ数日しか経っていないのに、

妻の車が自宅とは違う方向を走っていたのです。

前回からあまりに日が開いていなかったので、

『浮気ではなく本当はスーパーに寄っているだけなのか?』

とさえ思いました。

現場をこの目で見なければ意味がありません。

妻が会社を出て15分くらい経ったでしょうか、

私は妻を追いかけるように会社を後にしました。

この日は雨が降っていたのですが、

私は傘もささずに小走りで自分の車まで行き、

運転席に座って妻の車の位置を確かめるために

リクエストをかけてから、すぐに車を走らせました。

いつものように少し間があってから妻の位置が返されてきました。

思った通り、この前の駅の近くでした。

何度か確認してみましたが、妻の車は動きませんでしたので、

すでに停車しているのでしょう。

しかし、この前の駐車場ではありません。

少し地図に誤差があるので、そのためかと思いました。

妻が停めたと思われる駐車場は

2~300台くらい停められる大きな駐車場です。

私は駐車場の外の位置にいったん車を停めて、

助手席の窓越しに妻の車を探しましたが、

雨で窓ガラスが濡れている上、

非常に視界も悪く見つけることができませんでした。

妻が止まって15分は経過していたこともあって、

すでに妻は車の中にはいないと思い直し、

駐車場の中に車を入れて探してみましたが

妻の車は見当たりませんでした。

今の妻の車を示している位置とこの駐車場では、

確かに誤差がありすぎます。

画面上の位置に車を向けるとコンビニに来てしまうのですが、

その駐車場に妻の車はありません。

ですが、そのコンビニの隣には薄いピンク色のラブホがあるのです。

私はその建物の駐車場に入ることに少しためらいましたが、

さすがにここで引き下がることはできませんでした。

妻の車が止まって、すでに20分は経っているはずです。

私はラブホの駐車場に進入すると、

さほど広くない駐車場に探すまでもなく妻の車を見つけました。

その隣に見覚えのある車、会社でよく見る先輩の車でした。

先輩の車はひとつ型が古いドイツ製の大衆車で、

見間違うことはありません。

震える手で、妻の車と先輩の車を携帯のカメラに納めると、

私はその場を離れました。

そして少し離れた位置に車を停めて、

私はまたそのラブホの出入り口付近を影から見ていました。

妻の帰宅時間を考えるとそんなに長くここにいれるはずはないのです

夏とはいえ、雨のせいか心境のせいかわかりませんが、

鳥肌が立ちとても寒かったことを覚えています。

しばらくすると先にその男の車が出てきて、

その30秒後くらいに妻の車が出てきました。

妻は恐らくスーパーにでも寄るのでしょうが、

私が先に寄っていた大きな駐車場に車を回しましたので、

それを確認した後に私は自分の車に戻りました。

『どうしようか』と思っても何も思いつきませんでした。

少しあけた運転席の窓の隙間から細かい雨が入ってきましたが、

普段は車の中で吸わないタバコに火をつけました。

このタイミングでようやく冒頭の10年前の喫煙所の出来事を

思い出したのです。

私が喫煙所に入ったとたんに、霧散した先輩たち。

『こいつと二人で飲んでた時のくだらない話だから』

と言っていた先輩ではなく、そう言われていた方の先輩。

その男が乗っている車が、ひとつ型が古いドイツ製の大衆車。

妻の浮気が確定し、浮気の相手が確定し、、、、、

家に帰るとリビングで子供がひとり宿題をしていました。

私が帰宅して10分後に妻が帰宅しました。

「あら、早かったね」

そう言った妻の手には、スーパーの袋がありました。

いつも行くスーパーと同じチェーン店なのですが、

いつものスーパーとは場所が違う駅前のスーパーで

あることは分かっていました。


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裏切った妻、その3、妻の行動を思い浮かべます。


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裏切った妻、その3、妻の行動を思い浮かべます。

今までの妻の行動を振り返りました。

ソファの前のテーブルの上に置かれた缶ビールを

見つめながら軽くため息をつき、

他におかしいことがなかったかと考えます。

冬に、『バーゲンに行くけど、

ゆっくり見たいから私について来なくていい』

と言って、丸一日出かけたこともありました。

あの時は洋服を買って帰ってきましたが、

男と会う時間は十分とれたはずだと思います。

銀行に行くとか言って、

急に午前中仕事を休んだ時もありました。

あれはいつ頃だったか、、

その時も相手が合わせて休めば、会うことも可能なはずなんです。

いや、こんなことまでしなくても妻が私の目を盗んで

行動しようと思えば

、長時間でなければいつでも可能なはずです。

そう考えていると、

妻が風呂に入っている音、洗面器に湯を入れて、

体にかける水の音が聞こえてきました。

私はすぐにソファから立ち上がって、寝室に行きました。

ドレッサーの前に妻のバッグが置いてありました。

この中に携帯電話があるはずです。

私が携帯を見たことを妻にばれないようにするためには、

すべてを元の状態に戻さなければなりません。

このバッグの置かれた位置や向き等の状況を確かめました。

ファスナーが1センチくらい閉じしろを残してあります。

うっかり私が全部閉じてしまえば

見られたことが分かるようにするため、

わざと1センチ開けておいた妻の仕掛けではないか、、、、

とさえ考えてしまいます。

このファスナーを開けると、

横の方に入っている携帯がすぐに分かりました。

ここで携帯の置かれている左右上下の向きやストラップの位置を

確認しました。

妻の携帯を取り出し、折りたたまれている画面を開くと電源は

切れた状態になっていました。

電源ボタンを押すと、

電源が入って待ち受け画面に子供の写真が出てきます。

そして画面の充電サインを確認すれば、

十分電池量は残っていました。

『電池が切れた』のではありません。

タクシーに乗って電話を掛けてきた妻は、『電源を切った』のです。

これも追求すれば、『誤って切ったのかも』と答えるのでしょうし、

逆に自分を正当化してこちらが覗いたことを非難するでしょう。

さらに案の定というか、

妻の携帯はメールの送受信と電話のリダイヤル履歴、

着信履歴もすべて消されていました。

電話の登録名簿を見ても、誰が相手かわかりませんから、

これは途中で調べることをやめました。

ここまで確認すると急いで元の状態に全てを戻して部屋をでました。

ソファに座り直して缶ビールにクチをつけました。

『妻はタクシーに乗ってどこに行ったのか?』

『何をしていたのか?』

これらはもう分かりました。

確定的証拠はないものの、

間違いなく他の男に抱かれていたはずなのです。

それよりも『妻は誰と会っていたのか?

』と言うことが気になりました。

そうこう考えているうちに、

妻は風呂からあがって髪をタオルで乾かしながら私が

座っているソファの横に来ました。


妻は少し聞きにくそうに、

セックスをするのかしないのかを訪ねてきました。

「ねえ、、どうするの?」

返事をしない私に、

「あまり機嫌よくないみたいね、髪乾かしたら先に寝るからね。」

そう言って脱衣所の洗面台へと戻って就寝準備をしていたようですが、

そのまま私のいるリビングには顔をださず、寝室へ入って行きました。

高まった感情を表すかの様に、

私は飲みかけの缶ビールを一気に飲み干して立ち上がると、

そのまま寝室に行きました。

妻はベッドでもう寝ていましたが

、私は妻に掛けてあった布団を乱暴にはがしました。

「なに?? 寝てたのに。。。。」

「脱げよ」

「するの? さっき返事しなかったじゃない。。。」
「ごちゃごちゃ言うな!」

「・・・もう。。。全部? 下だけでいいでしょ?」

私が何も言わないうちに、妻は下半身だけ脱いで、

ノーブラTシャツの姿になりました。

いつもと違って部屋の照明を点けたままにして、

私は体勢をずらし、すぐに妻の両膝を立たせてその裏に手を添え、

妻のあそこに顔を近づけると、

「ちょっと、いやらしいよ、電気消してよ」

と言われました。

私は妻の声に返事もせずに観察しました。

クリトリスも陰唇の内側もいつもより赤味を帯びていて、
、、、
急に現実感が襲ってくると、

とてもその部分を舐めあげるなんてことはできませんでした。

私は体を倒すように妻の横に仰向けに寝転んで中断すると、

妻は

「しないなら寝かせてよ。飲んで疲れてるのに」

と、苛立ったような声を出しました。

こうなってしまうとお互い義務的なセックスしかできませんから、

「今日は止めとこう」

と言ってまた寝室を出て行くと、

「さっきからなんかおかしいよ、文句があるなら言ったら!」

と妻から背中越しに言葉を浴びせられました。

それから、私は2、3日の間、

妻の行動をどうやれば監視できるのかだけを、

ひたすらに考えてました。


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結局、妻は23時をまわった頃に帰ってきました。

タクシーに乗って2時間過ぎています。

「ただいま。」

当然私も機嫌がいいという訳ではありません。

「遅かったな」

そう妻に言って返事を待ちました。

「そうかね。いつも通りでしょ。」

「電話してから随分経つじゃない」

「ああ、だってあれからすぐ終わるかと思ったら、

なかなか終わらなくて。」

「2次会か何か連れて行かれたのか?」

「行ってないよ、終わってすぐ帰ってきたよ」

「誰かと一緒に帰ってきたのか?」

「質問ばかりするのね。何かあったの?」

何か察したのか、妻がこちらの様子を勘ぐりはじめたので、

ごまかしだすとやっかいだから、

私は感情が顔に出ない様に気をつけました。

「いや、雨が強かったから、帰り道を心配したんだけどね。」

「そう、ありがと。

今度から心配させないように雨が降ったらタクシーで帰るね。」

「お前、携帯の電源切れてないか。」

「え? ・・・・ あれ ほんとだ、充電切れたのかな。ごめん。」

妻は、私に聞かれたこと以外は自分から話すことをしませんでした。

ボロが出ないようにしているのかもしれません。

「お前、俺に電話してきたとき、何してた?」

この私の質問で、妻は私から目を逸らし、さっと反対を向いて

「だから宴会中だって。着替えたいから、風呂に入ってくるね」

そう言って、いったんテーブルに置いてあったバッグを

手に持って寝室に行きました。

私はすぐに立ち上がり、妻を追いかけて部屋に入りました。

閉めた扉がすぐに開いたので、妻は驚いて振り向きました。

「なに? どうしたの?」

「ちょっと向こうを向いて。」

そう言われて私に背中を向けて立った妻のスカートを少し

乱暴に巻くし上げようとすると、

「やだ、、、ちょっと待って、、、」

と妻はスカートを押さえました。

「どうしたの?、、、、したいの?、、、、

分かったから、お風呂に入ってからね、、ね、、」

私は妻の背後から左手でウエストを抱きしめ、

右手をスカートの下から突っ込むとすぐにストッキングの

上から差し入れました。

ストッキングの締め付けが少し邪魔でしたが、

右手を下へ下へ入れていくとすぐに下着にたどり着きます。

下着と肌の間に指先を伸ばした手の平を滑らせこむと、

中指、人差し指、薬指が妻の陰毛に触れました。

妻は抵抗して、その場に座り込もうとしましたが、

私が抱きしめているのでそうはできません。

背中を丸めて、両膝を強く閉じて両太ももを密着させ、

私の手があそこまで届かないようにしていました。

妻は抵抗して腰を引いて体を折ってしまったので、

私も妻を支えきれなくなり、

後ろから覆いかぶさるような感じでそのままベッドに

向かって倒れこみました。

ベッドの上で私から体の自由を奪われてしまった妻は、

それでも抵抗していましたが、

「動くな!」

と私に言われ、半ば諦めたようにじっとしました。

それでもきつく閉ざされている妻の太ももの隙間に向かって、

私の右腕に力が込められます。

「ちょっと、待ってって、、、ちょっと、、、」

妻の下着の中の右足の付け根にあった中指を、

クネクネとさする様に動かして妻の陰部をたどり当てた時

、妻の体から力が抜けたので逃さず右手を太ももの隙間に

こじ入れました。

こうなると私の手の平にはざらっとした妻の陰毛があたり、

すでに私の指先はあふれ出ている愛液を

確かめることができました。

人差し指と薬指を使って愛液に浸された左右の陰唇を開き、

中指がその中央をゆっくりと膣口までたどっていくと、

妻の女性器はすでに受け入れが十分可能な、、、、

開いた状態であることが分かります。

男を受け入れたばかりなら、

閉じきれていない状態と言うほうが適切なのでしょう。。。

もう何も考えるまでもなく、

さっきまで体の中に挿入されていた跡が分かってしまうほど、

その部分は濡れ開き、

悦びに打ち震えていたことを想像させてくれました。

自分の妻ですから、触ればその状態が分かってしまうのです。

私の右手には、下着の中にこもっているじっくりとした

熱までもが伝わっていました。

私は右手を引き抜くと、

妻を押し離すように起き上がって部屋を出ました。

私はショックを受けながらも冷蔵庫から缶ビールを取り出し、

静かにリビングのソファに座りました。

この時点では妻はまだ浮気を認めたわけでは

ありません。

ですが私の中では『限りなく黒』でした。

妻の矛盾する言葉を盾に妻を責めた場合は、

何らかの言い逃れをする可能性を考えました。

『あなたには言ってなかったけど、

昔の友人がたまたま地元に戻ってきてたから、

コーヒー飲んできた』

なんてことを言われた場合、どうしようもありません。

どうすれば、言い逃れができない状況になるのか。。。。

どうすれば、証拠を押さえることができるのか。。。。


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裏切った妻、その1、帰りが遅くなった妻


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裏切った妻、その1、帰りが遅くなった妻

私は現在40代のサラリーマン、妻と同じ会社で働いています。

妻は私より少し年上で、入社もその分先になります。

子供もいますが、お金はかかるけど手はかからない年頃です。

時期的にはおぼろげですが、

私が30歳ちょっと過ぎた頃だったと思います。

タバコを吸うために職場の喫煙所に向かって歩いていると、

喫煙所の中から笑い声や、歓声が聞こえてきました。

『また仕事中に悪ふざけしているな』

なんて思いながら喫煙所の戸をあけると、

中には4、5人の2~4歳くらい年上の先輩たちが集まっていました。

私が喫煙所の中に入ると急にその場が慌てたような静まり方をしたので、

軽く会釈し、立ち位置を決めてタバコに火をつけ、

ひと吹かししてから尋ねました。

「ずいぶん盛り上がっていましたね、何の話ですか」

この先輩たちの話題の中心になっている人物が、

少し間を置いて答えました。

「この前の飲み会の話でな」

「そんなに楽しい話だったんですか?」

「まあな」

「聞かせてくださいよ」

一人の先輩を指差しながら

「いや、こいつと二人で飲んでた時のくだらない話だから」

そう言って吸いかけのタバコの火を消すと

、他の先輩たちも同じようにタバコを消して、

「じゃあな」

と、みんな次々に仕事へ戻ってしまい、私は一人残されました。

喫煙所に入る直前に、私に返事をしてくれた先輩の声で

「こいつがやってる間、俺は・・・・」

と言う会話が漏れて聞こえていたので、

女関係だろうな、となんとなく思っていました。

職場も違って当たり障りのない付き合い方を

している関係の人たちなので、

別に興味があって聞いた訳でもなく、

沈黙させてしまったから、挨拶程度の会話をしただけで、

こんなことは私も気にしていませんでした。

この時には意味のなかったちょっとした出来事が、

ワンシーンとして私の記憶から蘇ってくることになったのです。


いつもと変わらない日々が続いていました。

朝私が一番に家を出ると、続いて子どもが学校に行き、

最後に妻がギリギリに出勤します。

普段家に帰るのは私の方が遅いのですが、

仕事柄、妻も21、22時をすぎて帰宅することがひと月に

何度かありますが、

妻の仕事の状況は良く分かっているので、

遅くなる時はお互い話して、

私が早めに帰って子どもと食事をしていました。

仕事の忙しさに波はあるものの

「いってらっしゃい」と「

お帰りなさい」がある、ごく普通の家庭だと思ってました。

家庭での妻には何もおかしいところはありませんでした。

というより、疑っていないので、

そういう目で見ていなかったのです。

何かあれば自然に気がつくでしょう。

妻は携帯も不自然な使い方はしていません。

毎月の請求書も電話料金、

パケット利用量も私が理解できる範囲です。

同じ会社ですから出勤状態もよく分かります。

会社以外は家にいるか、

夕食の買物に近所のスーパーに行く程度しかありません。

仕事が私より遅くなることもありますが、

職場の目と家族の目が届いている範囲でもありますし、

私を不安にさせる要素はありませんでした。

飲み会もありますが、これも同じ職場の人ばかりで、

慰労会や歓迎会、送別会等のイベントで、

団体の飲み会ばかりでこれといって気にすることもありませんでした。

妻が飲みに行く時には、通常1次会は21時~22時に終わります。

車は会社に置いて、バスで帰宅すると待ち時間を含めても、

だいたい22時~23時。

妻が22時~23時までに帰ってくると、

だいたい私は起きていますから何もおかしいとは思っていませんでした。

しかし、昨年6月のことでした。

妻が飲み会の日に、

早めに帰宅するはずの私の仕事が終わらなかったのです。

仕方なく子供に、

ちょっと遅くなるから食事を済ませておくように

連絡をしておきました。

そろそろ家に帰ろうとした時には21時前だったので、

梅雨時で雨も強かったこともあり、

ついでに妻を乗せて帰ってあげようと思い

、私は妻に携帯からメールを送りました。

『まだ宴会中?』

返事がありませんでしたので、まだ盛り上がってるのかなと思い

、宴会が終わればメールに気がつくだろうと、

近くで少しだけ待つことにしました。

強かった雨も多少弱くなってきてましたが、

それでも雨音や車の水しぶきが騒々しく感じられる中で

、妻が乗るバス停の近くに車を停めました。

車の中で10分ほど待っていると、

傘をさしながら比較的早い足取りで歩いている妻を

見つけました。

一緒に飲んでいたはずの他のメンバーは

近くに見当たりませんでしたから、

恐らくは終わってすぐに出たのでしょう。

すぐに携帯に電話しましたが、妻は気づきませんでした。

私がバス停まで車を回そうとしたその時に、

妻は近くに停まっていたタクシーに乗ってしまったのです。

せっかく待っていたのに、

と拍子抜けしたところに妻から電話がかかってきました。

「電話したでしょ、なに?」

「仕事が遅くなったから、迎えに行ってあげようかと、、、、」

「大丈夫、もうすぐ終わる。みんなと帰るから、じゃあね」

と妻は話をさえぎるような言い方で電話を切ってしまいました。

家には妻より私の方が先に帰りつきました。

『結局私の方が早かったな』と思いながら、

起きていた子供に声をかけました。

「ごめんな、遅くなって」

「そんなに心配しなくたっていいって。ご飯、温めてあげようか」

と、私の食事を用意してくれました。

食事をとっている間も『遅いな』と思っていたのですが、

結局子供が寝る時間にも妻は帰ってきませんでした。

私の携帯には、妻がタクシーに乗ってかけてきた履歴が、

21時過ぎの時刻で残っていました。

それからもう1時間半は経っています。

タクシーでこの時間帯なら、

15分もしないうちに帰ってくるはずですし、

私が家に着いて30分以上も遅いということは

事故でもない限り考えられません。

2、3度電話をしましたが、妻の携帯は電源がきれていました。

こういった時、携帯がつながらないことは、

かなりストレスを感じます。

『何してるんだろう』と思いながら私は風呂に入りました。

風呂からあがって、

冷蔵庫からビールを取り出そうかと思いましたが、

妻の身に何かあってはいけないからと、

酒を飲まずに妻の帰宅を待ちました。


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