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裏切った妻、その9、流出していた妻のからみ写真







小さくてびっくりした!?でも私、立派なレディーだもん!
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真城 結佳


裏切った妻、その9、流出していた妻のからみ写真

翌日、出社すると、新垣、江口がやってきて、

「すまん、すまん。昨日は冗談きつかったみたいだな。

お前の嫁さんからも変なこと言うなってさっき怒られたよ」

と案の定というか、思った通りの言い訳をされました。

私は会社の懇意にしている人たちから、

それとなく私が入社する前の妻の過去について尋ねました。

今まで全く知らなかったわけではありませんが、

耳にしたことがある程度だったので、

冗談とも本気ともわかりませんでした。

こちらから尋ねると、

聞かれた相手はすべてを話さないにしても、嘘はつきません。

過去の新垣との関係を知る人は数人いましたが、現在の関係になると、

誰もが『知らない』と口を揃えます。

反対に『なにかあったの?』と聞かれることも多く、

あまり勘ぐられても困るのでそんな時は笑って濁しました。

妻との協議離婚に持ち込んだとしても、

浮気を立証しなければ反対に慰謝料を払わなくてはいけません。

そんな愚かなことはできないので、私はしばらくの間、

どうすればいいのか悩みました。

会社での仕事はまじめにこなしていましたが、

気持ちが明るくなるこもなかったので自然と会話は少なくなっていました。

ある日、私の元気がないと心配していた同期の友人が声をかけてきました。

「お前、嫁さんのことで悩んでないか?」

ちょっと驚いて返事しました。

「ん? どうした、いきなり」

友人は少し間をおいて説明しました。

「この前な、会社でお前のことを話しているのが聞こえたから、

そのまま内容を聞いてたんよ」

「なんの話?」

「お前が、嫁さんの浮気を疑ってるって」

「・ ・ ・ まあね、ちょっとそれでここんとこ気が晴れなくてね。

それ新垣さんたちだろ、話してたの」

「うん。。お前が新垣さんと嫁さんのことを疑って

詮索してるみたいなことを言ってた」

「気を使った言い方しなくていいよ。バカ扱いで笑われてたんだろ」

友人は私の問いに答えなかったので、

私の勘は当たっていたのでしょう。

新垣としては、妻と結婚した私を良く思うはずがなく、

私の人格を否定することが楽しくて仕方ないのでしょう。

「お前、ホントに嫁さん、浮気してるの?」

「たぶん、間違いない。

嫁さんと新垣さんが口裏合わせているからなかなかね。。。」

その翌週、課長が私を会議室に呼びました。

課長は私を見るとすぐに座らせ、前置きもなく話始めました。

「家庭の話を少し聞いたんだが、深刻なのか?」

話が広まっているのかなと、少しうんざりもしました。

「妻のことですか?」

課長は何も言わずに頷きました。

「深刻というか、実態がわからず心配しているだけですよ」

「奥さんは何も言わないのか?」

「否定してますからね。相手と思われる方も同じような感じです」

いろいろと聞かれましたが、すべては言いませんでした。

私も話がどこまで広がっているのかが気になって、

最後に情報元が同期の友人でないのかと尋ねると、

課長は頷きました。

「あいつ、お前のこと、本当に心配していたぞ」

と付け加えました。

その翌日にまた課長から呼ばれたので、

会議室に行くと今度は部長まで同席していました。

話が大きくなるのは私も望んでいたわけではないのですが、

こうなると仕方ありませんでした。

課長が先に切り出した話はこうでした。

「奥さんの相手と言われていた本人(新垣)に確認したが、

酒の場の冗談をお前が真に受けたらしいじゃないか」

私は黙っていました。

部長は

「この話を初めに聞いた時は驚きもしたが、勘違いだと聞いて安心したよ。

いい奥さんだから心配もするだろうけど、まあ良かったじゃないか」

私は形式上、お詫びとお礼を言って会議室を出ました。

まっこうから、相手に聞いたとしても素直に答えるどころか、

人間関係の悪化しか生まないことは誰にでもわかることです。

しかし、上司としては「聞いたから確認した」

ということで責任を果たしたつもりなのでしょう。

初めから上司に期待していたわけじゃないので、

これはこのままで構いませんでした。

この時期は自宅に帰っても妻との会話は必要最低限しかしませんし、

私は寝室にこもりがちでした。

妻は明るくふるまっていますが、

そういった態度さえ私の感情を逆なでしていました。

どうするか策を練るというより、

手を打ちあぐねてしまったな、と思っていると、

「お前の嫁さんのことで話がある。会社じゃ話せないから」

と同期の友人が私に声をかけてきました。

その日、2人で入った古びた焼鳥屋で、

彼は私に相談せず上司に告げたことを最初に詫びました。

そして本題に入りました。

「本当は課長たちになんとかして欲しかったんだ。

お前を傷つけたくなかった」

「どういうことか?」

「新垣さんとお前の嫁さんは出来てる」

「なんでお前が知ってるの」

「あの人(新垣)たちの仲間内では、みんな知ってる」

「そうだろうな。そう思ってたよ。

グルになってるのが多いってことだよな」

「そう。お前、嫁さんとどうするつもり? 許すの?」

「考えてる段階。ただ証拠もなく噂だけでは行動とれないし」

友人は黙って私の顔を見つめていました。

「俺、今日お前に会ったのはこれ見せようと思ったんだけど、

見せた俺をうらむなよ」

そう言って携帯電話を取り出し、

ボタンを操作してから携帯を私に手渡してくれました。

画面には、

暗がりのベッドで男と女性が絡んでいる姿が写っていました。

男の横顔が少し写って、女はアイマスクを掛けて写っています。

ですが、それが新垣と妻であることが分かりました。

髪、体型、体のライン、脚線なんか見れば妻だとすぐに分かりました。

私はその画面をじっと見つめました。

「これ1枚しかないんだけどな。

あの仲間内のひとりがメールでくれたんだよ」

「いつの話?」

「ずいぶん前だけどね。悪いけどお前には言えなかった」

「お前も良く消してなかったな(苦笑)。

このアングル、誰かが撮ったんだろ?」

「たぶん。それが江口さんなのか、

あの中の誰かまでは知らないけどな」

「流出してるってことか、最悪だな。他にはないか?」

「いや、まだあるらしい。でも俺はこれしか見たことはないけどな」

「お前、証人になってくれるか?」

「ん、、、、いきなり俺の名前を出すのは勘弁してくれ」

「分かってる。その写真、俺の携帯に送ってくれ」




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